○ 閑馬岩峰群

【登った日】 平成23年11月27日(日)
【天  候】  晴れ
【山の名前】 高鳥屋山(松坂山) (513.8m)
【時  間】 7:45〜12:40
【同行者】  たそがれオヤジさん、桐生みどりさん
【コース】  金原峠〜389標高点〜岩峰群(T〜Y峰)〜1043m峰〜石祠のあるピーク〜高鳥屋山(松坂山)〜480m峰〜松坂

ノラさんお勧めの閑馬岩峰群は近いうちに行って見たいと思っていたのだが、やはり雪の降る前の単独行動時に限られる。
そんな時にたそがれオヤジさんが同じような事をつぶやかれていたので話はとんとん拍子に決まり急遽一緒に訪問することとなった。
丁度そのような算段中に桐生みどりさんから奈良部山南南東尾根について打診があったので、これこれこういうわけで岩峰群に行くのだが、ついては同行しませんかとお誘いしてみると快諾を得たのである。
岩場歩きのエキスパートが加わってくれればこれほど心強いものは無い。
この3人の組み合わせによる山行は初めてである。
心配はお二人の実力は良く判っているので自分がついて行けるかどうかと云う点であったが、岩場歩きならばそれほど待たせることも無いかもしれないと安易に考えた。
しかし現実は厳しい。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平22業使、第547号)」

