白毛門 笠ヶ岳
【登った日】 平成21年 7月19日(日)
【天 候】 曇りのち雨
【山の名前】 白毛門(1,720m) 笠ヶ岳(1,852m)
【時 間】 6:50〜16:00
【同行者】 おK3
【コース】 駐車場〜松ノ木沢の頭〜白毛門〜笠ヶ岳〜白毛門〜松ノ木沢の頭〜駐車場
理想を言えば初冠雪の頃の谷川岳を白毛門から撮りたいのだが、いかんせん冬期の白毛門は雪山の経験の少ない
我らには難しい。
馬蹄形縦走の、目で見ての脳内シミュレーションも楽しかろうと白毛門から笠ヶ岳まで足を延ばしてみることにした。
計画では一般のCTが6から7時間ですのでおK3指数を掛けて8時間の予定で出発した。
3時過ぎには雨となる予報であったので7時前に登山開始とした。
夏山なので水分は少し余計に2.7L+1Lの計3.7Lとしました。(1Lは予備です。)
おK3にはお弁当と1Lを、残りはハイトスが担ぎます。
今日はおK3が万一岩場が登れないと困るのでザイルを準備したが、水2.7Lと併せてザックが重いなぁ。
駐車場には全部で10台ほど。団体さんが出発準備をしているのを尻目に先に出発するべく準備出来次第急いで歩き始める。 | 馬蹄形概念図である。 今日は笠ヶ岳まで行き馬蹄形の全体の稜線を見てきたい。 |
東黒沢の橋を渡って登山道に入る。今回は昨夜の就寝時間の調節がうまく出来ずに二人とも寝不足の体調不良でいまいち調子が出ない。 | 登山道はただただ上ります。よく言われるほど急登では無いが、そこそこの傾斜がずっと続くので結構効きます。 |
朝日に映える谷川が見えました。この後曇ると困るので今の内に。 | 少しズームしてと。トマの耳、オキの耳が綺麗に見えます。 |
ヒノキのウロに着きました。「ここで雨宿りができるんよ」と言うとおK3が「じゃぁ入ってみる。タバコみたいに大きさが判っていいでしょ。」。 ここまで1時間10分程掛かって居ますのでややペースが遅いか。 |
タラタラのセンが見えました。今日は沢やさん達はいるのでしょうか? この滝の音は結構大きく山間に響いています。 しかしこの滝は巻くにしても傾斜が半端では有りませんね。 |
人の心配よりも急登が続いて調子の出ない我らの心配が先です。 | ところどころでトラロープのお世話にもなります。 |
松ノ木沢の頭の手前の岩場にはクサリが垂れていました。 | 素直にクサリを使います。あらよっと! |
ロープウェイと天神平駅が見えます。去年7月の初旬に訪問しています。 | 谷川は何処で撮ってもいいですね。絵になります。 |
鎖場から5〜6分で松ノ木沢の頭に到着です。背景は白毛門。 | 茂倉岳から武能岳を背景に。 |
一番の撮影ポイントですが、光の具合がいまいち。と言い訳をする。 | 一ノ倉の雪渓をズームで。 |
本日の第1目標である白毛門の頂上がジジ岩とババ岩を従えてどっしりと構えています。 | 登山道のすぐ側にニッコウキスゲ(日光黄菅)が。 接写してみる。 |
手前ジジ岩、奥のどっしりとした岩がババ岩ですね。 | 反対側を見ると谷川岳が。光の具合は今が一番良いみたい。 |
岩場をトラロープの助けを借りて登ります。 | 振り返って松ノ木沢の頭方面を見る。 |
このあたりは森林限界界隈のようで高い木は有りません。 | 頂上はすぐそこに見えます。 |
露岩を超えると頂上です。 登山者でいっぱいです。昼寝している人もいます。 |
ゆっくり出来ないので少し東へ行った所で休憩します。 そこから人でいっぱいの頂上の様子を谷川岳を背景にして撮す。 |
次なるは本日のもう一つの目的地である笠ヶ岳です。 おK3が心配そうに「あの右側の山?」と聞くので「左の低い方だよ」と言うと少し安心したようである。少し疲れ気味か。途中で高校生の7人ほどのパーティにすれ違う。昨日は清水峠泊だったそうです。 |
進むにつれて登山道がくっきりとしてきます。 ほんの数十分であるが雲が怪しげなものに変わってきた。 急変しなければよいのだが。 |
笠ヶ岳への登りが結構効きます。 なんとおK3の方が元気で「はようおいでなされ。」と。 |
後ろを振り帰ると白毛門があんなに遠くに見える。 結構なだらかなのにどうしてこの斜面はキツイのだろうか? |
