○ 塩見岳
【登った日】 2016年 9月 9日(金) 〜 11日(日)
【天 候】 晴
【山の名前】 塩見岳(3047.3m)
【時 間】 9:40〜15:30
【同行者】 おK3
【コース】 第一駐車場〜鳥倉登山口〜三伏峠〜本谷山〜塩見岳〜本谷山〜三伏峠〜鳥倉登山口〜第一駐車場
アルプスもいくつか候補があったが、天気と小屋、テン場の混み具合から平日を含む日程にて比較的すいているであろうと思われる塩見岳に行くことにした。
あにねこさんの塩見岳の記録を拝見すると、なんと日帰りで登頂されている。
他にも日帰りの記録がネット上で散見できた。
ならば我隊は1泊2日で計画しましょうかね。
それならばゆったりと行ってこれそうかな等と思ったのが甘かった。
今回は小屋が混むのを敬遠して幕営にすることにした。
塩見小屋泊りの場合は駐車場にて車中泊し、初日に小屋まで行き、翌日下山という計画が一般的なのであるが、そもそも塩見小屋は幕営禁止とのこと。
そこで三伏峠小屋にて幕営する計画とした。
金曜日の6:00に桐生を出発し第一駐車場には丁度12:00に到着した。
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。((承認番号 平24情使、
第654号)」
○ 9月 9日(金)
【時 間】 9:40〜15:30
【コース】 第一駐車場〜鳥倉登山口〜三伏峠
第一駐車場は平日にもかかわらず8割程度埋まっていて、残り10台ほどのスペースを残すのみであった。 車のナンバーは県外車がほとんどで多彩である。百名山ですね。 |
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ゲートを越えて登山口まで舗装道歩きである。 今日は三伏小屋まで3時間程度の行程なのでゆったりである。 時間が有れば烏帽子岳にでも行ってみようかな・・・等とこの時はまだ余裕である。 |
舗装が途切れて少し行ったところが登山口。 バスも夏季はここまで来ているらしい。チャリが1台デポされていた。 ここまで40分も歩いたので帰りのことを考えるとチャリもいいかも。 途中アサギマダラがたくさん飛び交っていました。おK3が飛翔中の蝶を撮ろうとしていましたが無理だったようです。 ならば花にとまったときを狙って・・・やはり無理だった様です。 |
最初は樹林帯の中の緩やかな登りです。 今日は幕営装備もあるのでザックが結構肩に食い込みます。 準備時に水を持たない状態で量ってみるとハイトスのザックで15k、おK3のザックが7kであった。 |
なるほどこれが小屋までの進捗ボードですね。 こんなのはいらないという人もたまにはいますが、自分達には励みになるのでうれしいです。 小屋まで1/10刻みで案内してくれますよ。 |
登山道はよく整備されています。 このような木組みの階段も何箇所もあるのですが見た目よりしっかりしていて安心して渡れます。 随時補修されている跡が見受けられます。 |
徐々に傾斜が出てきましたが、急登というほどのものでは有りません。 |
7/10のちょっと手前あたりに水場がありました。 ここで今日と明日の水を6L採水します。 3Lずつ持ったのですが、やはりずしりと重量増を感じてしまいます。 ハイトスは20kg弱となりザックの肩への食い込みが一段と。
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塩川小屋分岐です。 | 現在登山道崩落のため通行禁止となっていました。 |
9/10の看板を過ぎてからもうそろそろだなぁと思っていると、「小屋まで200歩」の案内板。 | 小屋に到着です。220歩でした。 あれ?、足が短いのがばれてしまいますねぇ。 ちなみにおK3は400歩とか言っていたっけ。 |
日本一の標高といわれている三伏峠です。 日本3大峠の一つらしいです。 登山口から3時間程度との事でしたが、3時間半も掛かってしまいましたよ。 |
小屋で幕営の受付をして早速テントの設営にかかります。 トイレ利用料を含めて一人700円でした。 テン場は予想外にガラガラで隣のテントとは充分に離れた場所に設営できました |
もうこれで重い荷物を背負わなくてすむかと思うとホッとします。 テン場はよく整備されており思ったよりも平らでした。 周囲には樹木があり多少の風にも耐えられそうな好条件のテン場です。 とても烏帽子岳に足を伸ばす余裕も気力も無く、そそくさと晩御飯を準備してワインで乾杯してまったりとした時間をすごします。 日が暮れてからはやることも無く19時にはシュラフにもぐり込みます。 あれ、何か寒いなぁ。 学生時代から使っている40年物の3シーズン用シュラフはもうだめかしら。 ダウンとウィンドブレーカーを着込んで何とか。 考えてみれば標高2,600mなのですものね。 日光白根山より高い場所にある峠なのですから。 |
○ 9月 10日(土)
【時 間】 5:40〜16:00
【コース】 三伏峠〜本谷山〜塩見小屋〜塩見岳〜塩見小屋〜本谷山〜三伏峠
4時に目覚ましをかけたのだが、二人ともあまりに早く寝た為か目覚ましが鳴る前に目が覚める。 ヘッデンをつけて何人もの登山者が出発していく。 彼らは3時起きなのでしょうね。 我が隊は外がようやく明るくなってからテントから這い出し朝食の準備に取り掛かる。 |
小屋に朝日が当たっている。 今日は予報通り天気がよさそうだ。 フライの結露が激しいが、戻ってくることにはカラカラに乾いていることでしょう。 |
さぁ塩見岳に向けて出発です。 歩き始めてすぐの分岐は三伏山と本谷山方面に行きます。 水場は右側に下るのですね。 |
