仙人ヶ岳(朝日沢コース)

【登った日】 平成21年11月 1日
【天  候】    晴れ
【山の名前】 仙人ヶ岳(662.9m)
【時  間】  10:30〜14:10
【同行者】  単独
【コース】   塩ノ宮神社〜朝日沢林道〜仙人ヶ岳〜前仙人ヶ岳〜塩ノ宮神社

塩ノ宮神社を基点とする仙人ヶ岳へのルートの内、この朝日沢を通る報告例は私の知る限りでは気ままな男の山歩きさんの2006年12月18日の記事だけである。
桐生山野研究会の記事でも朝日沢沿いの道は荒廃して危険なので・・・とのことである。
地形図上にははっきりと点線の道なのでどの程度の荒廃なのか調査に行ってみた。
そういう事情なので単独行である。

Map

塩ノ宮神社の先の路肩の空き地に駐車する。 今日は塩ノ宮神社を右手に見て朝日沢林道をゆく。
沢音を聞きながら林道を進む。
綺麗な清水です。
崩落地に出た。これが最初の関門か。
注意深く沢に降りて堰堤を越える。
沢伝いに行っても良さそうであるが、ここは又林道に登り返す。 しばらく林道を歩くと画像の場所、林道終点地に到着である。
林道終点地の右の取り付きからは山道となる。踏み跡はしっかり。 朽ちた木道の残骸の様子。
完全に崩落している。滑落しないように注意が必要。
ここは左の斜面を小さく巻く。
おっかなくてとても木の上には足を置けないので岩に沿って歩く。
画像は通過後に振り返り撮ったもの。
昔は橋だったのであろう。沢の水量はそれほどでは無いので橋が無くとも沢を渡るのにはさしたる支障は無い。 完全に苔生している。
往事は何を運搬していたのでしょうか。
沢は何度か枝沢に分岐するが、このような橋の残骸を目印に進んだ。 そのうちウインチの残骸の様な物や・・・。
どのような用途に使うか判らない機械の残骸が放置されていました。 地形図上の点線道は怪しいのでとっくにはずれているの為この後は仙人ヶ岳頂上を直接目指すことにした。
まずは稜線に出る。この辺り以降は踏み跡などは望めない。 頂上までの急登はきつく全身汗まみれになってしまった。
頂上まであと少しというところで頭上から人の話し声が聞こえる。
今日も仙人ヶ岳は賑やかだなぁと思っていたら、バサバサッという大きな音まで聞こえるでは無いか。なんと木を伐採しているところでした。

何でも頂上からの眺望を良くするために伸びすぎた木を切っていたのだそうです。

十数名の皆さんは「小俣歩こう会」の方々だそうで、年に2回ほど仙人ヶ岳の登山道整備を行っているとのこと。(ありがたいことである。)
特に今年は台風の後で倒木などの処分が大変だったとのこと。

このあと全員の集合写真のカメラマンとなりました。
皆さんにとっても頂上への道のない斜面を登ってくるハイトスを見て驚いたようである。

どこから来たんですか?道はあるんですか?等と聞かれるが説明しても小俣の人たちなので理解していただいたかどうかは不明である。
塩ノ宮神社??朝日沢??であろう。

戻りは同じ道を帰りたくないので前仙人からの稜線のルートで帰ることにした。前仙人ヶ岳(仙が沢)の頂上で一休み。 繋ぎ石です。
相変わらず絶妙のバランスですね。
お釈迦様への下降点の目印がある鞍部です。 人形松です。枯死しているのでこの姿が見られるのは数年でしょうか。
桐生の基準点、No.102です。 この尾根道の後半はなだらかな歩きやすい道となります。
小さな石祠がぽつねんとしておりました。 この辺りになると踏み跡ははっきりとしてきます。
ちょっと細った尾根もあります。(まったく危険は有りません。) 峯一山神の石祠です。結構大きくてどっしりとしています。
そのうち車道を走る車の音が大きく聞こえるようになってくるとと出発点の塩ノ宮神社はすぐそこです。

登山道から神社の背景を撮してみました。

神社に今日の無事を報告して帰路につきます。

朝日沢のルートがどういう状態であるかを確認出来たが、決して人に勧められるのもではありません。
報告例が無い訳も頷けるというものである。

荒廃も進んでおり、一部の道は半分以上腐食した木材の上に土や枯れ葉が被さっている状態ですので絶えず足下の状態を確認しなくてはならず、要注意の危険な場所が多くあった。

それにも増して最後の頂上への直登はきつかった。
薮は小薮程度なのでほとんど苦にならないが、兎に角傾斜がきついので息が切れ切れになって何度も小休止しながらでないと登れなかった。

そしてGPSであるが、沢の最深部では頭上上部に背丈のある高い木々が生い茂り衛星を捉えるのに苦労していたようである。
ロストこそしなかったが誤差が数十メートルとなり軌跡にも影響が出てしまった。

行きも帰りも頂上で出会った方々以外は誰にも会わなかった。

※ kotsunagi567 Home さんから情報をいただきました。

 マンガン鉱石の鉱山跡であり、採掘に使用した機械が放置されているものと考えられるそうです。

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