舗装道終点の松坂集落が下山予定地でもある集合場所である。

集合時間7:30の10分前に到着したが、たそがれさんは既に到着して地元の方と思われるお婆さんととなにやら談笑している。

空き地に駐車しても構わないとの承諾を得る事が出来た。

この場所にハイトス号をデポし、たそがれ号に乗り込み金原峠へ。

峠の広い路肩に駐車し、画像の場所からスタートである。

歩き始めの山道の様子。この後北の尾根方向に曲がらなくてはならないのだがうっかり踏み跡をたどり西方向へ行ってしまった。気か付いて戻るまで約10分の無駄歩き。初っぱなから皆さんに申し訳ない事です。 第T峰へ向けての緩やかな登り。
途中に簡易トイレがそのまま放棄されていてビックリです。
何でこんなものがこんな所に・・・。実物を見て唖然とする。
やがて急登となり、ここを登り切ると第T峰ピークです。先を行くたそがれさんと桐生みどりさん。お二人とも力強い足取りで急登を登ります。 第T峰ピークから岩峰群を眺める。行く手の岩峰群の様子もさることながら目前の急斜面はどうやって降りるのだろうな。
第1峰からは男体山が見えました。一休みの後桐生みどりさんが先頭になりするすると降りて行かれるので後に続く。あっけないもんです。 第U峰の岩場の様子。
このピークは地形図では表現されていない。
第V峰の岩場の様子。このピークも表現されていない。 正面に第W峰が立ちはだかります。
第W峰は見た目程ではなくあっさりと通過。
第X峰はいつの間にか通過したようだ。
第Y峰の手前の岩場にはトラロープが張って有りました。
ありがたいことです。
降りきった所から岩場と虎ロープを見てみる。 一旦下ってから第Y峰への登りとなる。
第Y峰もあっけなく過ぎ去り左右の残りの紅葉を眺めながら尾根を進むと・・・・。 ナイフリッヂが現れました。何と桐生みどりさんはこの場所を立って渡って行くではないですか。少なくとも自分の常識では有り得ません。
さすがにつなぎ石の上にだって登って立った男である。(驚)
たそがれさんの情報によれば530mピークの南峰に石祠があるとの事で寄って見た。麓の金原講中とあった。
石祠の向きも金原集落を向いていた。
たぶんこの南尾根には参道があるのであろう。
尾根伝い歩きを再開し、隣の530mピークへ向かう。
岩場では無い通常の登りになるとどうしてもお二人のペースについて行けなくなる。
ザックが重いからだと慰められるが、実は体重も重いのである。
尾根上で南方向が開けた。
その先には石灰の採掘現場とその後方に大鳥屋山が見えた。
尾根の突端まで行くがこの先は降りることが出来ないガケである。
たそがれさんが降りられそうな西斜面を見つけ先導してくれる。 地形図の点線道と交差する峠の様子であるが、踏み跡があると云えば云えるし無いと云えば無い。閑馬、松坂と稲村を結んでいたのだろう。
高鳥屋山への二つ手前のピークへの登りは岩場と捲き道があるのだが、せっかく岩峰群に来たのだからと桐生みどりさんが岩を登っていくので後に続いてみた。 高鳥屋山への二つ手前のピークから見た高鳥屋山。
もうすぐ目の前です。
と思ったら本日一番緊張した場所に出くわしました。
降りきった場所から見上げたガケ。
上から見たときは正面がガケで普通は降りられない。けれども桐生みどりさんはここを直進して降りてしまった。たそがれさんは東斜面へ。自分は東斜面も厳しそうだったので西斜面へ。でも西斜面も自分の実力では降りる自信がありません。
みどりさんが降りきる直前に脆い岩を踏んだらしくガラガラと云う大きな音がしたが問題は無かったようだ。
さて、自分はにっちもさっちも行かなくなり、お二人がもう下で待っていることもありザイルを取り出して安全な方法で降りた。
たそがれさんにバッチリと写真に撮られてしまった。(^^;)
この易しそうな西斜面も御覧の傾斜でした。
面倒がらずに数十メートルほど戻って大きく捲けば普通に降りられるのですが、3人共そんなことはしない。
お二人は素手で何とかして降りてしまいましたよ。何という人達でしょう。
高鳥屋山への最後の登り。
ここでも二人の姿は自分の視界から消えている。
今回すべての登りでついて行くことが出来ませんでした。
自分はお二人と何度か山行に行っているのでその脚力の違いを十分に判っているのでたぶん今日はこうなるだろうなぁと云う想像通りの展開となっただけなのである。何のことはない。
あにねこさんもそうだがこの人達について行くのは自分には骨だわ。
ようやく頂上です。山名板が3つ。しかし上の二つはかすれてなんて書いてあるのかは判りません。帰ってからネットで調べると・・・「松坂山」と書いてあったらしい。山頂で思い思いのランチタイムである。
いつも桐生みどりさんやあにねこさんからビールをお裾分けしてもらっているので今日は自分が。あれ、たそがれさんは自重するそうです。
飲めるのに飲まない。えらい!!。桐生みどりさんからつまみをもらう。
たそがれさんはなんと餅入りラーメンを作っていますよ。
下山はここから直接下る、次のピークまで行って下る、はたまたその先に516m峰まで行って南に下ると3種類有るが真ん中を取って次の480mピークから下る事になった。 480mピークへも同じくお二人が先行で景色を眺めているところにヒーハー云いながら自分がようやく追いつくの図式である。
480mピークから南の尾根は藪も無く歩きやすい尾根でした。
先方にアンテナ設備が見えてきました。
下で犬も吠えてますよ。
結構上部にいる時から吠えていたので犬と云うのは耳が良いのですねぇ。
林道に降り立ちました。この先の作業場とおぼしき建物の敷地内に3頭の犬が。そのうち1頭は我々を見ているだけで動きも吠えもしない。
もう1頭は遠くで吠えているだけ。残りの1頭は鎖につながれていないので吠えながら近づいてきたが、桐生みどりさんに逆に威嚇され撃退された。バカな犬である。この人はヒグマにも動じない人なのである。
結構真新しく立派な八幡神社。最近遷座でもしたのでしょうか。 デポしたハイトス号が見えました。

車に乗り込みスタート地点の金原峠まで。
まだ13時前ですよ。
結構あっけなく終わってしまった感がありますが、少し緊張する箇所もあり楽しめました。
一時栃木の里山歩きをする人達の間でブームになったという閑馬岩峰群。
今回の一帯は今まで金原山までは目を向けるがその先はも盲点になっていた地域である。
地形図上に何の名称も付されていない里山であるがこんな場所もあったのかと、もう一度遊びに来てもいいかなと思ってしまった。

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