○ 皿伏山

【登った日】  平成22年 6月 26日(土)
【天  候】  曇り時々小雨
【山の名前】 皿伏山(1,916.8m)
【時  間】    6:00〜15:40
【同行者】   おK3
【コース】      大清水駐車場〜三平峠〜大清水平〜皿伏山〜大清水平〜沼尻平〜浅湖湿原〜尾瀬沼ビジターセンター〜三平峠〜大清水駐車場

入梅したこの時期はどこへ行っても天気も展望も期待出来ない。それならばと登り残しのぐんま百名山である皿伏山へ行ってみることにした。
尾瀬周辺の山は5月頭に登った景鶴山で完了かと思っていたら登り残しが有りました。
色々調べてみても評判は余り良くない。
ルートは色々と検討はしてみたが、富士見下と大清水の間のバスを利用すれば白尾山を含めた周回が可能であるが、富士見峠から富士見下までの長い林道歩きは遠慮したい。
結局大清水からのピストンが無難で有ろうと言うことになった。
余裕が有れば尾瀬沼でも周回してきましょうかね。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平21業使、第522号)」

朝の4時前に起きるのはきついので前の晩から行くことにします。

仕事を終えて夕食を摂り、風呂に入ってから出発です。

22時過ぎに桐生を出て、途中薗原湖沿いの道が夜間通行止め等があり、結局大清水の駐車場着は24時を回ってしまいました。

第1駐車場は7台停車中でした。

迷惑にならないよう静かにささっと寝床を作りシュラフに潜り込みます。

ぐっすりと寝てしまい、起床は5時を大きく回ってしまいました。

外に出てみると駐車場は満車ですよ。ビックリです。

朝食を摂ってさぁ出発しましょうか。

結局6:00丁度のスタートになってしまいました。

登山道入口です。直下に見える第2駐車場にもポツリポツリと車が止まっています。ここからしばらくは林道歩き。 ウォーミングアップにしては長い。ようやく一ノ瀬休憩所が見えてきました。丁度1時間掛かりました。休憩しましょ。
登山道に入ってから30分ほどに水場がありますので喉を潤します。 木道をテクテクと歩きます。なだらかです。
少し登ると三平峠です。
少し下ると・・・。
尾瀬沼山荘に着いて尾瀬沼の湖面が見えました。
十数人の人が休憩しています。
湖畔を時計周りに行きますが、途中に燧ヶ岳の撮影ポイントが。 尾瀬沼山荘から20分ほどで皿伏山への分岐点です。
ようやく登山道らしい登りの山道になりました。でも少しだけです。 なだらかな樹林帯を歩いていると足下には水芭蕉がポツリポツリと。
大清水平の入口付近には群生。 タテヤマリンドウだとおK3が主張するがハイトスにはさっぱり判らない。
大清水平ですが、思ったより広くない。アヤメ平規模を想像していたが。
左から荷鞍山、白尾山、皿伏山が並んで見える。
大清水平を抜けてシラビソの林を進みます。
立派な道標がありますが、支柱は腐りかけており古いものと思われる。
中には朽ちて倒れているものもあった。
登ると言った感覚の無い内に皿伏山の頂上に着いてしまいました。
頂上と言うよりも稜線上の小ピークといったところ。
小虫が多くて頂上でゆっくりとする雰囲気では無いため、小休止のみで頂上を後にします。途中でなまけものか猿が木にまとわりついているかの様な外観を持つ木を発見。 雪はほとんど無く、準備してきた軽アイゼンは不要でした。
この雪もあと1週間の命でしょう。
登山道上では唯一残雪の上を(わざと)歩いた場所です。
木道はかなり腐食しており、所々朽ちていますので要注意。
尾瀬沼周回路から富士見峠方面に分岐してからは誰にも遭遇しません。大清水平を独り占め、いあや二人占め。
木道側にはハクサンイチゲ、イワカガミ、ワタスゲ、タテヤマリンドウが混在して咲いています。
大清水平を過ぎて下ると尾瀬沼周回路に戻りました。
まだ11時30分ですので尾瀬沼を1周する事にします。
小沼湿原です。小沼とだけ書かれた小さな立て札が有りました。
背景は燧ヶ岳。
沼尻平には立派な休憩所が有りますが、小雨が降り出したこともあり満席です。傘をさす程でも無いので屋外のベンチで昼食を摂ります。
小学生と思われる団体さんまでやってきましたよ。
沼尻平のすぐ先には燧ヶ岳への登山口が。昨年の9月に登ったときの記憶が蘇ってきます。おK3とああだった、こうだったと思い出しながら木道を進みます。 尾瀬沼の風景。
左端が檜高山で、正面に見えるのが1884m峰でしょうか。
おK3に「あの緑の島は浮島?」と問われるが、そんなこと判りませんよ。
かすかに見えるのは至仏でしょうか?。雪渓も見えます。 浅湖湿原と檜高山。この湿原の川は結構水深が有りました。
長英新道の登山口分岐です。沼尻平と長英新道ではどちらの方が燧の登山道として利用頻度が高いのでしょうかね。 大江湿原に出ると、人、人、人で、遠方には木道に沿ってカラフルなハイカーが何十人も並んで見えます。
木道の行列に並んでビジターセンターに着きました。
せっかくですので中を見学しましょうかね。
ビジターセンター向かいには長蔵小屋。
とても大きな小屋です。尾瀬の歴史の一端を担う小屋ですね。
ビジターセンターから尾瀬沼山荘に向かう途中でまたしても燧の撮影ポイントへ。

