至仏山、笠ヶ岳、燧ヶ岳

【登った日】　 平成２１年　９月５日（土）〜７日（月）
【天　　候】　　晴れ時々曇り
【山の名前】　中原山(1968ｍ)　至仏山(2,228m)　笠ヶ岳(2,057m)  燧ヶ岳柴安�ｰ(2,356m)  燧ヶ岳俎�ｰ(2346m)
【時　　間】　   １日目：9:50〜16:20　２日目：5:45〜17:55　３日目：7:00〜19:10
【同行者】　　 おＫ３
【コース】
１日目：富士見下駐車場〜富士見小屋〜アヤメ平〜中原山〜鳩待峠〜山ノ鼻（幕営）
２日目：山ノ鼻〜至仏山〜小至仏山〜悪沢岳〜小笠〜笠ヶ岳〜小笠〜悪沢岳〜鳩待峠〜山ノ鼻〜見晴（幕営）
３日目：見晴〜燧ヶ岳柴安�ｰ〜燧ヶ岳俎�ｰ〜燧ヶ岳柴安�ｰ〜見晴〜昼場〜富士見峠〜富士見小屋〜富士見下駐車場

尾瀬に行こう。
せっかく尾瀬に行くのだから至仏山と燧ヶ岳そして、出来れば笠ヶ岳とアヤメ平も見てみたい。
幕営の装備を一式持っていくので出来れば至仏山、笠ヶ岳、燧ヶ岳の３山はデポして軽い装備で登りたい。
上記条件で何とか２泊３日で周回出来るコースを考えてみたが、欲張りすぎの感が否めない。
尾瀬ヶ原のほぼ中央に位置する富士見下のコースを採ることで１日目は静かな山行も期待できる。
ちょっと２日目がきつくなりそうだが最後は尾瀬の木道を夕日でも浴びながら行けばいいやと言うことでおＫ３には少々気の毒なことではあったが決行した。

Ｍａｐ

１日目：富士見下駐車場〜富士見小屋〜アヤメ平〜中原山〜鳩待峠〜山ノ鼻（幕営）

富士見下駐車場に到着です。５台ほど駐車していましたがまだまだ余裕が有ります。この駐車場は鳩待峠と異なり無料です。	ここから富士見小屋のある富士見峠まではずっと林道歩きです。 田代原です。この林道の唯一景色らしい物をみる事が出来る場所です。
今日は幕営装備ですのでハイトスはいつもより１廻り大きいザックを。	おＫ３はハイトスがいつも使っているいるザックを。
元休憩場ですので休憩します。林道歩きの２／３程来ましたね。	先の見える鞍部あたりが富士見峠でしょうか。
アヤメ平下は峠まであと１ｋｍの所だそうです。	富士見小屋に着きました。結構大きな小屋です。 人の気配が全くありませんね。
早速木道が登場です。尾瀬と言えば木道。	富士見田代の分岐です。北に下れば竜宮十字路に出ます。
最初の目的地であるアヤメ平につきました。至仏方面。	同じ場所から燧方面。標高1,950mの高層湿原です。
木道を西へ。アヤメ平を独り占め、いや二人占めです。	中原山を通過し横田代湿原です。ところどころに池塘が見られました。
鳩待峠着です。久しぶりですね。５年ぶり。鳩待山荘の前で記念撮影。 富士見小屋から鳩待ち峠までで出会った人は８人ほどでした。	ハイトスは履き慣れていないので不安もありましたが、今回荷物も重いので先日買ったばかりの軽登山靴をデビューさせました。
明日登る至仏山を見上げます。なだらかな山頂に見えますよね。	山ノ鼻のテン場に着きました。至仏山荘で受付をすませてテントを設営。
	テントはこれまた今日がデビューとなったステラ�U型です。 ちなみにおＫ３は生まれてこの方テントに泊まった事が無いそうです。 さて明日に備えて夕食です。 お湯を沸かす間に水場で持参したビールを冷やしておきましょう。 サザエの缶詰をサカナにビールで乾杯。 定番のアルファ米とレトルトカレーのできあがりです。 調理時に砂が少し入ったらしく「ガリッ」となりました。 ワイルドでいいかもしれないが次回から気を付けよう。 暗くなってからはテントに籠もったのですが、中々お隣の２０代と思われるお兄さんお姉さん達の酒盛りの談笑の声で眠れません。 しかしＰＭ９時前にはお開きになったらしく静かになりました。 明日は５時起きの予定ですのでそろそろ寝なくてはと。 おＫ３初めてのテントとシュラフで結構楽しそうです。良かった良かった。

