○ 白毛門沢
【登った日】 2016年 7月 30日(土)
【天 候】 晴のち曇り
【山の名前】 白毛門(1720m)
【時 間】 7:30〜17:50
【同行者】 たそがれオヤジさん、みー猫さん、ななころびさん
【コース】 土合橋P〜ハナゲの滝〜白毛門沢出合〜折返し点〜出合〜タラタラのセン〜巨岩〜白毛門〜松ノ木沢ノ頭〜桧のウロ〜土合橋P
暑い日が続く毎日であり梅雨も明けたという。
今年はまだ沢にいっていないなぁ等と思っているところにたそがれさんの小淵沢走行記事である。
思わずコメントに沢に行きたいなぁなどとつぶやくと、ハイトスの心中を慮って下さり白毛門沢のお誘いをいただいた。
おK3は友人と白山に出かけたばかりだったこともあり、これ幸いとばかりに白毛門沢行きが決定である。
Tファミリーのメンバーにも駄目元で打診してみるとみー猫さんからすぐに応諾のお返事。
ななさんは難しいかなと思っていたらなんとななさんも大丈夫という。
久しぶり(一年ぶり)にフルセットそろい踏みである。
自分の足を棚に上げてネットで記事を探すと8時時間前後の沢の様なので7:30集合にしましょうと連絡する。
しかしよく考えるとこの沢を遡行する人たちのレベルを考えると大甘でした。
たそがれさんからせめて7:15にしましょうと言われそうしたのであるが、あとで考えると6:30くらいがよかったと思われる。
この日6:30にはすでに到着されていたななさんの話によると、先着の人たちの多くが沢装備で順次出発して行ったとのこと。
たぶん本日白毛門の駐車場に止めてある車の半分以上が沢歩きの人達のものではあるまいか。
いやもっとかもしれないなぁ。
7:00ちょっと前に到着するとすでにななさんとたそがれさんが先着されていた。
ちょっとしてみー猫さんも到着であいさつもそこそに出発である。
本日の心配はこのメンバーで一番の足弱の自分が足を引っ張ることである。
特に白毛門の急峻な下りは膝が持つだろうかという点であった。
結果その心配はその通りの現実となってしまって申し訳ないことはなはだしである。
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。((承認番号 平24情使、
第654号)」
広い白毛門登山口駐車場は3/5ほどの混みよう。 本日の遡行ルートを相談。東黒沢をちょっとだけ偵察しましょうかね。 |
橋の手前の斜めの小道に入るとすぐに入渓。 水は思ったより冷たくはない。 |
早速小滝が。たそがれさんに突入を促されるがまだ早い。 | 流木の残骸が景観を損ねるがしょうがないところか。 |
気持ちの良い滑です。 | たそがれさんはアクア系、他の3人はフェルト。ちょっと滑るが。 |
ハナゲの滝。水量は少なめなのでしょうかね。 ラフティングはこの滝あたりでやるのかしらん。 |
たそがれさんに自分の携帯で写メ用に撮ってもらう。娘たちに送ったのだが「涼しそうね」の返答だけであった。はい、涼しいです。 |
大きな岩を担ぐように。 | 同じくななさんとみー猫さん。 |
最初の内は傾斜も緩い。 | 分岐に出ました。予定通り最初は右の東黒沢へ。 |
なかなかいい感じです。 | たそがれさんは東黒沢をもっと詰めたかったらしい。 |
ひょいひょいと軽快に歩くななさんとみー猫さん。 | この滝は水流を登ってみた。皆さんは・・まだ濡れたくないようだ。 |
この先はこの様ななだらかな渓相が続きそうなのでここらで東黒沢の探索はおしまいにしましょう。時間に余裕が無いですからね。 | 分岐まで戻り白毛門沢に入ります。 これからが本番です。 |
この先トイ状の流に降りて左岸をよじ登るのだが、途中で待機していたななさんがずるずると滑ってきたので腰を支える。 | うーむ、このように乾いている岩はフリクションが効いて良いのだが、少し濡れていると滑るかどうか確かめながら進むしか無い。 |
徐々に傾斜が出てきた。 | バンドを行くたそがれさん。まるであつらえたようである。 |
無理せずに危ういところは捲きましょう。 捲きもこんな感じですが。 |
おー、ついにタラタノセンに到着です。我々の手に負える滝ではありませんので眺めるだけで捲きへ突入。 |
捲きの途中から滝上部を写す。 なんでもハーケンを打って確保しながら登るらしいです。 |
この捲き道でうろうろしてしまった。西方向に進んでしまったようだ。 沢方向に戻るべくトラバース。このような小沢を2つばかり突っ切る。 |
