○ 大行山

【登った日】 2013年 3月 23日(土)
【天  候】  晴れ
【山の名前】 大行山(1771.6m)
【時  間】    9:50〜15:50
【同行者】  Mさん、あにねこさん
【コース】    尾瀬戸倉スキー場〜富士見下山荘跡〜田代原〜大行山〜田代原(幕営)〜富士見下山荘跡〜尾瀬戸倉スキー場

2ヶ月ほど前からの計画であった雪中幕営宴会山行がようやく実施の運びとなった。
大行山は本来日帰りの山なのであるが、山そのものは易しい山であることと、雪中幕営に最適な田代原が麓に控えているので決定。
Mさんからはこのほかに谷川や尼ヶ禿山、獅子ヶ鼻、四郎岳等を候補としてあげてもらったのであるが、一番しそうな大行山にしてもらった。
主目的が雪の中でテントを張って宴会をやろう等という不純ではあるが楽しげな企画なので、山は
しいに越したことは無いのである。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。((承認番号 平24情使、 第654号)」

尾瀬ヶ原スキー場の駐車場に停めてさぁ出発です。
スキー場は結構賑わっていますね。
大きなザックを背負った異質な姿の我らであります。
林道に入りました。途端に喧騒から解放されて静かな歩きとなります。
あと一月も経てば富士見下まで車で行けるのですが、それはそれで雪が少なくなってしまい面白みが薄れます。
ハイトスはスノーシュー、お二人はスキーです。 皆さん幕営山行なのでザックがでかくて重い。
富士見下山荘跡地で一本。男性2人組に追いつかれる。 林道を離れ最短距離の北方向ショートカットルートを採ります。
戸倉雨量観測所の側を通過。 林道に復帰します。
しかし又すぐに林道を離れ田代原への直進ルートへと入ります。 田代原に到着しました。雪原が広がっております。
早速適地を探してテントを設営。今日はゆったりと3張。 目的の大行山は左のピークの裏手方向。
地形図で吟味し右手の尾根から鞍部に登ることにした。 ハイトスは空身。雪はモナカ状態でスノーシューの沈みは少ない。
急な斜面はスキーは結構大変らしい。スノーシューも苦手ではある。ワカンが一番適していそうだが、ちょっとでも雪質が変わると踏み抜きが酷くなるので選択しづらい。どれも一長一短なのである。 1752標高点の手前で大変眺望の良い場所があった。
正面右側の山が荷鞍山である。その又右のピークは1975標高点の前衛峰である。荷鞍山は未踏なので藪を漕いでも・・と意欲をそそられる。
視線を右方向に少しずらすと燕巣山、四郎岳が。その右奥には日光白根、錫ヶ岳がくっきりと見えた。素晴らしい眺めである。 真下を見下ろすと自分たちのテントが豆粒のようであるが見える。
画像中心からやや左の3つの点がそれである。


あまりに素晴らしいのでパノラマにしてみる。

1752ピークへの登りと大行山への登りは傾斜があるのでルートを選びながらの登りとなる。 1750m等高線辺りを越えるとなだらかとなる。
頂上まではもう少し。
周辺で最も高そうな場所に山名板。山頂到着である。山名板は2枚。 地形図でもう少し高いはずである場所へ移動。開けた場所に出た。
こちらの頂上台地は気持ちのよい爽快感のある平地であった。 三角点は雪の下なのであえて探さず下山する事に。
スキーの2名は気持ちよさそうに斜面を滑走していきますよ。 あにねこさんは水を得た魚の様である。
この方は山スキーの上級者である。モナカ雪もものともしない。
Mさんもなかなかである。2年ぶりとは思えない。
あにねこさんの様にはいかないが上手に木々の間隙を縫っている。
ハイトスはそんな二人を横目で見ながらスタスタと降る。
この雪質だと尻セードはスピードが出過ぎて危険である。
幕営地が見えました。下りはなんと30分で降りて来ちゃいましたよ。 喉も乾いたところで早速乾杯!。あーおいしい。
16:00ちょい過ぎから始まった宴会はこの後日没まで外で酒を酌み交わし、日没後は一番大きいMさんのテントで続きを。

ビールで始まりワイン、そして代表幹事代行さんからいただいたという白州を飲む。

さすがに日没となると急激に気温が下がり、いくら酒を飲んでいても寒いものは寒いのである。

テントに移ってからは最初にMさんがダウンしてシュラフに潜ってしまったが、白州が無くなった後はあにねこさん持参のウイスキーを二人で飲み続ける。
時々Mさんに話題を振って無理矢理会話に引き戻す。(笑)

さすがに二人とも結構酔ってしまったので20:30ごろであったろうか解散となり、各自のテントへと散った。

今回冬用のものすごくかさばるシュラフをザックにくくりつけて来たのでそれほど寒くは無かったが、膝の辺りだけ寒く感じてしまった。
タイツを履けば良かったかなぁと思ったが今日はもって来ていない。

3月 24日(日)

熟睡とはいかず夜中に何度か目が覚めたが6:30過ぎに起き出すまで時間だけはたっぷりと休めたので疲労感などは無い。

周りはガスが出ていて視界不良。昨日登っておいて良かった良かった。
フライは水滴と、縁にはそれが凍りついて氷となって張り付いていた。
朝は餅入りラーメンを作りさっと食べてテント撤収である。
今日の予定はこんな気候なのでどこにも寄らず帰りましょ。
昨日より4kg近くは減ったのでザックは軽くはなったはずであるが、それでも20kg近くはあるので相変わらず肩に食い込む。 歩行者はスノーモービルの跡を、スキーヤーは左斜面を滑っていく。
表面が凍っているので跡のない方が滑りやすいそうである。
富士見下山荘跡地まではショートカットするスノーシューの方が早く着いた。くねくね林道は雪面の影響でスピードが出せなかった様である。 しかしここから先はスキーには敵わない。
ちんたらこんな写真でも撮りながら一人スタスタと林道を降る。
跡はスノーモービル、スキー、スノーシュー、そして壺足といろいろ。 スキー場まで戻りました。朝から賑わっていますね。
寄居山温泉センターで二日分の汗を流す。

10:00から営業開始なのであるが、数分過ぎているので大丈夫。

目の前の山が寄居山なのであろうと想像する。

今朝はどこにも寄らずそのまま下山したのでなんと朝風呂である。

昨日今日と贅沢三昧?な日々である。

地形図では大行山の最高点は等高線を信じる限りは山名板の場所ではなく、少し先に行った開けた雰囲気の良い平地がそうである。
しかし山名板の場所のほうが見た目は・・・いやどう見ても山名板の有る場所の方が高いのである。
Mさん曰く、等高線は航空写真が基になるので樹木で覆われている場所(山名板がある)がその分余計に低く見積もられたのではないかとのこと。
なるほど納得のいく説明である。
ちなみに今回三角点は雪の下なので探しもしなかったが、この場所も最高点でも無ければ山名板のある場所でも無いのである。

今回は雪中での幕営宴会が主目的であったのではあるが、大行山はそこそこ歯ごたえもあり、山頂付近の平地の雰囲気、そして途中の景観の開けた場所から見る山並みの様子などおまけの山にするにはあまりあるなかなか良い山であった。(天候次第ではあるのだが。)

今回もあにねこさんからいただいた写真を多数使用しています。(自分が写っているものは全て該当)  感謝。

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