○ 尾出山 不動岳

【登った日】 平成 24年 4月 21日(土)
【天  候】  曇
【山の名前】 雷電山(613m) 不動岳(664.5m)  高原山(754m) 山田山(825m) 尾出山(933m)
【時  間】    8:10〜16:20
【同行者】  おK3
【コース】   与州公民館〜雷電山〜不動岳〜塩沢峠〜高原山〜大久保の頭〜山田山〜尾出峠〜尾出山〜尾出峠〜寺沢林道〜与州公民館

 ここしばらく長い距離を歩いていないので少し長めのコースを時間をかけてゆっくりと歩きたいとのご所望で有ります。
そこで候補として頭に浮かんだのが不動岳と尾出山を縦走するコースなのですが、2点ほど問題がありそうです。
一つは周回ルートによりますが長い林道歩きと車道歩きが避けられないこと。
もう一つが雷電山の北尾根は装備が無ければ降るのはきつそうだと言う情報を得ております。
長い林道歩きはしょうがないとしてあきらめるが、雷電山の北尾根はどうしようかと考えたあげく、「降りるのが危ないならば登ればよいでは無いか」と言う結論となった。
こんな結論を出さなくとも走行報告のある北北西尾根にすれば良いのであるが、最短距離にこだわりたかったのと怖いもの見たさである。
これにより周回方向も決まり。
おK3には最初がかなりきつい登りで最後が長い林道歩きになるけど逆の方が良いかと尋ねると、最初がきつい方が良いと言うので決定。
尾出山からは地形図上には嶽ノ越とある尾出峠から寺沢林道に向けて沢沿いの一般ルートを降りての下山のつもりで、ここでは片足ケンケンでも歩けるはずであったのだが、結構シビアな斜面のトラバースが待っており、最後も楽しませてくれましたよ。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平23情使、 第548号)」