2日目：山ノ鼻〜至仏山〜小至仏山〜悪沢岳〜小笠〜笠ヶ岳〜小笠〜悪沢岳〜鳩待峠〜山ノ鼻〜見晴（幕営）

予定通り５時に起床し、朝食を摂る。テントはそのままにする旨山荘のお姉さんに伝えて、さあいよいよ至仏山登山口へ向けて出発です。	最初は樹林帯の登攀が森林限界まで続きます。 おＫ３は今後テン場の移動時以外のザックは免除となり空身です。
至仏山は上部が蛇紋岩の為、森林限界が低いそうです。	岩場に可憐な姿のヒメシャジン（姫沙参）です。
この蛇紋岩ですが、濡れたときは特に滑るそうです。	今日は晴れているので乾いていますが慎重に登ります。
振り返ると尾瀬ヶ原と燧の姿が。	そうこうしている内に頂上の様です。北側の岩の峰です。
立派な山頂標柱です。山頂は多くの老若男女の登山者で賑やかです。	南には小至仏が目の前に。行動食を摂ってすぐに出発です。
振り返ると至仏の山頂が。なだらかに見えますね。	すぐに小至仏山に着いてしまいます。
眼下に鳩待峠の建物が林の中にポツリと見えます。	一見危なそうですが、それほどでは有りません。ポーズです。
オヤマ沢田代の分岐です。ここより笠ヶ岳へ向かいます。	分岐から４００ｍで悪沢岳に到着です。
３人の登山者とすれ違いました。結構笠ヶ岳へ向かう人も居るのだなぁ。	小笠のピークの真下から笠ヶ岳を望む。小笠頂上はパスです。
笠ヶ岳の頂上はすぐそこです。	1/25000地形図に因るとこのあたりに直登のルートが有るはずなのだが。かろうじて薄い踏み跡が有るように見えますが、頂上付近の岩場は越せそうに有りませんので諦めて南へ下ります。
笠ヶ岳直下を回り込むと山頂への道標が。	ちょっとザレています。
おＫ３はこの様なザレ場はキライだと申しております。	頂上まであともう少し。
笠ヶ岳山頂です。頂上には夫婦の登山者が休んでいました。	２〜３言葉を交わしてすぐに下山です。時間が余り有りません。
振り返ると笠ヶ岳の綺麗な山容が。 この山は至仏のついでに登る山ではありませんね。いい山です。	結構気に入ってしまいました。 かなり戻って小笠と笠ヶ岳です。この三角形が又良い。
オヤマ沢田代湿原を右手に見て鳩待峠に下山します。	峠まで２．９ｋｍ・・・・結構あるなぁ。
木道をテクテクと下り鳩待峠に着きました。 相変わらず人も車もいっぱいです。	名物花豆ジェラートを購入。お店のおじさんと談笑するおＫ３。 何でも水芭蕉の形を模しているらしい。
山ノ鼻でテントを畳んで行動食を摂り、今日の最後の歩きです。 二人とも疲れ切って言葉も少なに木道を見晴に向けて歩きます。	１７時過ぎの尾瀬ヶ原木道。誰もいません。 日が暮れる前に見晴キャンプ場に行かなくては。
竜宮の十字路です。この先の竜宮の小屋を過ぎると・・・。	見晴の山小屋群が見えてきました。あと少し。ガンバレ。
	何とか明るい内に着く事が出来ました。 燧小屋で受付をすませ、テントを張り終えて夕食の準備です。 このあとすぐに日が暮れてしまい、この日のメニューのアルファ米とレトルト牛丼はランタンの明かりの下で食べました。 １２時間行動はキツかった。 今日の誤算は笠ヶ岳訪問が思ったより時間が掛かった事です。 ネット上での某ＭａｐのＣＴが１部いい加減で、信じた私が悪うございました。小笠から笠ヶ岳まで１ｋｍなのにＣＴは１５分とある。 まるで平地の時間じゃないですか・・・・。だまされました。 オヤマ沢田代の分岐から笠ヶ岳へ行って戻って３時間２０分もかかってしまい、これだけで予定より１時間以上も余計でした。 最初から判っていたとはいえこの日が一番キツかった。 最後の長い木道歩きで両足の足の裏に水ぶくれが出来てしまった。 痛くなると明日が思いやられるなぁ。

