榛名山 (北側)
【登った日】 平成20年11月23日
【天 候】 晴れ(快晴)
【山の名前】 榛名富士(1390m)、烏帽子ヶ岳(1363m)、鬢櫛山(1350m)、二ツ岳(雄岳)(1343m)、二ツ岳(雌岳)(1306m)
【時 間】 8:50〜16:00
【同行者】 おK3
【コース】 ビジターセンター駐車場〜榛名富士〜烏帽子ヶ岳〜鬢櫛山〜ビジターセンター駐車場〜
オンマ谷駐車場〜二ツ岳(雄岳)〜二ツ岳(雌岳)〜オンマ谷〜オンマ谷駐車場
先週に引き続き榛名山の北側の山々を散策した。
今週は先週と打って変わって天候に恵まれ、山歩きには最適の気候でした。
ビジターセンター駐車場に駐車します。この時間はがらがらですね。 | 駐車場から道路を挟んだところが榛名富士登山口です。 |
榛名富士の登山道は、笹原の中に整備された道があり、ジグザグで登るため比較的楽に登れます。
1直線に登るようなルートも有るようですが、ロープなどで行けないようにしてあり、ジグザグ道に誘導してあります。 無理にそんなルートをとる必要もなく、画像のように霜柱がいっぱいの道をサクサクと登ります。 すると40分ほどであっけなくロープウェイの山頂駅に到着します。 |
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ロープウェイは観光客で満員の状態で次から次へとやってきます。 | 人混みをかき分けながら(少し大げさ)山頂の神社にお参りします。 |
頂上は人でいっぱい。
99%以上がロープウェイでやってくる観光客です。 ザックを背負って、軽登山靴を履いている我々が浮いてます。 下りは山頂から北西のルートを下ります。 山頂の喧噪が嘘の様に誰にも会わない静かな下山道です。 少しガレて居るところも有り、「整備されていませんので通行注意」等の看板の意味は少し分かりますが、初心者の登山者にとってもそれほど危険な所は有りません。 |
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南西の登り口でも霜柱が多く見られましたが、こちらは北向きなので余計に目立ちます。
霜柱だけで雪合戦用の雪玉が出来そうです。 下り終えて榛名湖温泉街に着きます。 日帰りの湯は15:00までだそうで、我々にはとても利用できませんね。 湖畔をちょっと歩くと烏帽子ヶ岳の登山道が見つかりました。
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烏帽子ヶ岳登山口です。鳥居があります。 | 少し登るととすぐに鞍部が見えます。 |
登り初めて30分弱で鞍部に到着です。道標に従い烏帽子ヶ岳方向へ。 | すぐに鳥居とお狐様がお出迎え。「加護丸稲荷」です。 |
山頂の少し手前の山腹にある鳥居です。
鳴らしはしませんでしたが錆びた鈴も有ります。 小さな白い狐(お稲荷さん)の陶器が散乱しています。 誰かが破損した陶器を整理したと見えて、まとめて有りました。 ここでも本日の山行の無事をお祈りします。 ここで下山してくる男性1名、女性2名のパーティに出会います。 「頂上はすぐそこだよ」と教えてくれます。 |
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頂上に着きました。笹原の中の平たい頂上です。東方向は絶壁です。 | 樹間から相馬山と二ツ岳が見えます。夏だと全く視界は無いでしょう。 |
烏帽子ヶ岳から元の鞍部に戻り、鬢櫛山へ向かいます。
少し西に行くと鉄製のベンチと道標が現れます。 帰りはここまで戻り、南下する予定です。 ここから鬢櫛山へは1/25000地図では道が無いのですが、立派な道標も有るので大丈夫でしょう。 すぐに踏み跡が分かれますが、何も考えずに濃い踏み跡をもくもくと進みます。 少し下降気味なのでおかしいなと思いながらも進みますが、登りはじめるあたりから踏み跡が怪しくなり、荊がチクチクと刺さり痛かったり、なんかおかしいなと思い始める。 こりゃ間違えたかな? でも所々にマーキングは有るのだが、踏み跡はない。 |
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尾根に戻ることにした。踏み跡の無い斜面を登ります。 | 尾根に取り付いて少し行くと、はっきりとした踏み跡が。やれやれです。 |
鬢櫛山頂上の直前に岩場が現れました。
そこそこ景観も有るいい場所です。 あんまりゆっくりとしているわけにも行かないので先を急ぎます。 頂上付近で先ほどの男性1名、女性2名のパーティに出会います。 同じルートを辿っているようですね。 後に湖畔で再会したときに聞いたのですが、今日は蛇ヶ岳、烏帽子ヶ岳、鬢櫛山を回ったそうです。まだ13時前なのですが、これで終わりとのこと。これからゆっくりと温泉にでも行かれるのでしょう。 |
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鬢櫛山に到着です。古くなった山名プレートが二つありました。 | 鞍部を挟んだ烏帽子ヶ岳です。この角度だと烏帽子というよりハット型。 |
左から、烏帽子ヶ岳、二ツ岳、相馬山、榛名富士。
今の季節なので見えますが、木の葉が茂ると視界が遮られるでしょうね。 南西方向へ下る道があります。 これは硯岩方面への道なのでしょう。 先週の出発地点ですね。 今回は元のルートを戻り、湖畔に出ますが、登りとは異なる1本西側のルートを下ります。 |