栃木ICを降りて県道32号、栃木粕尾線を粕尾方面に向けて北上します。

下永野にて県道199号、上永野下永野線に分岐し黒麦集落へ。

橋を渡る直前に与州公民館が道路左側に見えましたので、ここに駐車させてもらいます。

途中でナビに尾出山神社が出てきたのでやけに早くついたなぁと思いながら公民館を探すが見つからない。

ひょっとしてこの尾出山神社は目指す尾出山神社ではないのでは無いかと思い先へ進むとようやく目的の尾出山神社のある三叉路にたどり着けました。

そんなこんなで時間を少々ロスしてしまいましたが何とか予定通りに8時前に着くことができました。

尾出山神社。ご加護をお願いします。 曹洞宗の長壽院を正面に見て左手に登り口を見つけました。
最初は沢沿いの作業道が有りましたのでたどります。
作業道の道型が薄く途切れたようになった場所で、そのまま沢を登るか、左手の尾根にとりつくかですが、やはり尾根でしょうね。
ということで当初から北尾根を登る予定でしたので左手の急斜面にとりつきます。これがまた急斜面に加え足下がずるずる滑って登りにくい。
おK3が途中で登れなくなったのでお助けロープの出番です。
何とか登り切った尾根はご覧の通り。鹿の足跡が真新しい。藪は無い。 歩きやすい尾根ですが急勾配で有ることには変わり無く時には4本足。
ヤシオがぽつりぽつり咲いています。株そのものが少ないようです。
この地域では満開を迎える時期なのでしょう。傾斜はごらんの通り。
こんな感じの岩尾根も有りましたが登りですのでそれほどの苦にはならない。このあたりは左側が切れています。
稜線上にもヤシオがポツポツと咲いていました。右側が切れている。 苔むした尾根道を行く。このあたり傾斜が緩くなってきた。
ピークへの最後の急登をこなすと・・・。 雷電山頂上です。石祠の屋根は落ちてました。
小さいステンレス製?の鳥居。しかしこのお宮の参道は今登ってきたルートでは無い事は確かだと思うのだが。
不動岳へ向かう隣のピークには山名板はありませんでした。 降って登ると・・。
不動岳です。三角点峰です。 山名板が全部で3枚。いつも思うのだが栃木の里山は山名板が多い。
不動岳で軽く1本入れてから尾根を北上します。
雷電山以降は踏み跡が濃くなっています。特にこの主稜線は。
間違えようのない稜線歩きです。画像は有りませんが、左の画像以外の場所はなだらかなハイキング道です。目印テープがやたら豊富です。
鞍部の塩沢峠に着いたようです。峠にはネットで何度も見た首無し地蔵様が旅人を見守ってくださっております。 塩沢峠から北の斜面は急登となります。
最初のピークを過ぎた次の鞍部あたりは杉と檜の植林帯です。
塩沢峠を過ぎると目印テープが激減します。というかこれが普通かも。
640mピークでは587標高点と642標高点への分岐となり間違えやすいのでこのような目印が施されていると思われます。
642標高点には屋根が一部損壊した石祠。 642標高点から高原山へ向かう途中からこのような作業道が出現。
ウゥームこの作業道はどこへ続いているのか。目指す高原山方面とは異なるのでこのあたりで左側の樹林帯に入る。 道型は無いが方向は間違っていない。足下は打ち払われた杉の葉や枝が積もっているので道が消えたのでしょう。
とにかくあの尾根に乗れば間違いない。 尾根に乗るとすぐ先に巨大な鉄塔が視界に入りました。
写真を撮っているところとその成果物。
鉄塔からなだらかな登りで・・・。 高原山山頂です。ここも三角点峰ですね。
屋根が無い石祠。屋根代わりの古い山名板。ゆっくりと昼食です。 エネルギーを補給して出発。降って登ると・・・。
大久保の頭です。山名板はありませんでした。
黄色のテープになにやら書いてありますぞ。
2012.4/19G・・うぅーん一昨日ですね。
大久保の頭を緩く降り、その後なだらかな登りをこなすと山田山と記された山名板のある825標高点ピークです。
今まで誰とも遭遇しなかったのになんとここで突然、単独行1名、27名の団体さん、2人組のパーティと計30人の人とすれ違いの遭遇です。不動岳よりはやはり尾出山の方が人気のようです。
ちなみに人と会ったのはこの山頂だけ。
825標高点ピークから降ったところが尾出峠。 さぁ最後の目的地尾出山への急登開始です。
途中で2カ所ほど右側が切れた斜面をトラバースする箇所ありですが慌てずに渡れば問題はありません。 ちょっとした岩場もあります。
ここへ来て急な登りが続き尾出山の急峻さが実感できます。
最後の急登をこなすと・・・。 尾出山山頂です。モニュメントが賑やか。三角点もあります。
石祠に勝道上人修行時の宿坊跡と彫られた石碑。
残念ながらこのような天候なので展望はゼロですが峠から頂上まで登りが結構楽しめたので満足感ありです。
西方向には陣地が見えるはずなのですが、真っ白白助です。
山名板もちゃんと三枚。
山頂で東南方向の新道降り口を探すが見つからず断念。
今日は時間も押しているしおK3も同行なので無理は禁物。
下りは急なのでゆっくりと降りましょ。 トラバース箇所は落ち葉に気を付けて渡りましょ。
峠に戻って東の谷に降ります。
後は林道を歩いて車道を歩いて・・・となるはずだったのだが。
最初はこのような植林の中の道を降ります。
そのうち大雨の時か何かの水流があった時の残留物を見ながら。 そのうち沢には水流が現れます。
途中で踏み跡が落ち葉でわかりにくくなります。
ここは左上の岩をおりて徒渉し、流木をまたいで左岸に渡ったところ。
このあと沢からは10〜20mほどの高さの斜面のトラバースとなります。
結構急斜面なので滑ると沢まで一直線です。
ここはお気楽モードでは走行できませんぞ。
幸いなことにトラロープが渡してありますので心強いです。 高捲きから沢に降りてきました。ヤレヤレです。
ここまで来ると落ちても冷たいだけで済みそうです。
林道が見えました。 尾出山登山口の道標。丸太橋の足下にも。
後は長い林道歩きが待ってます。 50分も歩いてようやく寺沢橋到着。
寺沢橋からは時折自動車の通る車道を30分ほどあるいて与州公民館。

きょうの行程は普通に歩いて7時間のコースですので自分達の今日の目的「長めの距離を時間をかけてゆっくりと歩く」は8時間かけての走行ですので十分に達することができました。

幸い予報通り雨は降らなかったので結構満足できる歩きができました。

尾出山ですがこの山をダイレクトに目指すには今回下山で使った林道の終点まで車で入れますので結構短時間でピークハントは出来そうです。

自分としてはこの林道の終点から尾根をダイレクト登るルート、または右の沢に少し進み途中から東の尾出山東南尾根に登るルートがおもしろそうであり、今回あわよくばと思いましたが今回反対の周回となった為に今後の課題ということで。

出発前の事前調査にておK3がしきりにヤマビルの事を心配している。
この時期はまだ大丈夫だからと言って聞かせるが心配らしい。
あまりにくどいのでおK3だけにヤマビルの忌避剤を出発前にスパッツと登山靴の際あたりに塗布した。
自分はスパッツも付けずに歩いたが、結果ヤマビルを見ることも無ければ血をすわれることも無く無事であった。
しかし自宅に帰り尾出山の記事を読んでいると、なんと4月下旬に被害にあった例が報告されていた。
思い込みはいけないですね。
そろそろヤマビル生息地域に入る方は要準備ですね。

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