○ 中ノ岳

【登った日】 平成22年 7月23日(金)〜24日(土)
【天  候】  晴れ時々曇
【山の名前】 丹後山(1,808.6m) 大水上山(1,831m) 兎岳(1,925.8m) 小兎岳(1,858m) 中ノ岳(2,085.2m) 日向山(1,560.8m)
【時  間】 1日目 10:10〜16:35  2日目 05:25〜16:15
【同行者】  おK3
【コース】  十字峡登山口駐車場〜丹後山避難小屋(泊)〜丹後山〜大水上山〜兎岳〜小兎岳〜中ノ岳〜日向山〜十字峡登山口駐車場

先週の平ケ岳日帰りに懲りたのて、今回は山小屋泊にて余裕を持って越後三山のひとつ中ノ岳を訪問することにした。
またしても新潟の山の攻略です。
順番があるとすれば越後三山の盟主である駒ヶ岳が先なのであるが、今回我々が採った周回ルートは丹後山、大水上山といったぐんま百名山も
一緒に回れてしまうので中ノ岳ルートが先になった。

しかし余裕の有るはずの今回のルートであるが、やはり炎天下の山行は体力の消耗が激しく、バテバテとなってしまったのである。
特に水場が無いと言うことで2日分の8Lもの水を背負っている為ザックの重いこと。
そのほかにビールとワインも持ったりして・・・。水分だけで10kg近い重量である。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平21業使、第522号)」

○1日目(駐車場〜丹後山避難小屋)

十字峡トンネル出口の駐車場に止める。
全部で7台ほど駐車可能だが、幸いにも1台分空いていた。
車両通行止めの林道を歩き初めてから駐車位置を振り返る。
初日は避難小屋まで行けばよいのでゆっくりのスタートとなった。
途中対岸に五月雨のような滝が見えた。 林道歩きは結構長く、三国川を見ながら40分ほど掛けて歩く。
登山口である。ここまでの林道歩きは足慣らしにしてはちょと長い。 最初から急登。
さらに急登が続きます。 暑いが、樹木の影なので直射日光は避けられるのが幸い。
1合目。この後ずっと合目石を目安とする。 1合目を過ぎて2合目辺りまで急登は変わらず。
途中、明日訪問予定の中ノ岳と日向山が見えた。 大木を目印としてめがけて登る。暑くて何度も休憩をとる。やっと3合。
樹林帯を抜けた辺りでガスが出始めた。この辺りバテバテとなっている。 ガスが出てきたお陰で景色はサッパリだが日光の直射は避けられる。
シシ岩がガスの中に見えてきた。
この上が8合であった。
草原地帯に出ると本来は展望が開けるはずなのであるが、ガスの中ではしょうがない。
道標である。そこには水場とある。エッ水場があるの?
小屋で聞いた話だが、水場は雪渓の融水とのこと。天水と同じか?。
やっと小屋が見えました。初日は小屋まで行けばいいのですごく楽なはずなのに暑さでバテバテになってしまった。見えたときはホッとした。
小屋に着いて先着の単独行の2名の男性にご挨拶。
ガスも晴れてきて皆さんと山座同定。
少し雲が残っていますが周辺の山々が見渡せます。
とりあえず保冷剤で冷たさを保持して来たビールで乾杯。
うー・・喉に染み渡りますぅ。
両名とも群馬の方で渋川と伊勢崎から来られたそうです。
なんと1名の方、話しの中で気ままさんのHPの話が出たので聞いてみるとなんと好漢(ハオハン)さんでした。気ままさんのHPの掲示板で何度か目にした事があるハンドルの方でした。気ままさんとお逢いしたことも有るそうです。
1階はお二方がゆったりと。我々は2階を占有。
そもそもこの小屋が混みそうなので1日ずらして来たのですが、正解です。明日はたぶんすごく混み合うことでしょう。
丹後山避難小屋と夕焼け。お月様まで出ていますよ。
夕食は定番のカレーと牛丼です。
皆さん7時過ぎには寝てしまわれたので我々も早めに・・zzzzzz。

早い人は4時間で登って来るというこのルートですが、何とバテバテで6時間も掛かってしまいました。
小屋では天水が貯蔵されており利用できました。画像のオレンジ色のものがタンクです。
トイレは外にでて利用します。

○2日目(丹後山避難小屋〜中ノ岳〜駐車場)

4:40分に日の出を撮影。画像左端に荒沢岳の鋭鋒が見える。
すでに渋川の方は中ノ岳に向けて出発されされた後でした。早っ。
丹後山避難小屋の1F内部。
使う人、維持管理する人により清潔な状態が保たれています。感謝。
朝食を摂り出発する時間には上空はどんよりとしていました。 好漢さんとほぼ一緒のスタートで、丹後山と大水上山へ向かいます。
丹後山へは3分で到着です。 さぁ群馬最北端の大水上山はすぐ隣だ。
登山道脇にはユリなどの花が咲き乱れ・・。 丹後山を振り返る。
雪渓からは湯気が上がっていた。 利根川水源の碑。好漢さんと清水さん(碑構築時の県知事:石碑に名前と書)はいい時に知事でよかったねぇ等と世間話的な感想を述べあう。
群馬最北端の大水上山山頂です。好漢さんに撮ってもらいました。
好漢さんとはここでお別れ。好漢さんは中ノ岳は後日の楽しみにとって置くそうです。またどこかでお逢いしましょう。
つぎの目標は名前がかわいらしい兎岳です。
ここで県境を離れ、新潟県側へと入ります。
鞍部まで来て大水上山を振り返ります。 兎岳頂上目前で大水上山、丹後山を振り返る。越後沢山も見える。
兎岳頂上です。背景には本日の目標である中ノ岳がどっしりと控えていますよ。ここで中ノ岳から来たという単独行動の若い登山者と出会い、周辺の山々について教わる。我々とは逆の周回をするようです。 荒沢山がシルエットで浮かび上がります。
ここからは稜線が連なっています。
越後三山揃い踏み。中ノ岳が左右に八海山と駒ヶ岳を従えています。 頂上を少し下ると荒沢山への分岐の道標が有りました。行ってみたい。
途中灰ノ又山経由で行けるそうですが、踏み跡は薄そうですね。
鞍部の登山道の直ぐ脇に雪渓が現れました。

