○ 北岳

【登った日】 2017年 8月 4日(金)
【天  候】  曇後雨
【山の名前】 北岳(3193m) 間ノ岳(3189m)
【時  間】    8:00〜15:40
【同行者】  おK3
【コース】    広河原〜大樺沢二俣〜八本歯のコル〜北岳山荘

最近ろくに歩いていない状態なので少々心配ではあったが北岳に出向いてみた。
3日木曜日の夕方に桐生を出発し、芦安には23時着となった。
平日のためか第2駐車場に駐めることが出来た。
早速寝床をセットアップし明朝5:15の広河原行きの始発バスに乗るべく目覚ましをセットして床につく。

今回の予定は北岳山荘に宿泊し北岳と間ノ岳訪問の予定である。
体調が良ければ農鳥岳に足を伸ばし大門沢小屋で2泊目とし奈良田からバスで広河原へ戻る計画とした。

ところが、予定通り4:30に起床しゆったり朝食を摂るなどしていて5:15分のバスを見送ってしまった。
その間にもタクシーが数台登山客を乗せて出発してゆく。
それでは5:30分のバスにするかとバス亭に行って見たがすでに満杯で客があふれているではないか。
案の定自分たちもあぶれてしまった。
タクシーはすでに無く、戻ってくるのは1.5時間後とのこと。
次のバスは7:00だと言うではないか。
早めに並ばなかった自分たちが悪いのではあるが、バスがダメならタクシーが・・と言う甘い考えがそもそもの間違いである。
こんな事ならもっと寝ていたかったなぁ等と思いながら時間をつぶして7:00のバスに乗り込んだ。
今日はスタートから1.5時間のロス。
何の為に前日車中泊をしたのか・・・。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。((承認番号 平24情使、 第654号)」

芦安第二駐車場は前日夜は8割の駐車率。
朝起きると当然のごとく満車となっていた。
芦安のバス亭。あぶれた人たちは7:00のバスが早いのかタクシーが戻って来るのが早いのか係員に聞いたりしているが。
結局バスで広河原には8時ちょっと前に到着。 北岳が山間に見える。さぁ、マークスの山へ。
久しぶりの歩きなので大丈夫だろうかと少し心配である。 吊り橋を渡りましょ。何々バットレスからは落石があるのか。
素通りする広河原山荘。 最初はなだらかな林間ルート。
大樺沢は雪解け水で水量が豊富。 登るにつれて水は乏しくなる。ガスが出ていますね。
その内雪渓が現れた。 そうこうしているうちに大樺沢二俣に到着。
この看板にやられました。二俣なので2本の登山道の内北側が肩の小屋ルートでもう一本が八本歯のコルルートと思い込んでいた。
看板の向きに従ったつもりであったが。
「こっちだよ」とこの岩のあたりまで登って先行の登山者のつぶやきが聞こえる。「このルートが肩の小屋ルートだよね?」。八本歯のコルルートと間違えたのかどうか確認しているらしい。
まさかと思い地図を確認すると・・・間違えた。
折角登ったのではあるが戻って八本歯のコルルートへ。
二俣ではなくあそこは三俣ですね。
夏道は完全に出ているのだが雪渓を歩く登山者もいる。
おK3は夏道を。 ハイトスは途中から雪渓を。チェーンスパイクの試運転を兼ねる。
ガレ場の急登をこなしてゆくと・・・。 噂に聞く丸太梯子の始まりである。
しっかりしているし、濡れていないので滑らない。 バットレスの一部が見えた。怖そうですね。
梯子は続くよ。 八本歯のコルに到着。池山吊尾根の八本歯の頭への梯子やロープが誘いかけるが寄っている暇は無い。
まだまだ続くよ丸太の梯子。 事前情報程はきつくは無いし安心して歩けますね。
岩々が重なるゴーロを通過すると・・。 北岳への分岐です。
ザックが多数デポしてあるので山頂に行ったのでしょう。
我々はこのガスの中では行ってもしょうが無いと言うことでトラバース道へ。時間も押してきているし。 北岳山頂方面を見上げる。
明日は必ず行くからね。
トラバース道を急ぐ。こりゃぁ3時までに山荘に入るのは無理ですね。 そのうち雨が降り出してくるではありませんか。
山荘まであと少しなのに・・とブツブツ云いながら雨具を装着。 ガスの中に北岳山荘が忽然と出現。