燧ヶ岳　

３日目：見晴〜 燧ヶ岳柴安�ｰ〜 燧ヶ岳俎�ｰ〜 燧ヶ岳柴安�ｰ〜見晴〜昼場〜富士見峠〜富士見小屋〜富士見下駐車場

昨日の疲れからか二人ともぐっすりと寝込んでしまい、一度４時頃に目を覚ますが、そのまま又深い眠りについてしまった。
結局５時起き５：３０出発くらいのもくろみであったのが、６：３０頃の起床、出発は７：００を過ぎてしまった。
朝食はパンとカロリーメイトとコーヒーである。コーヒーがうまい。おＫ３は今日もザック免除です。

テン場から数分で登山口である。尾瀬沼燧方面の道標に従う。	木道が無くなり樹林帯の少しガレた登山道となります。
同じような風景が続き眺望はない。	しばらく登ると右手上方に目指す双耳峰が現れました。
柴安�ｰまで３００ｍの所は温泉小屋道との合流点であるが、ロープが張られ、石の下に警告文が。廃道なので通行禁止だそうです。	今までの登ってきた方角を振り返ると、中央には尾瀬ヶ原、右に景鶴山、正面に至仏、左にアヤメ平と中原山。少し霞んでいるのが残念。
燧ヶ岳山頂（柴安�ｰ）です。立派な標柱がありました。	東には俎�ｰが「早う来なされ」と言っています。本当は時間が無いので割愛しようかと思いましたが、やはりここまで来ると・・です。
下って登って俎�ｰ山頂です。石祠が有りました。	俎�ｰから見下ろした尾瀬沼全景です。
遠方には日光連山が見えます。 画像のもう少し右手には奥白根山がドンと控えていました。	振り返って柴安�ｰ。以前奥白根山山頂から見えた綺麗な双耳峰を登った満足感に浸ります。
下りは同じ道を下ります。 途中で昨日笠ヶ岳ですれ違った単独行の女性にすれ違う。	見晴まで戻りテントを畳んで後は駐車場まで戻るだけ。なのであるが、持参した食料が尽きた為、小屋で山小屋カレー大盛りと山菜ウドンを食しエネルギーを充填する。
テン場の木道はそのまま南へ帰路の八木沢道である。 さて、まずは富士見峠を目指して出発です。	昼場に到着。実はこの時いくら計算しても駐車場までの途中で日没は必至である事が判明。おＫ３は当然不機嫌モードとなる。
何とかＣＴより早く富士見峠まで来ることが出来ました。 しかし見晴からのこのルートは景観もあまりなく面白みの無いルートでした。（疲れているから余計にそう感じたのかも知れません。）	後は林道をただひたすらに小走りで下りますが、途中で暗くなってしまいヘッデン装着となってしまった。毎度の事であるが、下りが早いおＫ３である。持続力はたいした物である。
	駐車場のゲートが見えたときは二人とも大喜びです。 ヤレヤレこれでもう歩かなくてもいい。 ２泊３日の幕営山行が終了しましたが、２日目３日目両方とも１２時間行動となってしまい、大変な強行軍となってしまった。 ハイトスは２日の夕方に足の裏に靴擦れによる水泡が出来てしまい、３日目はカットバンを貼る処置くらいしか出来ず輪を掛けて悲惨であった。 １９：００をとっくに過ぎてしまったので日帰り温泉も諦めて直帰しましょう。 大変な思いをしましたが、これで一挙に尾瀬ヶ原周辺の登山と散策が出来て満足です。 この山域で残るのは残雪期しか登れない景鶴山だけとなりました。

最終日はそもそも燧を登った後は帰るだけなのでと気楽に考えていたのだが、それが良く無かった。
おかげで緊張感が薄れ寝坊してしまい、３０分以上ヘッデンのお世話になってしまった。
林道なので問題は無いが、あまり喜ばしいことでは無いことは確かである。

今後の計画はゆとりを持った段取りをしなくてはと大いに反省した次第である。
幕営するのでついつい欲張りな計画を立ててしまったのであった。

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