○ 阿能川岳
【登った日】 平成22年 4月4日(日)
【天 候】 晴れ時々曇り
【山の名前】 阿能川岳(1,611.3m) 三岩山(1,568.1m)
【時 間】 5:50〜13:40
【同行者】 おK3
【コース】
仏岩ポケットパーク駐車場〜赤谷越〜三岩山〜阿能川岳〜三岩山〜赤谷越〜仏岩ポケットパーク駐車場
この山を登るために今年は結構な雪山訓練を重ねてきた様なものである。
と言うと少々大げさではあるが、残雪期の限られた期間でないと藪がひどくて登れない山なので、少ないチャンスを逃さぬように天気予報を吟味していたところ、最適時期で有る4月3日、4日が良さそうである。
これより早いと雪が多すぎるような気がするし、逆に4月末になるとだんだん雪が融けはじめて藪が顔を出してきそうである。
考慮の結果スノーシューは止めてアイゼンとワカンのセットでトライすることにした。
距離が長いのでアクシデントの可能性も含めるとどうしても9〜10時間の計画となる。
そこで日の出と共に出発したいので前日に仏岩ポケットパークまで行って車中泊とした。
おかげでぐっすりと眠れ、運転の疲れもないので体調は万全であった。
しかも晴天で風もなく、雪質は締まり(アイゼンだけで通した)、前日のトレースもしっかりと有りで、最良の条件であった。
昨晩は1台も居なかったが、夜明け前に1台、夜明けと同時にもう1台。
我々が朝食など摂っていると、なんとバスがやってきて20人の団体さんが降りてきた。 画像は準備してすぐに出立したところで、最後尾の数人が見えるだけである。 静かな山歩きとなるで有ろうと思っていたので、この展開にはびっくりである。 このパーティですが3度ほど先に行かせてもらった。 ロープもお借りしたりしてどうも有り難うございました。とこの場でも重ねて御礼を申し上げます。 |
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吾妻耶山方面とある登山道を登ると赤谷越に到着。 しかし、阿能川岳へとの矢印はどこにもない。北の稜線上を進む。 |
赤谷越からは少しの間雪は無かった。 しかし少しずつ雪が増え始め・・・。 |
こんな具合になりました。良く締まっていてアイゼンだけでも沈みません。 | こんな具合に雪の上に踏み跡があります。 |
おK3、日頃の訓練の成果を発揮するのはまさに今日この時だ。 | ハイトスが左に行けそうだ等と講釈を言っているが、やはり不安なので踏み跡に従い右へ。 |
樹間から小出俣山が見えた。あの山も行ってみたい。 | 関越の谷川パーキングと思われる。 |
20人パーティの残してくれたザイルと思われる。 ありがたく利用させていただく。 でもおK3そのままだとブッシュに右足を突っ込みそうだよ。 ゆっくり下ってくださいね。 |
この後でザイルのお礼を言いながら先に行かせていただいた。 この辺り斜面に滑落すると結構落っこちてしまいますので慎重に。 この後2m程の氷ついた段差を降りたが、パーティの後だとザイルのご相伴にあずかれたかもしれないなぁ。結構シビアな場所であった。 |
この大岩峰は右に巻きます。 | 岩峰帯を過ぎると樹木も少なくなってくる。 |
三岩山です。ここまで3時間30分経過しています。予定より1時間早い。 雪も締まっていて堅く、ワカンも必要無いのでとても順調です。 |
ここからは阿能川岳までが見渡せます。と言ってもこの時点ではどこが頂上なのか判っていませんが。あぁ谷川が呼んでます。 |
阿能川岳に向けて快適な雪原を行く。 | おK3も行く。 |
この辺りは標高のせいか、表面の雪がサラサラでした。 4月なのに。 |
程なく頂上へ。先行者は1名。でもその方は我々が到着すると入れ替えの様に戻られました。しばらくすると単独行の男性が。 お互いに写真を撮りあう。やはり谷川を背景に。 |
食事をして写真を撮ったりしていると、やってきました20人パーティ。 とたんに静かな山頂が賑やかになりました。 |
マナイタグラ。急峻な岸壁には雪も無く、黒い岩肌を見せている。 この方向からだとこの様に見えるのですね。 |
左:小出俣山、真ん中奥:仙ノ倉山、右:万太郎山 | 登路を振り返る。吾妻耶山が遠くに見える。 |
白い谷川。 この方向の谷川はこの山に来ないと見れません。 |
天神尾根からの稜線。一眼レフをお持ちの方にズームした様子を見せてもらったら、蟻の行列のように天神尾根を登る登山者が見えました。 |
名残惜しいが、帰路に就く。我々にしては長く(40分以上)頂上にとどまったので、20人パーティも先に下山してしまった。 | こうやって見るとすごいところを歩いていますよね。 でも雪はしっかりとしているので安心して歩けます。 |
この岩も雪があるので楽に巻けますが、無いと大変だろう。 でも無雪期に登った人は私の知る限り3人しか居ないが。この先で20人パーティがザイルワーク中。ご相伴に与りながら先に行かせてもらう。 |
鉄塔まで戻りました。ここまで戻ると吾妻耶山が大きく見えます。 先々週にKAZU-Aさんが辿られたと思われるコースが想像出来ます。 頂上付近は急登だったろうなぁ。 |
仏岩ポケットパークが見えました。駐車中の車も見えます。 | 到着です。出発時点より車が3台ほど増えています。 |
最高の条件で阿能川岳登山を行うことが出来ました。
特に締まった雪質の為アイゼンだけでずっと走行出来たのが良かった。
皆さん我々と同じようにザックにワカンをくくりつけたままで、使っている人はいなかった。
岩稜帯や厳しい場所の通過のためにザイルも用意していたが、20人パーティのリーダーの方々が要所要所でザイルを設定していただいて、
2回ほど利用させてもらったのでその分も時間節約となった。
ちなみにこのパーティであるが、経験者の集まりの様で、団体にしては走行スピードも結構早いし、危険回避の準備も手際も良く、おまけに
会話では「次は景鶴にしよう」とか「槍は・・・」等が飛び交っていました。この人達、並の団体さんでは有りませんぞ。
帰り支度をすっかり終えて軽食を摂っていると20人パーティが降りて来るのが見えました。
とにかく阿能川岳を無事登頂出来てほっとしています。(特におK3が。)
帰りはやっぱり谷川なのだからと湯テルメ谷川へ直行。
この時間なら空いているだろう。
ましてや雪の谷川登山者は少ないのでいつもの様な芋を洗うような事は無いだろう。
結果、やっぱり空いてましたのでゆっくりと出来ました。