三十六童子 合同調査

【登った日】   平成 21年 11月 14日(土)
【天  候】   曇り時々雨
【山の名前】 三峰山
【時  間】  9:00〜13:10
【同行者】  おK3 桐生みどりさん御夫妻 げきさかのぼるさん 楚巒山楽会代表幹事代行さん
【コース】   林道脇駐車場所〜作業道分岐〜岩壁と小滝〜岩尾根〜烏天狗像〜三峰山〜三十六童子〜三笠山大神像〜林道脇駐車場所

やまの町桐生」代表幹事代行さんに三十六童子合同調査隊が組織されるので加わらないかとお誘いを受けた。
隊長の桐生山野研究会の桐生みどりさんご夫妻、代表幹事代行さん、激坂調査隊のげきさかのぼるさん、そしてハイトス、おK3と言う布陣にて、直近の3チームの探索にもかかわらず不明で有った烏天狗と三笠山大神の発見を第1目標として雨中の調査山行が催された。
今回所用であにねこさんが参加できなかったのは残念であるが、総勢6名の大捜査隊となった。
ちなみに今回げきさかさんとは初めてリアルでお会いすることとなった。
以下桐生みどりさんを隊長と記す。

Map (前回2009/04/05訪問時のMapに追記)

悪路となる手前の路肩に駐車し、登山口までの林道を歩きます。 隊長を先頭に三十六童子合同調査隊が登山口を出発したところです。
林道からの分岐点をゆく代表幹事代行さんとげきさかさん。 目印の3本杉の石祠である。
途中に古い道標が落ちていたので拾い上げ木の根にくくりつけた。古い物の様である。前回間違えた沢の分岐は今度は間違えないで直進。 岩壁に到着である。
数日前からの雨の為であろうか少しの水流が見られた。
滝の左の岩壁には大きな岩屋があり、そこには不動明王像が安置されていた。

この像は前回訪問時には見ておらず、前回のあにねこさんと代表幹事代行さんの調査時に発見された物である。

岩屋に安置されていたためか綺麗な像である。

ここで皆で滝の様子を見るために沢に降りる。

すると・・・・。

そこにはまた別の不動明王と八大童子と思われる石塔が点在していた。

こちらの不動明王は二つに分断されていた。

ここから3コマ目は地面の石塔の文字を読み取ろうとしている調査隊の皆さん。

制叱迦童子と読める。一般には「制多伽童子」の文字が多いが。 2つの割れていた不動明王像をつなげて台座石に安置した。
八大童子という石塔も有りましたので、この一帯の石塔群は2つに分断された不動明王とその眷属の八童子と思われ、これはこれで完結しているようである。

さて、この辺に烏天狗や三笠山大神があるかも知れないと岩壁の上部を目で探すが特に見つからない。

すると、おK3が「あそこに何か丸いのが見える」と崖の中途を指し示す。
皆が「あ、ほんとだ見える見える。」
しかし急傾斜の雨に濡れた急傾斜の岩場で非常に危険である。

すると隊長が、ちょっくら見てくると言わんばかりに斜面にとりついてするすると登って行かれるではないか。

さすがである。

隊長にすれば沢登りの時の淵のへつりや高巻きに比べれば何のことはないレベルなのかも知れない。

ここでも童子の石塔と不動明王の石像を発見とのことであった。

今回の調査でまた新たな発見をした我らであるが、本来のターゲットはまだ未発見なので先を急ぐことにする。

「みなさぁん、次へ行きますよぉ」

と言うわけで大岩を巻くように斜面を登ります。

この辺りで降りが少し大粒になってきた。

大岩の上部の岩尾根は前回のあにねこさんと代表幹事代行さんの調査時に報告されているが、今日は代表幹事代行さん以外は初めてなので皆で登ってみる。

3個の石祠が見られた。

全て古い物である。

次の画像は岩縁に有るため注意して撮した。

ここで雨が激しくなり全員雨具を装着する事となった。

 

さて、ここからは隊長が事前に準備されていた情報を元に崖の上部を南に進む。
36童子への分岐も越えて南へ進む。

すると・・・・。

見つかりました。烏天狗像です。
台座から転げ落ちていたので乗せ直して固定してみた。

隊長が何処から入手された情報かは判りませんが見つかりました。

今日の目的の1つを達成。

しかしこの烏天狗の像ですが、体型がなんか可愛らしい。

よく見られる厳めしい烏天狗の像とは違い、代表幹事代行さんが幼児体型の可愛い像と書かれていたが、その通りの印象でした。

この近辺に三笠山大神が崖の縁に有る訳なのであるが・・・。

それらしい崖は見あたらない。

探索がてら三峰山頂方面へ向かう。

このメンバーだとおK3はやはり少し遅れ気味であるが何とか追尾しているようである。
さすがに今日は「待っててよ!」とは言えないらしい。
なんと最後は三峰山頂への踏み跡のない斜面を直登である。
登り切ったところが山頂であった。
ここで昼食を摂る。食事を摂る間に雨は止んだようである。
帰りは金沢峠経由で戻る案もあったが、せっかくなので36童子のルートを三十六童子石塔を見物しながら戻ることになった。
隊長の撮影を見守る隊員達。
少し霧が出てきたようである。
このまま駐車場まで戻るのも良いがもう一度烏天狗の周辺の探索をしてみましょうという隊長の言に従い烏天狗の場所に向かう事になった。
烏天狗の周辺を操作している内に隊長が少し降りてみましょうと言われるので一緒に少し降りてみた。

すると後方のげきさかさんから「有りましたよ。」と嬉しい一声が。

前にいる我らより後方に居るげきさかさんが発見するというのも面白い。

近づいてみると確かに崖の淵に鎮座して中々正面から撮すことが出来ない。

この程度が精一杯。

すぐ側に丁度掴まるのに良い木があるのだけれども腐食していてとても掴む気にはなれない。

兎に角諦めずに再度この地点に来てみて良かった。

これにて本日の目的は達成出来ました。

せっかくなのでお顔のアップも撮ってみました。

手を伸ばしてカメラだけを顔の正面に向けて撮した物です。

 

※ この仏像の名称であるが、八海山大神と記載されたものが多いが、山野研究会のhisiyamaさんは三笠大神と紹介されている

※桐生山野研究会のhisiyamaさんよりこの像は三笠山大神であるとのご指摘を資料と共にいただいた。
各HPや野山歩きのヒントの記載を元に誤記していましたので該当場所を変更いたします。
ご指摘有り難うございました。

駐車した路肩まで戻りました。

皆さんどうもお疲れ様でした。

今回の調査山行は桐生山野研究会の方で記事にまとめていただけるとのことですので崖の中途の不動明王像(隊長しか行っていないし見ていない。)などはその時のお楽しみとしておきましょう。

今回はお誘いいただき本当に有り難うございました。

雨にはたたられましたが、楽しい調査山行でした。

目的も達成でき、大満足です。

 

今回は「やまの町桐生」の関係者、および36童子に興味を持つ人たちとのコラボでしたが、正直な感想として第1に、リーダーに引率される山行は楽でいいですね。
第2に皆さん今回のような泥濘の斜面の行動に慣れておられるのが印象的でした。ハイトスが一番泥を撥ねて汚れていた様です。
何度も滑って尻餅をついたし。
滑ってしまうことについてはこれは単位面積あたりの荷重が一番大きい(一番体重がある)からなのであると弁明しておこう。
第3にげきさかさんが思っていたよりお若い事である。
HPの落ち着いた文章と内容から同世代か少し下ぐらいだろうと勝手に想像していましたが失礼いたしました。

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