山歩きのきっかけについて

職業がデスクワークの為、典型的な運動不足に陥っていた。
たまにはゴルフ以外の運動をしなくてはと考えていたのだが、水泳も長続きしないし、ましてや散歩はつまらないし。

その昔20代の頃会社の先輩(山岳部出身者)に連れられて谷川に初めて登った。
山頂付近で急に天候が変わり濡れ鼠となって、避難小屋でぶるぶる震えていたのを思い出す。
その時かの先輩達は小屋の外でお湯を沸かして紅茶を入れてくれた。暖かくておいしかったのである。

山男と言うのはこんな状況でも平気で、強くて、たくましく、そして準備の良い人たちなんだろうと思った。
自分とは人種が違うのだなぁ と思った記憶がある。

つまり本格的な登山は初っ端が大変な思い出なので余計に興味が持てなかったのかもしれない。

しかし今思うに、全くの初心者をロープウェイを使わないルートで谷川に連れて行くかなぁ。
当然登山靴では無く、スニーカーで登ったのである。合羽もビニール合羽だったような。(それで大丈夫だからと言われた)

その後山登りと言えばアマチュア無線の移動サービスで谷川や赤城に登ったが、全く目的が違う。

地元の吾妻山はもう何度も登っているが、それほどの興味を覚えなかった。

しかしある日の事、職場から毎日のように見ていた茶臼山に行って、VHFとUHFのコンバータ設備を見物にいこうと
おK3を誘って登ってみたところ、結構景色もいいし、下りの山道から麓のお寺に降りたのだが、典型的な山道であり、
何か懐かしさと面白さを感じてしまった。

この程度の里山は桐生には一杯あるし、散歩でただただ自宅付近を歩き回るよりよっぽど面白い。
WEBで色々検索してみると「やまの町桐生」と言うサイトがあり、自分の欲していた地元桐生の里山情報が満載
されているでは無いか。地元川内の情報もたくさんある。

早速その情報を頼りに吾妻山の反対側の観音山に登ってみる。
人も少なく吾妻山とは違った里山歩きが妙に楽しく感じられた。

それではと地元川内の鳴神山へ出かけてみた。
すると何と途中から雪ではないか。
それでも何とか登りきり鳴神山の初登山を無事成し遂げたのだが、結構満足感が有りました。

面白いじゃん。と言うわけで、おK3と二人ではまってしまいました。(普段は全く嗜好が異なる両人であるが珍しく意見があった。)
それから色々里山歩きをしましたが、おかげさまで健康を取り戻しました。

第1にメタボが解消されました。定期検診の医者が感心していましたが、理由を話すとうなずいていました。
次に酷かった腰痛(手術するかどうか微妙な診断だった)が自然に治りました。
前はコルセットをしてゴルフをしていましたが、今は全く必要が無くなりました。
そしてなんとジョギング程度なら走れるようになりました。
これも背筋や腹筋が付いたおかげと思われます。

はまった一番の理由としては、景色や達成感もあるが、山を歩くこと自体が好きなようである。

怪我だけには気を付けて続けていきたいと考える今日この頃であります。