3時前には着けませんでしたがまぁこんなもんでしょう。
そもそも出発が1.5時間も遅くなっているのだから。
おまけに二俣で道を間違えるし。

山荘に着いて作戦会議。
さて、今日北岳に登れなかったので農鳥は諦めますかね。
明日は山荘から間ノ岳をピストンして北岳へ。
白根御池小屋泊まりにしましょうか。
いやいや待てよ、夜明けと同時に歩き出せばうまくすれば広河原の16:50最終バスに乗れるかもしれない。
明日の体調次第ということで。
作戦会議終了にて明日の朝食は早弁にしてもらう。
4時には準備してくれるそうだ。
到着時は2人で1畳と云われたのだが、なんと団体さんのキャンセルが出たとのことで1人一畳となった。
おかげで横方向は楽になったが、縦方向は反対側の人の足がぶつかって夜中に何度か目が覚めた。
通路部分の余裕も無いので奥の人がトイレに行くときなど足が踏まれないかと不安であった。

寝不足であったので耳栓をして20時の消灯時間に即就寝。

 

【登った日】 2017年 8月 5日(土)
【天  候】 晴後曇後雨
【山の名前】 北岳(3193m) 間ノ岳(3189m)
【時  間】    4:10〜15:20
【同行者】  おK3
【コース】    北岳山荘〜中白峰〜間ノ岳〜中白峰〜北岳山荘〜北岳〜北岳肩ノ小屋〜小太郎尾根分岐〜 大樺沢二俣〜 広河原

周りは同じく早立の人が多いらしく3:00頃からガサゴソが始まったらしい。
自分は予定通り3:30まで寝ていたのだが。
時間通りに4:00にお弁当を受け取ってヘッデンを付けて出発である。
ザックは山荘にデポさせてもらった。

ちょっと歩くとと日の出である。 おー、富士山も綺麗に見えるではないか。
足下が明るくなったのでヘッデンをしまう。
登山者が列を成して間ノ岳に向かいます。
最初のピーク、中白峰。
ここも3000m級ですね。
アルプスの景観ですなぁ。 間ノ岳へのルートは五龍ほど険しくもなく。
こんな場所はちょっとだけ。 2時間弱で頂上直下です。
間ノ岳山頂。台風が近づいていると云うことでしたが、なんと360度全方向視界良好です。背後は北岳。 南アルプスのこちら方面は塩見岳以外は未踏の山々なのです。
中央アルプス、北アルプスの南側の山々、八ヶ岳など全部全部見えましたよ。前2回分の北アルプス訪問時の鬱憤が晴らせました。 富士山はいつ見ても良いですね。
思わずズームしてみました。
農鳥は今回残念でしたが・・・・、今後も無いかなぁ。 甲斐駒と仙丈ヶ岳が北岳の背景。
ゆっくりとお弁当を食して戻りましょうか。
山荘も見えますね。あれ、少し雲がかかり始めましたよ。
地蔵岳のオベリスクと薬師。
薬師への尾根から何度も北岳を眺めたことを思い出す。
小屋でデポしたザックを回収しさぁ、北岳へ。
歩き出すとすぐに可愛い雷鳥さんのお出まし。6羽も。
ズームしてみましょ。
保護観察されているようですね。
北岳山頂へは急登です。 最初に目指すはニセピーク。
ニセピークを過ぎると山頂が見えました。 滑落すると大変ですね。
八本歯のコルからの分岐。ここまで来れば山頂はすぐそこ。 山頂に登山者が見えました。
結構いますね。大賑わいです。 順番に並んで記念撮影。雲の中なので何も見えません。
お地蔵様。ゆっくりとランチタイムです。 最終バスに乗り遅れるとマズイので肩の小屋へ下りましょ。
振り返ると北岳山頂部。
これから降る尾根はガスに覆われています。 40分も降れば北岳肩の小屋。ここで間ノ岳のバッジを購入。
何とか最終ではなく16:00のバスに間に合いそうです。 小太郎山分岐。小太郎山へは行くことは無いだろうな。
こちらのルートもきついですね。 急斜面をジグザグに降ります。
ガスの切れ間に北岳が一瞬顔を出しました。 途中でまたしても雨が降り出しました。
二俣に着く頃には本降りとなってしまいました。 今日は快晴から曇りになって最後は本降りの雨。
ずぶ濡れになってへろへろになりながら広河原山荘に到着です。

15:30ですね。

16:00発のバスには余裕で乗れそうです。

BTに着くとタクシーが有りましたので16:00まで待たずに芦安へ。

1日目の出発時のアクシデントで2日目が結構きつくなってしまった。
結局山中は1泊となったので1日早い帰還となりました。
芦安に着いてすぐにBTの日帰り温泉に入ろうとした所17:00でお仕舞いとのこと。
しょうが無いので6年前と同じ金沢山温泉へ。
あれ、6年前は550円だったのですが、850円に値上げされていましたよ。

さぁ、問題は疲れに疲れた状態で桐生まで戻れるか。
無理でした。
途中で食事して仮眠して日付を大きく過ぎてようやく帰桐できました。

とにかく疲れました。
最近ちゃんとした歩きをしていないにも関わらず北岳のチャレンジはちょっと荷が重すぎでした。

日本第二の高峰。
朝の数時間の快晴が救われる思いです。

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