これ幸いにと雪渓を削り、スポーツタオルの上にまぶして海苔巻きの要領で丸めると冷え冷えマフラーの出来上がり。

お陰で体温を下げるの役立ちました。

融けるまでほぼ1時間ほどは効果が有ります。

又、空いた500mlのペットボトルに雪を詰めたものを、往路でビールを冷やして来た簡易保冷バッグに入れて保冷剤の変わりに使います。

これによりゼリー飲料や水をそこそこ冷えた状態にすることが出来ました。

暑さでバテバテの状態でしたが雪渓により救われました。

次のピークは小兎岳です。何故かピークの少し手前に放置されているといった状態で置かれていました。 小兎岳を過ぎると中ノ岳がどんどん大きく見えてきます。
中ノ岳手前の1768mピーク頂上手前辺りです。 振り返ると昨日登った丹後山からの稜線がくっきりと見えます。
中ノ岳はずっと前から見えているのになかなか近づきません。 ちょっとした岩場を降りるおK3。
ふと見ると白根葵が咲いてますよ。
この後踏み跡を見間違いちょっとだけ藪道へ入ってしまった。
おK3、,藪にはまって動けなくなる。写真なんか撮ってないで助けてよと言ってますが、それほど大事ではないので写真優先。(^^)
いつの間にかおK3の方が元気になりバテ気味のハイトスを置いてけぼりにしてさっさと登っていきます。 この花はタテヤマウツボグサかなぁ。
前に白毛門で見たような気がする。
中ノ岳まであと少し。 この辺りの谷は皆同じように雪渓が多く残っています。
中ノ岳に近づくと余計に岩が目立って来ます。
画像左に休憩中の登山者が見えました。
その場所は十字峡への下山分岐でした。
さぁあと一登りで山頂ですので、ここにザックをデポしましょうか。
中ノ岳山頂です。越後三山の最高峰です。石の方位盤が有りました。
山頂には5名程休憩中。少しの後新たに2名が到着と賑やかになって来ました。
北方向には避難小屋と先週K2隊のお二人が登られた越後駒ヶ岳が。
さぁ山頂も手狭になったことだし下山にかかりましょうかね。
分岐に戻りザックを回収して、さぁあとは下るだけだ。 丹後山へと比較してこちらの方が長い事もあり傾斜は緩いと思っていましたが、こちらも最初から結構急な斜面となっていますよ。
中ノ岳登山口から中ノ岳だけを往復日帰りとする登山者が結構多いようでした。6人ほどに先に行ってもらう。先に行かせてもらうことは無い。 日向山手前まで降りると地形図に池マークのある場所辺りに確かに池があった。縁には水芭蕉が咲いていた。
日向山です。ここで大休止。
直前の雪渓でまたしても氷マフラーを作れたのが幸いであった。
日向山を越えた後は樹林帯の登山道となる。
ちょっとした鎖場がありました。 しばらく行くと又鎖場が。
全部で8リットルの水を持ってきたが、残りは500ml。
別に補給の必要も無いのだが、せっかくだから偵察に行ってみる。
50mほど先らしい。
確かに50mほど下ると小さな沢に水が流れている。
飲んでみると冷たくて美味しい水なので2Lほど採取する事にした。
最後の鎖を降りて・・。 なだらかな落ち葉の斜面を下ると・・・。
コンクリートの階段が現れてゴールの中ノ岳登山口に到着です。
おK3小さなガッツポーズでゴールイン。
あとは駐車場所まで車道を7分ほど歩きます。
お疲れさまでした。自分たちの車以外はすべて入れ替わっていました。
この駐車場は渓流釣りの人達も利用しているようです。
お隣の車の方がそうでした。ちょっと前まで登山もやられていたようで、新潟の山について色々と教えてくださいましたよ。
最寄りの温泉で汗を流します。
ここ五十沢温泉は薄い硫黄臭のする温泉で、なんとシャワーも温泉でした。時間が遅かった(17:00)ので入れてもらえるかどうか不安で有ったが大丈夫であった。

中ノ岳からの下りに思ったよりも時間が掛かってしまった。
4時間ぐらいだろうと踏んでいたのが5時間以上も掛かってしまった。
水場で寄り道などしていたことも有ろうが、この下りが結構長く感じて辛かった。
今週は少し楽な登山をと思っていたのに結局今回も暑くてバテバテとなり大変であった。

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