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この下り斜面は登りと同様に気持ちの良いゆったりとした斜面です。 | 湖畔道路直前には紅葉の最後を迎えるモミジが、根本を自分の落ち葉の淡い枯れかけた色で染めています。 |
湖畔からは駐車場まで湖に沿って歩きます。先週のスタートであった掃部ヶ岳の対岸からの遠望です。 | ずっと舗装道路歩きを覚悟していたのですが、湖畔を歩くルートがあり、趣が有ります。 |
左手には朝方に登った榛名富士がぞびえています。
富士を名乗るだけあって、山の形はとても綺麗です。 特にこの方向。 綺麗な三角錐です。
ビジターセンター駐車場に着くと満車状態です。 駐車を待つ車がうろうろしてますので早めに退散し、場所を空けてあげましょう。 二ツ岳登山口であるオンマ谷駐車場へ向かいます。 |
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オンマ谷駐車場に到着です。
もっと広い場所を想像していたのですが、実際は4台ほど、無理して6台ほどのスペースでした。 ここはトイレも完備しています。 鬢櫛山からビジターセンター駐車場までの戻りに、思ったよりも時間がかかり、又オンマ谷駐車場へ入る時に、入り口を通り過ぎてしまい、ユーターン出来るところまで余計なドライブを余儀なくされた為、予定の時刻を30分ほど過ぎています。 オンマ谷は読んで字のごとく「谷」ですので、暗くなるのが早いと思われるためすぐに二ツ岳登山口に向かいます。 他に1台駐車しているだけでした。 あまりこちらの山に登る人は少ないのでしょうか。 |
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登山道は良く整備されて居ます。石を組み合わせた階段状に成っていますのでせっせと登れます。同年代の夫婦が下山してきました。 「これから雄岳ですか」と聞かれましたので「ハイ」と応える。「おだけ」と呼ぶことが分かった。するともう片方は「めだけ」ですね。 |
おK3が写真を撮ってくれたのですが、すごく疲れて居るみたいですね。 実際はそれほどでも有りません。 この辺で休憩中している20人ほどの年配の団体さんに遭遇。オンマ谷駐車場までタクシーを呼んでから帰るそうです。 |
この山は他の榛名の山に比べて岩の露出頻度が高く感じます。 | 雄岳への分岐にさしかかりました。 |
10分も登らないうちに頂上付近の電波塔?の建物が見えてきました。 | 頂上の様子です。 |
石祠が有ります。石灯籠が傾いていて不安定です。 | 後ろの「キケン」が目立ちます。本当にこの先は危険な場所です。 我々が時間的に一番遅いと思っていたのですが、下山時に若い女性2名組が登ってくるのとすれ違いました。 |
雄岳への分岐へ戻ります。 東方向には正面に雌岳が、わずかに浅間山(水沢山)が覗いています。 |
分岐に戻って先を行くと雌岳への分岐に着きます。 雌岳への登りは木の階段が半分以上続きます。 |
雌岳山頂です。 | 山頂の石祠です。 |
西方向には浅間山(水沢山)が綺麗な三角錐を描いています。 | 頂上からの伊香保の町並み遠望です。 |
雄岳を振り返ります。 | 渋川、前橋、高崎の市街一望です。県庁が目立ちますね。 |
分岐に戻って数メートルの所に避難小屋がありますので休憩兼、腹ごしらえと成りました。 | 暖かいラーメンがごちそうです。 ついでにコーヒーも淹れてと。あとはオンマ谷をゆっくり戻るだけです。 休憩中に女性2名組に追い越されてしまい、最後尾となった様です。 |
ここからオンマ谷へは迷いやすいのかロープと白ペンキ矢印がくどいほど案内してくれます。 | 良く整備されており、危険箇所は橋など掛けられていまして、まるでハイキングコース並みでした。 |
相馬山を谷から見た風景ですが、上部が大きく崩落しており、頂上の神社は大丈夫だろうかなどと心配してしまいました。 | オンマ谷への分岐にさしかかりました。 おK3曰く、1/25000よりこの案内図がわかりやすいそうです。 |
オンマ谷は谷と言うから少しは沢の岩場を想像していたのですが、まるで公園の遊歩道のような場所でした。 | オンマ谷の説明看板です。 「御魔谷」より「御馬谷」の方がいいな。 |
マユミの木だそうです。(この一帯をマユミの原と呼ぶらしい。) | 駐車場の側ではベンチや芝生が。 |
風穴の様子です。 | オンマ谷風穴説明文です。 |
駐車場に16:00前に戻りました。当然一台だけです。 | おK3がわかりやすいと言っていた案内図の類です。確かに全体像が把握しやすいですね。 |
帰りに高根展望台に寄りました。薄い夕日を浴びて綺麗でした。その1。 | その2。 |
その3。子持山です。実は本日の第1候補地だったのですが、おK3の「熊がいそうだから嫌だ」の一声で榛名山(北側)になりました。 中央やや右に有るのが獅子岩でしょうか? |
その4。小野子3山です。子持山と一緒に回りたいと色々検討したのですが、1日ではちょっと無理のようです。 ここだけで1日ならば山腹を大きく回るルートでも検討してみましょう。 |
時間があれば蛇ヶ岳、臥牛山も寄りたかったのですが、とても時間が足りませんでした。
五万石も含めた榛名湖北東の山塊は後日の楽しみに取っておきましょう。
帰りの温泉は「板東の湯」にしようと言うことで伊香保を通過したのですが、探しそこねてしまいました。
しょうがないので赤城山山腹の「富士見の湯」と成ってしまいました。