蚕影山

【登った日】 平成21年 2月 14日(土)
【天  候】 晴れ
【山の名前】 十二山(797.2m)〜蚕影山( 616.m)
【時  間】 13:20〜16:40
【同行者】  単独

十二山の南に位置する蚕影山を訪れた。
地元の低山なのでお昼ご飯を食べてからのゆっくりとした出発となった。

以前赤芝山脈縦走時に時間的余裕が取れなくてパスしたままなのが気がかりであった。
十二山の山名板が前回訪問時に割れてしまっていたので、今回新しい山名板を取り付けがてらに南下して蚕影山向かった。
この山を知ったのは相互リンクでお世話になっているやまの町桐生蚕影山である。
そこで紹介されている聳え立つ蚕影山の画像を見るに付け、地元の山なのでやはり登ってみなくてはと。

さてどのルートから十二山へ向かおうか?現地で決めることにする。

Map

広土橋付近です。全部で5台の駐車でした。
時間も無いので鳴神山や椚田経由はよしましょう。
赤芝林道を北上することにしましょ。
20分ほど歩いた所の廃屋のあたりの沢を北上すれば最短である。
しかしこの橋は渡りたくない。下の沢に降りるのも気が引けるので、遠回りではあるがおとなしく林道を歩くことにした。
さて、おとなしく林道を歩きながら十二山縦走路と林道の最接近ポイント
で縦走路に取り付く事にした。

擁壁処理がなされて居るところは登れない。

斜面に画像のような階段状の登り口が2カ所あった。

進行方向手前と先である。

より頂上に近いと思い、先の登り口に取り付いた。

しかしそれは間違いであった。

結局途中の急斜面を少し戻る様にしないと登り切れなかった。

直登すれば最短だが、登り切れずに右側へ水平移動となった。 そうこうしてようやく十二山縦走路へとたどり着いて一休みである。
ピークを一つ超せば十二山の山頂です。
三角点が出迎えてくれます。10/18以来なので4ヶ月ぶりですね。
早速用意してきた山名板を取り付ける。
あれ、誰かやってくるぞ。信じられないが本当である。
くつろいでいるKさんです。

お互いに「こんな所で人に会うとは」と言う挨拶です。

地元のやはり低山薮山歩きを楽しんで居られるようで、この後いろいろなお話を伺えました。

もちろんハイトスとは比較にならないくらいのキャリアですので多方面にわたり詳しいこと詳しいこと。

特に隠れたヤシオつつじの名所をいくつか教わりました。
もちろん一般ハイカーがこないような場所ばかりです。

Kさんは当初予定ではこのまま南下して林道に出て、東南東の尾根を下り駐車場所にダイレクトに降りる計画だそうですが、蚕影山の事を話すと行ってみるかと言うことになり以降同行することとなりました。

しかしさすがベテランです。ハイトスが難儀して下る急斜面をスタスタとどんどん先に行かれます。

林道が見えてきました。しかし擁壁があり降りるところが見つかりません。うろうろとしているとすでに降りているKさんが「」あっちに降りれるところがあったよ」とおしえてくださいます。
ところがハイトスの実力ではとても降りられません。

何せ急斜面で掴まるものが半分枯れた草だけです。

そしてその斜面の続きは2m程の擁壁が。

確かにここだけは擁壁の高さが他の場所より極端に低い。

Kさんは「草に掴まっておりられるよ」とおっしゃるが無理です。
頭が拒否反応を示しています。根が小心者です。
草が抜けたら舗装道までまっしぐらです。
しょうが無いのでザイルを出して切り株を支点にして降りました。

Kさんは下で「後学のため」と言いながらニコニコして見ておられました。
「お恥ずかしい所をおみせしました」と言うと「いやいや安全第一ですよ」

林道から蚕影山頂上へは指呼の間です。
頂上には「蚕影山」と彫られた石祠がありました。
Kさんが写真を撮ってくださいました。「満足そうな顔をしてるね。」と言いながら。ちなみにKさんはデジカメではなくてビデオでした。
「時間も一緒に入るし、後でこれ見ながら一杯やるんよ。」との事。
蚕影山頂上から先を少し下ったところです。
左右は絶壁に近いし、先も降りられないと思うので引き返します。
林道に出て先ほど降りたところを撮影。
斜面右側の紫色の場所は荊なので、本当に僅かの場所だけが降下可能な場所でした。

帰りはいろいろなお話を伺いながら林道を歩いていると、いつの間にかKさんの降下予定地点の東南東の尾根のとっかかりを大きく過ぎてしまいました。
戻るの何だし、このまま林道を歩きましょうと言うことになり、駐車位置までお話を伺いながら戻ることにしました。

「ちなみに先ほどの斜面の降下ですが、怖くなかったですか?」と聞くと「いやぁ最近は怖いと言う気持ちが薄らいできていてねぇ」と言われる。

知識、経験、技術を備えているなんかすごい人である。

Kさんも仰っておられましたが、お互い志向が似ていますので話しがつきず、普段ならば面白くもない林道歩きですが、あっという間に過ぎたといった感じです。

江戸時代からの根本山信仰の話や、残間山の忍山周辺の話、高山彦九郎に至るまで、幅広い見識をお持ちの方でした。

面白いお話と貴重な情報を有り難うございました。

 

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