榛名天狗山

【登った日】 平成21年 2月 7日
【天  候】 晴れ
【山の名前】 鏡台山(1079m)、天狗山(1,179m)、小鐘原ヶ岳(1,225m:二等三角点)、大鐘原ヶ岳(1,252m)
【時  間】 10:00〜14:20
【同行者】  おK3
【コース】 榛名歴史民族資料館駐車場〜鏡台山〜天狗山〜小鐘原ヶ岳〜大鐘原ヶ岳〜地蔵峠〜榛名歴史民族資料館駐車場

TVのニュースで榛名湖の結氷が薄くてワカサギ釣り(氷上の穴釣り)が今年は中止になったと伝えていた
そのときの映像を見ていたらしいおK3が「あんまり雪は無いみたい」と言うので、それではと登り残している榛名天狗山へ
向かう事にした。
先月の水沢山の雪ぐらいだろうと想定し、何とか登山口まで行き着ければと考えた。
せっかく天狗山へ行くのだから鐘原ヶ岳へも足を延ばして周回することにした。
おK3さんに最初に登りがきついのと、最後に下りがきついのとどちらが良いかと問うと、「下りがきつい方が良い」と言うので
周回ルートは最初に鏡台山経由のルートとなった。

Map

駐車させていただいた高崎市榛名歴史民族資料館です。 榛名神社の鳥居を過ぎて・・・。
随神門が見えました。この門の手前右に登山口が有ります。 舗装道を少し行くと地蔵峠への分岐が有ります。
登山道の少し急な所にはロープが張られていて親切です。 登り切って鏡台山のコルに到着です。鏡台山へと向かいましょ。(往復で30分らしい)
鏡台山の北峯(1079m)です。雑木で展望はいまいちです。1072mの三角点の有る峰へそそくさと移ります。 もう一方の三角点の有る峰は岩があり、そこからは周囲を見渡せる絶好のビューポイントです。この岩は上に立ちたくなる岩です。
浅間が噴煙を上げています。綺麗です。コルに戻って天狗山を目指そう。このあたりの道は真冬と言うよりも晩秋の山道風情です。 鐘原ヶ岳の山腹を巻くように進むと正面に天狗山が見えてきます。
見えてきたなと思って少し登ると西峰への分岐に出ました。
西峰には他に4名ほどのパーティが賑やかに昼食を摂っていました。
展望もあまりないので休憩もそこそこにして天狗山へ向かいます。
分岐から天狗山へはあっという間に着いてしまいます。
単独行の男性が1名、突端の岩の上でくつろいでいました。
背景に浅間を据えて記念撮影です。
ここでゆっくりと昼食です。その間に5人の登山者がやってきました。
おK3は何とかここまで行ったのだが怖くて立てないらしい。
無理をしない事はいいことです。
帰りに天狗山の道標も写しておきましょ。 雪は所々に有るくらいで拍子抜けです。アイゼンも不要でした。
さてここからが問題である。

鐘原ヶ岳へのルートである。

明確な登山道が有るわけでは無いことは最初からわかっていたが、なにがしかの目印が有るものと思っていたが、見落としたのか?

それともこの天狗山と小鐘原ヶ岳の鞍部にある灰皿がその目印か?

