○ 武尊山 (藤原口コース)

【登った日】 平成21年10月 16日 (土)
【天  候】 晴れ
【山の名前】 武尊山(2,158m)、剣ヶ峰(2,020m)
【時  間】 8:10〜16:40
【同行者】  おK3
【コース】 裏見ノ滝駐車場〜剣ヶ峰分岐〜上ノ原分岐〜藤原武尊〜武尊山〜剣ヶ峰〜剣ヶ峰分岐〜裏見の滝駐車場

武尊は以前オグナほたか口(家の串の先で敗退 2008/09/28)と武尊牧場口(2008/10/04)から登ったことがあるが、両方とも中の岳経由ルートであった。
そこで今回紅葉が中腹まで降りてきたとの情報も有ったので藤原口から登り、藤原武尊と剣ヶ峰へのルートを歩いてみることにした。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平21業使、第522号)」

広い裏見ノ滝駐車場ですがほぼ満杯です。後1〜2台程度。
ここにはトイレもあり、裏見の滝への入口でもある。
登山口の直ぐ先には武尊神社。
ここまで舗装道である。今日の安全を祈願する。
30分ほど林道を歩いた地点に最終駐車場所がある。満車である。
ここまでは未舗装の林道走行となるが車高が高めの車ならば2WDでも大丈夫であるが、休日はよほど早く来ないとダメ。早い者順なのである。
今回は8時近くの到着なので最初からあきらめていた。
最奥駐車場からは林道も少し細くなった様な気がしますが、何故か轍の跡が有るのが不思議です。
林道嫌いの私としては最奥の駐車場へ停めれば往復1時間の時間節約と共に・・・等と言ったってあんた早起き出来ないんだからしょうがない。
最奥駐車場から15分で剣ヶ峰分岐です。
往路は手小屋沢避難小屋経由です。
手小屋沢避難小屋への鞍部までは1箇所木の根とロープを使う大きな段差が有るが、その他はごく普通の山道であった。
鞍部が近くになるにつれて明るい登山道となる。 黄葉のブナの葉が茂る様子を見ながら登る。
黄葉2題。 そうこうしている内に鞍部の上ノ原分岐に着いて1本。
休んでいる間に数組の登山者が通過していった。
分岐から数分で左下方に避難小屋が見えました。水場もあるようですが、沢の音からして沢水か?。先行者が偵察に行ったようです。 沢音方向の斜面を見上げると緑と黄色、そして赤の木々が混ざりなかなか良い雰囲気であります。
ようやくと言うか、遂にと言うか木の梯子と鎖の登場です。
梯子も鎖もぬかるんだ泥が付着しているのでグローブは泥だらけに。
1つ目をクリアすると直ぐ上に2つ目の梯子と鎖。この梯子は上が固定されていないので一応上からロープで支えてからおK3が登る。
今度は岩の割れ目の鎖。足場はしっかりなので鎖は不要なくらい。 またまた出ました梯子と鎖。この4つ目が最後です。
藤原武尊と呼ばれるピーク辺りは景観の開けた展望場所であった。
山腹の紅葉の様子がよく見える。
午後のルートである剣ヶ峰が尖っている。
今日はあの尖りの天辺に登るのである。
武尊山まで後少し。
最後の登りである。
2年ぶりの山頂である。予想とおり登山者で一杯。でもうまい具合に剣ヶ峰を眺められる場所が空いたので遠慮なく陣取ってお昼ご飯とする。
正面には剣ヶ峰への稜線。 少し左下に目を移すと紅葉の山腹であるが、画像にすると鮮やかさが全く失われているのは残念。
剣ヶ峰の右奥には玉原湖までが見える。 北北東方面には笠ヶ岳が結構大きく、そしてその後ろに至仏と燧。
下山路方向には中の岳と家の串。最初この方面に少しだけ降りて右折します。前回は中の岳経由での往復でした。 山頂からの下りは傾斜もきつくなく、周りの景色を見ながら、逆方向ルートの登山者と行き交いながらゆっくりと降ります。
改めて山頂を振り返る。
山頂に居る登山者がよく見えました。
家の串方面を眺めると、前武尊ルートの剣ヶ峰がその特徴的な台形の山頂を見せている。あちらの剣ヶ峰山頂も厳しい。(前々回は巻いた。)
山腹に目をやると笹原の緑と部分的に紅葉した木々の組み合わせが優しい色合いを見せている。
何度も言うが画像にするといまいち美しさがうまく反映できない。
目指す剣ヶ峰の頂が段々大きく見えて来ました。
ここからだと尖り方が変わって見える。
武尊の山頂を振り返る。 剣ヶ峰の山頂へはこの分岐より100mだそうです。
登山道は岩の混じる急登となります。 最後の岩を越すと・・・。
剣ヶ峰山頂です。
2,020m。

