○ 古界名山

【登った日】 2015年 4月 18日(土)
【天  候】  晴れ時々曇り
【山の名前】 古界名山(1131m)
【時  間】    10:05〜13:30
【同行者】  単独
【コース】   仙人窟遊歩道入口〜仙人窟〜仙人の滝分岐〜古界名山〜仙人の滝分岐〜仙人の滝〜 仙人窟遊歩道入口

古界名山(こげえなやま)は4年以上前に好漢(ハオハン)さんから教わった山である。
いつか行こう行こうと思って先延ばしとなっていた。
なぜかというと、どうせ行くなら仙人窟の氷筍を見たく、そのためには冬期以外にないのである。
なかなかそのチャンスが来ないまま記憶から消えそうであったが、今年の2月に群馬山岳移動通信の鎮爺さんが歩かれて思い出し、おまけに先日鍋割で好漢さんに再会した時に話をしたのでこの山が候補として再浮上したのである。
相方は少し藪気味なので行くなら一人で行ってこいという。
氷筍はあきらめることにして有笠山と対峙するこげえなやまへと出かけた。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。((承認番号 平24情使、 第654号)」

老人健康村「美ら寿」の少し手前に登山口。広い路肩に駐車する。
すでに白いXVが止まっていたので「なな」さんかな?と思ったら高崎No.でした。「なな」さんがこんなマイナーな山に来るはずがないですよね。
遊歩道に入って少し上るとすぐに作業道に出た。
この作業道はどうも「美ら寿」から始まっていると思われる。
一部コンクリ舗装でしたよ。
樹間から古界名山が見えてきました。
地形図を見て南東の尾根を降りれるかもと思ったがとても無理そう。
作業道から斜面下に大きな洞窟が見えました。
降りて行けそう。行かないけど。
東屋。休憩するほど歩いていないのでパス。 仙人の滝への分岐です。ここから古界名山へ取り付けますが、まずは最初に仙人窟へ行ってみましょう。
分岐から少し下るとこの道標。意識の中で少し北西に進んでそれから東へと思い込んでいたのでこの道標を無視して勘で適当に進む。
勝手に道標が変な方向に向いていると思い込んでしまった。
おかげで踏み跡もない尾根と斜面をうろうろするハメに。
道標も踏み跡もしっかりしているハイキングで道迷い。(笑)
結局GPSのお世話になり本来のハイキング道に出ました。
仙人窟へは鉄製の階段を降りて・・。 到着です。結構大きな洞窟でした。誰かがザックをデポしている。
氷筍は無いがとにかく入ってみる。 中から外を見るとこんな感じ。さぁ戻りましょ。
ちゃんとしたハイキング道はこのようにしっかりとしています。
ところでザックをデポした人はどこに行ったのだろうか不思議だ。
滝の分岐に戻って古界名山に向かいましょ。
踏み跡はなさそうなので尾根のど真ん中を進みます。膝までの笹藪。
そのうち背丈の低い笹もまばらの尾根となります。わかりやすい。 正面に大きな岩壁が見えてきました。ありゃぁ登るのは無理だわ。
岩壁直下まで行ってみたものの左方向は鎮爺さんが偵察に出て取り付けるところは無いとの記事を覚えていたので、唯一取り付けそうな場所を眺めてシミュレーション。何とかこの上までは登れそう。
しかしその後はどうなっているかわからないが、同じく鎮爺さんの登ってみたがあきらめたというのがこの場所であると思い当たりあきらめる。
それではしょうが無いので大きく右側から巻くか・・。
待てよ、巻かなくてもここをへつっていけそうでは無いか。
なんて取り付いたのですが、失敗の元。
岩肌にしがみつくようにしばらく進むが・・・。
ここでへつりはおしまい。その先はありません。
泣く泣く怖い思いをして少し戻り何とか下に降りることができそうな場所から慎重に斜面に降り立ちました。
補助ロープを出そうにも支点がとれないので確保もできず・・です。
落ちても数メートルなので死ぬことは無いでしょうが。
結局大きく巻いた方が安全確実だったようです。
いったん下るのがしゃくでへつろう等とする考えがよくないですね。
巻いて登りあげた稜線から岩壁を振り返る。
あそこを直登できるのはたそがれさんと瀑泉さんとお師匠さんくらいだろうな。
その先は膝までしかない笹藪で歩きやすい尾根となります。 1160峰の麓の尾根に乗り、南下します。
たいした藪も無く所々踏み跡も見受けられます。 頂上台地が見えてきました。あと少し。
頂上台地の西端に着いて東へ少し進むと山名板のある頂上です。 こげえな山。です。
山頂から見た北西方向。 頂上台地の西端から見た北方向。これを見ながら風を避けてランチ。
まったりとした時間を過ごした後下山です。これは1160m峰だったかな。 登りではあまり気がつかなかったが岩場が所々に。
戻りは岩壁を大きく巻いて下る。なだらかな斜面・・こんな場所、好きです。沢もそばにあるのでこんな場所で幕営して・・等と空想。 分岐に戻りました。頂上からは30分で戻ってしまいました。
せっかくだから仙人の滝を見物していきましょうかね。
滝へ下る途中で全貌が見えました。結構長いですね。 滝の落ち口。
滝上部を眺める。冬期は結構な氷瀑だそうなのだが。 駐車場所に戻りました。あれれ、XVがまだいるよ。窟でザックをデポした方の車だと思うのだが、どこに行かれたのかな?

冬期では無いので氷筍も迫力のある氷瀑も見ること叶わずですが、短時間で歩けたし結構おもしろかった。
でも道標のあるハイキング道で道迷いをして、踏み跡の無い古界名山へのルートは間違わないのはいかがなものか。
集中力の違いといえばそれまでだが。
何にしても思い込みはまずいですね。

この山に行かれる方にアドバイス。
岩壁は右側から大きく捲くに限ります。
直登やへつりは考えない方がよろしいかと。
上記をやらない限りは危険な箇所もなく楽しめるバリルートだと思います。

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