○ 白岩山神

【登った日】 平成 24年 12月 23日(日)
【天  候】  晴
【山の名前】 熊鷹山(1168.6m)
【時  間】    8:45〜13:25
【同行者】  単独
【コース】    熊穴橋駐車場〜白ハゲ口〜曲沢の出合〜白岩山神〜熊鷹山〜堰堤〜熊穴橋駐車場

昨年3月の残雪季に訪れようとしたが、途中の林道が雪で埋まり断念し、代わりに陣地訪問となった白岩山神である。
今回は丁度良い具合に時間が取れたので積雪の前にリベンジ山行とあいなった。
山歩きには最高の天気なので雪に戯れたくもあったのだが、最近忘年会続きで少々疲れ気味なので里山となった。
しかし白岩山神は里山歩きと一口で言うような軽い場所では無く、なかなか歯ごたえがある場所であった。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平23情使、 第548号)」

熊穴橋手前の駐車場所に停める。丁度もう1台若いカップルが準備中。
氷室山ですか?と聞かれたのでこのカップルは氷室山なのでしょう。
前回雪で閉ざされた林道の終点がここ白ハゲ口。今回はこの林道走行を避けて熊穴橋に停めたが、今回歩いてみるとここまでこれましたね。
三滝遊歩道の案内板。驚くことに白岩山神の記述が。さすがに遊歩道からの分岐となっているが、これを見るとあっさり行けそうか?(笑) 歩き始めの遊歩道も初っ端がこれである。丸太はまだまだ大丈夫そうではある。しかし、なんというスパルタンな遊歩道だろうか。
三滝の山コース遊歩道とはここでお別れ。
三滝方面には向かわず直進します。
この白ハゲ口沢コースは薄い踏み跡はあるが高巻きとなっており、滑り落ちないように結構慎重になる。
曲沢出合いには朽ちた橋があるがとても渡れない。沢の合流点辺りに降りる。正面に取り付く尾根が見える。 尾根の突端に取り付くが、最初の内は緩い登りである。
藪は無いが徐々に急登となる。
途中に石祠か何かの台座部分と思われる石組みがあった。 岩場の急斜面は四つん這いで慎重に登る。
正面に岩峰が立ちはだかります。たぶんこれが神社への最後の登り。 この辺りは岩場なのですがその隙間に根を張った松が。たくましい。
岩峰基部まで登り詰めると鎖が垂れておりますよ。
やはりこの場所から登るしか無いのか。左側も厳しそうである。
右側なんぞは見下ろすだけで目がくらみそうな絶壁です。
古い鎖なので体重を掛けずに補助の支えとして登るが、邪魔になる樹木を乗り越すときにややオーバーハング気味となり思わず鎖に頼ってしまったが、なんとか大丈夫だった。
登りきったピークは山腹にコブ状の大きな岩峰が突き出た様なところで、石組みの上に社を持った石祠が安置されておりました。
残念ながら石祠の屋根は落ちていました。山神社とあります。
よくぞこんな場所にこんな立派な神社を建立したものである。
参拝するにしてもあの岩場を行き来するのは至難であろうが。
ましてや資材搬入のことを考えると・・・である。
岩峰のピークなので反対側に降りるのも急斜面である。やっと難所を乗り切ったのに・・・ここで戦意喪失となり補助ロープを取り出しました。 降りきった後で岩峰を振り返る。
しかし、いざ降りてみると踏み跡もあり登りと比べると楽でした。
茶立尾根へ向かう途中でもう一度振り返る。神社周辺は檜の大木が何本もあり、周囲の茶色の景色の中で緑に覆われているので目立つ。 茶立尾根への登り。今まで歩いてきた曲沢出合いからのルートは登山道も踏み跡も無いが藪は全くなく、急斜面ではあるが歩きやすい。
茶立尾根へ出ました。はっきりとした踏み跡が認められます。 途中のピークには石祠。白岩山神の前宮なのでしょうか。
尾根には所々露岩があります。 突然足下が短い笹となりました。熊鷹への縦走路と同じ雰囲気です。
すぐに主脈の縦走路に合流しました。 熊鷹山の櫓が見えましたよ。誰かが登って景色を楽しんでいます。
熊鷹山山頂です。結構久しぶりです。 赤城もはっきりと見えます。今日も大勢繰り出しているのでしょうね。


パノラマで撮ってみた。
根本山と十二山の背景には上に示した赤城に続き袈裟丸連峰、皇海山、日光連山が白い山並みを見せてくれます。

寒い時期の定番で今日も生麺タイプの袋ラーメン。マルちゃん製麺。
ネギと生卵を落としておいしくいただきます。
自分はどちらかと言うとラ王の方が好きかなぁ。
食事中に男性2名のパーティが二組やってきまして結構賑やかでした。
帰りは駐車場の熊穴橋まで最短距離で降ります。
途中までは熊鷹山の白ハゲ口コースを辿り、途中の950mピークから真東に降る予定です。
この指導標ですが、熊鷹山は判りますが、白ハゲ口はどっちですかね。
もちろん正解は左です。右方向は西沢口への下山ルートですね。
黒マジック手書きで西沢口と追記されておりました。
この辺りから踏み跡は無くなりますが目印テープが所々に。
降雪前の初冬の茶色の落ち葉が敷き詰められた緩斜面。
誰も居ない場所であるが決して寂しくは無く、癒やされる空間である。
この画像では良く判りませんが、白岩山神の檜の茂るピークが樹間から見えた。山腹の中であの場所だけが突起している不思議な場所です。 950mピークから東へと降りますが、相変わらず気持ちの良いなだらかな広い尾根が続きます。
途中から急峻な下りになりましたので補助ロープを使います。
落ち葉の下の土は粘土質で滑るのです。
雑木の尾根を降りきった場所に露岩が現れましたが、その先は植林帯となっています。
植林帯の急峻な下りですのでそのまま補助ロープで楽ちんに降る。 林道が見えましたがその手前には堰堤が。降りると這い上がれないかもしれない。少しうろうろしてやはり補助ロープで降りたつ。
急峻な下りに一生懸命で本来降りる予定の場所より若干北側に降り立ってしまった。

両手両足を使い一生懸命なので地図を出して方向を確認する余裕が無かったのである。

自分では東にまっすぐに降ったつもりだったのであるが。

駐車場まで戻ると車が1台増えていた。

氷室山の二人はまだまだ戻れないであろう。

白岩山神は不思議な神社である。
奥深い山の中腹の峻険な岩峰の頂にこのような神社を建立した方々の労苦が忍ばれる。

この神社訪問はやはり熊鷹山と十二山の縦走路の途中から茶立尾根を下り訪れる方が良いかと思われる。
最もこのルートでも急な斜面の登り下りがあるのでハイキング気分ではちょっときついが。

当時の参拝ルートはどちらだったのか知りたいものであるがやはり古い鎖があるので沢から行くのが本ルートだったのだろう。
しかし下りも同じルートだとすると、あの岩場を降りるのは勘弁だなぁ。
神社の台座の記銘は作原とあった。


参考にしたHP: あにねこ登山日誌やまの町桐生

代表幹事代行さんはよくぞこの難所をこなされました。
そして折角のご忠告に耳を貸さず失礼をしました。
やはりここはご忠告通り一人で行かない方が良いと思います。
あの岩場で足を滑らせたらジエンドです。

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