このまま直進すると高手山まで行けるようですね。
高手山登山道からのルートです。

しかしこの武尊と言う山は登り口がたくさんあること。

頂上そのものは3方向からの登り口であるが、その先で複数の登山道があるので全部で9通りくらいにはなるのではないでしょうか。

又機会が有れば他のルートでも訪れたい。

しかし旭小屋からの鎖がきついルートだけは止めておこう。

頂上から獅子ヶ鼻山とその先に続く鹿俣山、尼ヶ禿山を眺める。 山腹斜面の紅葉を今一度再掲。日が当たると少しは見栄えが変わる。
下山路は悲惨である。泥濘の急斜面なので滑るは滑るは。
ハイトスは滑った時の受け身で右手の平をしこたま堅い何かにぶつけ、痛いのなんのって。この後ずっと右手の握力がほぼゼロになってしまいました。このレポを書いている今現在も手の平の1/4が内出血で紫色で、さわるととても痛いです。
おK3も慎重におります。
今回の周回ルートですが、どちらかと言うと我々と逆の剣ヶ峰を先に回る人達が多かったようですが、この泥濘の急斜面の下りを考えるとこちらを登りで使うルートの方が良かったと思った。
尤も濡れている鎖場を降るの結構やっかいですがね。
ようやく泥濘の急斜面下りを終え普通の道になりホッとしましたよ。
おK3も「普通の道だー。」と喜んでいます。
沢を渡渉します。ここで一休み。泥だらけの登山靴を洗う。ここで出発時からずっと抜きつ抜かれつしてきた若いカップルに先を譲りましょう。
標高が下がるに連れて木々の紅葉が色濃くなってきました。
紅葉2題。
剣ヶ峰分岐まで戻りました。団体さんが休んでいました。
我々が着くと同時に出発したので先に行かせてもらいます。
駐車場まで戻ると車は1/4程になっています。

もっとも夕食の準備をしている人もいるので何台かは車中泊の車と思われます。

こういう人達が明日の朝一番で最奥の駐車場に行くのでしょうから、いくら早起きしても敵いませんね。

それどころか、今回はこの駐車場にやっと停められたくらいですので、8時過ぎに到着した人達は困ったでしょうね。

しかしここは裏見の滝の駐車場でもある(本来は滝)ので運が良ければ停められるかも知れませんね。

そう言う訳でせっかく裏見の滝の駐車場に停めているので裏見の滝をその名の通り裏側から見てきましょうか。

滝が見えてきました。 最下段の展望場所から。40m落差の結構立派な滝です。

滝の裏側ですが、残念ながら道が崩落していて復旧が成されていないようでした。
降りていく途中にその滝の裏へ行くと思われる場所がしっかりと進入禁止となっていましたので今回は裏見はあきらめましょう。

前回の武尊牧場コースでの総行動時間は不思議と今回とほとんど同じでした。
やはり武尊山への最短コースはオグナほたか口の十二沢第2ゲレンデの中間部くらいまで車で行くルートで有ろうと思われる。
前々回はゲレンデ内の砂利道の斜面をタイヤが空回りして登れなかった為引き返したが、現在で有ればおK3号が有るので登れるであろう。

毎回武尊へ来るたびに思うのだが、どのルートでも地質が粘土質なのか他の山に比べてどうも泥濘が多いように感じる。

日帰り温泉は今回も激混み確実なテルメ谷川を避けて風和の湯へ。

今日(日曜)は泥濘を歩いた為に泥にまみれた登山靴の掃除にいそしみました。

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