おK3がどんどん先へ行ってしまいます。 ハイトスはもうバテバテで休み休み登るしかありません。 |
休憩がてらに頂上が雲に覆われた谷川を背景にしたニッコウキスゲを撮す。うぅしんどいわぁ。 |
やっとの思い出頂上です。あぁしんどかった。 このあと松ノ木沢の頭で追いつかれた4人組パーティに再度追いつかれた。今日は清水峠泊まりだそうです。そうか明日は世間様は休みだ。 |
頂上直下の烏帽子岳方面登山道方向にはカマボコ状の笠ヶ岳避難小屋が見えます。その先にはニッコウキスゲの群落が見えます。 バテたので見に行く気になれません。 |
馬蹄形を眺めてみます。まずは右手前烏帽子岳から奥が朝日岳方面。 日帰りで朝日岳までを往復するには体調の良い時でないと無理ですね。 |
蓬峠方向と思われる。 こうやってみると沢沿いの馬蹄形エスケープルートも結構急ですね。 |
一ノ倉岳、茂倉岳方面です。 | 巻機山方面です。いつか登ってみたいものです。 |
頂上を満喫しているおK3です。くつろいでます。 ゆっくりと昼食を摂ります。 |
12時になりましたので撤収しましょう。 あえいで登った斜面ですが、下りはあっという間です。 |
谷川連峰は何処から見ても飽きません。 一ノ倉岳、茂倉岳から武能岳。 |
登りでは気がつかなかった。やはり余裕が無かったのだろうか。 タテヤマウツボグサです。オオバギボウシもすぐ近くに咲いていました。 |
相変わらず白毛門頂上は人が一杯でした。 最初に休んでいた若い20代のカップルから「朝日からですか?」と聞かれた。いやいやそんな・・・「かさです。」と返事。 |
ババ岩にもお別れを。この門の真ん中のスラブ状の岩を登る登山者もいるのだろうか? 白毛門と言うからには門を通るのが本道の様な気がしないでもない。そんな実力も無いくせにシミュレーションしてみる。 |
この後は長い長い下りを膝をかばいながらゆっくりと下ります。
15:00を過ぎたあたりで雨が降り出しましたが、それほどでもないし樹林帯の中なので雨具は出さない。
途中で丁度水が底をついた。
余計にと思った1Lが無ければつらい思いをするところであった。
肩にザックのベルト跡がくっきりと付くくらい重かったが、夏場の水は余計に準備する方が良いですね。
白毛門頂上で「お先に!」と言って先に下山を始めた我らであったが、その人達にどんどん道を譲る事になった。
皆さん何でそんなに早いの。
ようやく駐車所まで辿り着いたがなんと予定より1時間も余計に掛かってしまった。
総行程9時間である。
今回の白毛門は普段と決定的に違うことがあった。
それは登山者の年齢層がとても若いと言うことである。
全部で5〜60人と出会ったが、我々より年配だったのは10人もいない。
普段なら7〜8割が我々よりも年配なのだが逆である。
谷川岳縦走コースの一部であり、標高差1000mを超えるこのコースはやはり少しランクが高いのかも知れない。
今回は道をゆずる事ばかりであったので最も体力が無い登山者だったようだ。
東黒沢の橋まで戻ると川で登山靴を洗っている人たちがいた。
出発時に出会った団体さんではないですか。
出発と到着が同じだが、この人たちとはここ以外で出会っていない。
と言うことはこの団体さんは9時間掛けて白毛門を往復したと思われる。
うぅーん我々よりもペースの遅い人たちも居るんだと言うことで妙に納得した。
橋を渡るとウエットスーツにヘルメットの団体さんがゾロゾロと駐車場に集結しています。
沢やさん達ではなくてキャニオニングの人たちのようだ。
湯テルメに行く前に指導センターに行って谷川の水を空になったペットボトルに詰めて帰ります。
水を汲んでいると「それは谷川の水ですか?」と通りかかった若い登山者が聞く。「そうですよ。おいしい水ですよ。」とおK3が返す。
若い登山者がおいしそうに飲んでから自分のペットボトルに詰めていった。
○今回思ったこと
我々には1泊2日の縦走が目一杯であろう。
14〜5時間かけての1日縦走等というのはやはりトライアスロン並みの体力が無いと出来ないものであると思い知らされた1日であった。