GPSで位置を確認すると、この場所を過ぎると鞍部から少し下りに入るのである。

ここから緩い斜面を登れるはずである。

薄い踏み跡でも見つかれば良いということで北上します。

背丈の低い笹と灌木の緩い斜面を尾根を目指して登り始めます。
案の定踏み跡は有りません。おK3が何か言い出しました。
うぅまずいぞ。踏み跡が有ると思っていたのだが。
しかしどう見ても間違ってはいないので「大丈夫大丈夫」といって尾根に向かいます。この斜面は何処をどう行っても北へ進めば大丈夫なのです。だから”これ”といった踏み跡が無いのでしょう。
斜面の途中に突然目印テープと矢印の記された案内板とおぼしきものを発見しました。おK3は少し安心したようです。 その後は踏み跡もしっかりしており、尾根に出ると石碑群に遭遇です。
大物主命、大己貴命、猿田彦命等の日本書紀の神々の名が記されていました。10個以上もありましてまさに石碑群でした。
石碑群からは少しの登りで鐘原ヶ岳に着きます。大も小も有りません。 こちらの道標には小鐘原ヶ岳と有りましたので小鐘原ヶ岳ということで。
大鐘原ヶ岳へ向かう途中の北東方向に硯岩が見えました。 そのすぐ後ろには榛名富士が。ロープウェイルートがはっきりと。
なだらかな尾根歩きで大鐘原ヶ岳へ。本日最後の頂です。雑木に囲まれて居るためすこぶる眺めが良いとは言えないが、何となく安心?出来る頂上です。 年季の入った道標です。何年前に付けられた物なのでしょうか?
神社の代わりに鳥居マークですね。小休憩して地蔵峠に下ります。
この先は緊張する痩せ尾根の急峻な下りらしい。(雪が残って居ると嫌だな)。万一の為を考えてザイルを用意してきてはいるのだが。
確かに急です。雪があったら困ったかも知れない。でも灌木が有り、かつ足場もしっかり取れるのでゆっくり降りれば大丈夫そうです。 おK3も真剣に灌木に掴まりながら、慎重に降ります。
こうやって見直してみても傾斜は結構急ですよね。
少し傾斜がゆるんできました。
ところがこの先で岩の突端で行き止まりです。あれ、道を間違えたかなと言ってみても1本道です。少し戻って下れるところを探しましょ。
少し戻ると下へ下った形跡があるので偵察にすこし降りてみるが、やはり途中でザイルを出す必要が有るような所で行き止まり。
結局又少し戻ったところでおK3が目印テープのたくさん着いた降り口を発見しました。これなら降りれそうです。ヤレヤレですね。
何とか大岩を巻いて峠まであと少しです。 地蔵峠に着きました。道標は唐松と榛名神社とあり、地蔵峠とは有りませんでした。地蔵峠の様子です。
地蔵峠からは緩やかな斜面をのんびりとくだります。 途中から人工林の中の山道となり、往路の分岐に出た後は駐車所へ。

結論から言うと、初めてこのコースを採る場合は絶対に今回とは逆の、先に地蔵峠から鐘原ヶ岳を辿るルートの方が良いと思います。
第1に大鐘原ヶ岳から地蔵への急峻な下りは積雪時は危険である。登りならば大丈夫でしょう。
第2に今回の様に踏み跡をたどって岩の突端で行き止まりで右往左往してしまう事がない。(登りならば間違いようがない。)
第3に天狗山から小鐘原ヶ岳へ向かうルートがはっきりとせず、一部軽い薮漕ぎが必要だった(我々は)。
と言うわけで、時計回りコースをお勧めします。

おまけ

時間に余裕が有るので榛名神社に参拝することにした。
まずは着替えてと言ってもウィンドブレーカを羽織って、靴を履き替えてと。

登山口の有った随神門からは500m程で神社に行けるらしい。

結構参拝者も多い。

石畳の参道をゆっくり登っていくと最初に目に付くのが三重の塔です。

少し行って榛名川を挟んだ右手に瓶子(みすず)の滝が見事な氷の滝壺を作っています。

これは素晴らしい。

滝壺のあたりで写真を撮っている人がいますが、彼は天狗山の頂上であったハイカーですね。

あまりに見事なので下まで降りていったようです。

 

杉と岩に囲まれた神社といった所でしょうか。神秘的です。 矢立杉です。約四百年前のこと、武田信玄が箕輪城攻略の際、矢を立て戦捷祈願をした杉だそうです。
本殿ですが、後ろには今にも落ちて来そうな岩が。 御姿岩(みすがたいわ)と言うそうです。地震の心配をしました。
戻りに神社下の道路を通ると瓶子の滝の滝壺がすぐそこに。 先程のハイカーさんと同じですね。すぐ側まで行ってしまいました。
ゆっくりと榛名神社をお参りした後は、話題の榛名湖の結氷の様子を見てから帰りました。

全面結氷状態ですが、岸の縁あたりは一部水面が見える箇所もあります。

関係者の方やワカサギ釣りを待っていた方々にはとても残念な結果ですね。

経済損失も多額だそうです。

そもそも今日はここまでの道路は一切雪が無く、せっかく装着したスタッドレスも用なし状態でした。

ほんとうに暖冬を実感する状況です。

ホームに戻る