ここで立ち止まり撮影する人多くあり。

今日は残念ながら曇り空ですが、これで晴れていて、青い空と燧の緑、そして谷筋に残る雪渓と合わせてなかなかの景色となるのですが。

尾瀬沼山荘に戻り一休みしているとなんとマウンテンバイクを曳いた若い女性がやってきましたよ。

我々もビックリですが、尾瀬沼山荘の職員の方もビックリして、「大清水以降は自転車も含めた車両は進入禁止なのですが・・・」と優しく諭していました。

しかし彼女は一ノ瀬休憩所以降はほとんど乗れない状態でここまで担いできたのですね。

それはそれで大したものです。

戻りの林道は相変わらず長く感じます。
途中の柳沢に掛かるコンクリートの橋の上で休憩。
先週休みだったので少し長めの山歩きをと思ってこのルートにしましたが、少し長すぎたのか二人とも脚が痛くなって来ましたよ。
林道歩きが少々苦痛でした。
途中で道ばたでガサガサというのでビックリして見てみると鳩です。

山鳩なのか、それとも公園にいる鳩なのかは区別が付きませんが、人慣れしていて逃げる様子も有りませんでした。

登山口に戻ってみると、何と第2駐車場も7割ほど埋まっています。

この時点で15時を回っているので、すでに帰った車両も有るだろうからお昼前後では満車に近かったのでは無いかと推察出来ます。

尾瀬ヶ原に負けぬくらいに尾瀬沼方面も人気が有るのですね。

沼尻平辺りから小雨が降ったり止んだりでしたが、結局雨具は出さずに何とか駐車場まで戻れました。

何とか保ってくれて良かった。

駐車料金500円を支払って帰路に就きます。

今日の日帰り温泉は蒲田温泉寄居山温泉センターです。

村営の小さな温泉施設です。

お湯は無色透明で掛け流しのお湯が勢い良く出ていました。

温泉から出る頃には雨が少し強くなって来ました。

天気予報は当たるなぁ。

大清水平湿原から皿伏山への往復は誰とも会うこともなく、静かな散策が楽しめました。

沼の周回路に戻ると人気の観光地に来ているようです。

尾瀬沼も尾瀬ヶ原と同様に大変人気のあるスポットで有ることを認識した次第であります。

しかし今回は登山というよりも、大清水平経由皿伏山往復付きの尾瀬沼散策でした。

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