藪の徘徊で小一時間もがく。やっと本流の沢に戻れたと最後の急斜面で油断したのか、お助けロープを掛けた枝がしなってしまって一回転してしまった。真下にいたみー猫さんにとめてもらう。thanksです。 このとき左肘で受け身をして右膝でブレーキ。 このときは痛みを感じなかったのだが、後で服を脱いでびっくりです。 左肘に広範囲の大きな痣が出来てしまいました。 右足は少しつり気味に。 |
それにしてもみー猫さんを巻き込まなくて良かった。 そんなこんなで本流に戻ったら、なんとパイナップル状大岩の真横に出てしまいました。 この岩を正面から見るのを楽しみにしていたのだが。 大岩の手前にあるはずのナメ滝もパスしてしまったようです。 大捲きしすぎたようです。 この捲きで体力、精神力ともに大きく損耗しました。 |
その後は両岸の樹木の背丈が低くなり先方正面に白毛門の斜面が見えるようになりました。 | 画像では緩やかに見えますが結構な傾斜なのです。 水流は少しずつ細くなってきました。 |
ななさんの勇姿。ほぼ垂直だがしっかりとした手がかりがあるようだ。 | じじ岩とばば岩が見えてきた。少しガスッている。 |
水流が乏しくなってきた。おー待ってくだされ。 | このあたりからついて行くのがしんどくなってきた。 |
カップルに追いつかれた。みー猫さんが藪の徘徊時に見つけたカメラの持ち主ではないかとたずねると果たしてそうであった。 みー猫さんが「お二人が落としたのは金のカメラですか?銀のカメラですか?それともオレンジですか?」すると「オレンジのカメラです。」との返事。hahahahaである。みー猫さんナイスです。(笑) |
何度もお礼を言っておられたが、なんでも落としたカメラを探して藪の中をしばらく探し回っていたそうです。 さて、このお二人はスピードが早くあっと言う間に見えなくなりました。 岩登りになれている様子からしてクライマーさんかもしれないなぁ。 我が隊の先導はななさんである。ガシガシ登って行きます。 |
自分はもうこのあたりでバテバテで体が云うことをききません。 3人が小さくなってついには視界から消え去りました。 登りでは膝の影響はそれほど無いので基礎体力の問題ですね。 |
いつの間にか3人とは違ったルートで登っているようです。 途中で沢が消えそうなので休みを兼ねて水を採取。持ってきた1.3Lはほとんど無くなったので戻りの水が無いと困るのです。 |
この岩場の登りの為に足袋を持ってきているのですが、履き替える余裕も場所も無いのでそのままフェルトです。 | 後ろを振り返る。 湯桧曽の集落の一部?が見える。 |
やっと稜線が見えました。3人はとっくに頂上に着いているのでしょう。 | 頭上に人の気配を感じ取ったと思ったらそこが頂上でした。 |
頂上には7人ほど居たが皆さん沢を詰めた方々です。 パンとソーセージをかじって下りに備える。 みー猫さんから冷えたノンアルを振る舞ってもらったのだが、これがまた格別のおいしさ。うまかった。 |
靴を履き替えてストックを引っ張り出して・・・。 お待たせしました。帰りましょうか。 さぁ問題の白毛門の下りです。 膝は大丈夫だろうか。 |
じじ岩さん、ばば岩さん、さようなら。あんたらのそばの斜面を登るようになるとはね。ちなみに最悪バテてしまったら頂上に行かずにじじ岩からこの登山道にトラバースしようか等とも考えていたのである。 | 振り返って誰も居ない白毛門。 見れば見るほど急斜面だなぁ。 あんな所を登った訳なのね。 |
タラタラノセン。初めてこの滝を見たのが7年前。沢屋というのはあんな場所を登るんだと人ごとのように記事に残していたのだが。 滝の音がその時と同様に聞こえてきます。 |
檜のウロまで降りてきました。 途中で一度膝をひねったときに激痛が走る。少しじっとしているとあら不思議、大丈夫になりました。良かった良かった。 |
ストックに頼り切りです。無かったらたぶん下山できなかったかも。 | ハナゲの滝が見えました。こうやって見ると結構スケールが大きい。 |
皆さんに待ってもらいながらようやく橋にたどり着きました。 | 車は激減。残って居る車の持ち主たちは馬蹄形かな。 |
橋にたどり着いて沢で顔を洗う。
気持ちが良い。
この後着替える前に体を拭きたいのでタオルを水に浸す。
今考えるとそのまま体ごと水の中に入れば気持ちよかったかなぁ。
今回同行していただいた皆さんには感謝です。
登りも下りも一人で足を引っ張ってしまって申し訳なかったです。
Tファミリーダントツの落ちこぼれになってしまった。
後日談であるが、全身を使ったせいか翌日も翌々日も体中の筋肉痛が収まりませんでした。
きつかったけれどもいろいろな要素があって面白かったし楽しかった。
写真は同行していただいた皆さんのものを多数借用しております。毎度有難うございますです。