朝日を浴びながら這松の間の登山道を行く。 |
中央アルプスの全貌が見えました。 長かった木曽駒から空木の歩きを思い出す。 |
あっという間に三伏山に到着です。 まずは記念撮影。 |
低木の樹林帯の登山道。 | 小さなアップダウンを繰り返して・・・。 |
本谷山山頂です。 | 三角点峰です。 |
同じような登山道が続きます。 | ほとんど邪魔にもならない倒木があったりします。 本当に邪魔になる倒木は切断されて通れるようになっていました。 |
特殊東海製紙社有林だそうです。 ところで地形図にある破線ルートより北側の権右衛門山に近いルートを歩いているようだが・・。 |
国土地理院破線道は時々廃道になっているので気をつけなくてはね。 なになに・・・こっちに行っちゃぁだめなのですね。 |
樹林帯を抜けて塩見小屋が近づくとこの展望。
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甲斐駒ケ岳 | 仙丈ケ岳 |
北岳と間ノ岳 | 農鳥岳 |
塩見小屋に着きました。 背景には塩見岳。 |
手前の天狗岩も塩見岳本峰も岩々としている様子が良くわかります。 この先で余計な水と雨具などを登山道脇にデポしていきましょう。 |
さぁ天狗岩に取り付きましょう。 | ここから岩登りが始まりますよ。 |
天狗岩頂上部を巻いて鞍部に下ります。 | いよいよ本峰に取り付きます。 |
岩登りが連続します。 | すぐそこに見えるピークはほとんどの場合偽ピーク。 |
岩場を抜けると歩き易い平坦な登山道に。 | 上りきると塩見岳西峰。 |
東峰に向かうところで西峰を振り返る。富士山がこじんまりと。 | ズームしてみましょう。 |
東峰山頂は狭いので記念撮影をしたらすぐに退散。 | 西峰に戻りましょ。ランチにしましょ。 |
三角点は西峰にありました。 | こうやって見ると間ノ岳と仙丈ケ岳は存在感がありますね。 |
さぁ下山に掛かりましょう。落石に気をつけて。 | 振り返って塩見岳。あれ、デポした場所を通り過ぎたみたい。塩見小屋まで着ちゃいましたよ。しょうが無いので取りに戻る。 この騒動で30分の時間と体力を消耗。 |
急登等は無いのですが、何せ距離が結構長いので結構バテてきています。 | ただひたすら口数も少なくなり往路をたどります。 本谷山を過ぎてから塩見岳を振り返る。 |
足取りも重く。これからテントを引き払って駐車場まで戻らなくてはならないのになぁ。 | 三伏山まで戻りましたが、あれまぁ最低でも15:30までに三伏峠小屋に帰りつくはずが無理みたいですよ。 |
ヘロヘロになってやっと小屋までたどり着いてのですが、16:00を過ぎていますよ。
デポのアクシデントが無ければまだ当初予定通りに下山できたかもしれませんが。 |
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そうなると今晩の水が不足ですので水場へ。 水場では熊よけのラジオが結構大きな音量で鳴っていました。 往復20分との事でしたが25分掛かりました。 疲れた足が水場からの戻りの登りで悲鳴を上げそうです。 今夜はシュラフを交換しろとおっしゃる。 昨晩はあんな古いシュラフはいやだといっていたのだが。
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○ 9月 11日(日)
【時 間】 7:00〜10:00
【コース】 三伏峠〜鳥倉登山口〜第一駐車場
今日は駐車場まで戻るだけなのでゆっくりと起き出して朝食を摂りテントを撤収する。食料と水が減った分結構軽くなっているのが実感できる。 さぁ下山ですよ。 |
ぐっすりと寝ただけあって今日は二人とも快調です。 |
水場では3時間分の水だけを採水。 | どんどん下る。 |
2時間ちょっとで登山口まで降りてきました。 | 駐車場までの車道歩きもそれほど苦にはなりませんでした。 |
第一駐車場着です。 小屋からちょうど3時間でした。 やはり元気な時の下りは早いですね。 さぁ温泉ですよ。赤石荘に直行です。 |
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赤石荘には11:00に着いたのですが・・・あれ、準備中。 11:30からだそうです。 ならば鹿塩温泉ですね。 山塩館で聞いてみると、この時間でしたら日帰り入浴できるそうです。 800円でした。 「日本秘湯を守る会」の会員旅館だそうです。 |
結果論ですが、二日目は無理をして下山しなくて良かった。
林道に出る前にヘッデンのお世話になること間違いなしでしたからね。
おまけに相当疲れていたから足がもつれてあらぬ怪我でもしたら大変でした。
しかし今回はストームクルーザーのズボンを無くすという大失態を犯してしまった。
ひょっとして自宅でパッキングしているときに入れ忘れたのではという淡い期待を抱いて帰宅してみたが
やはり有りません。
残念。
後日談。
あきらめてズボンだけ買いなおそうか等と言っていたが、念のため親切などなたかが拾ってくださり、
塩見小屋あたりに届けてくれているかもしれない・・・。
おK3が藁をもすがる思いで小屋に電話してみると・・・・なんとあったのである。
それはそれは親切な御仁が届けてくれたそうで、店のスタッフの方も快く着払いにて送付していただけるとの事。
手間隙をおかけして大変申し訳なく思うと同時に親切な方々に感謝感謝であります。
この場をお借りして「有難うございました。」と申し上げます。
結局我が隊の足では塩見岳は2泊3日の山でした。
あにねこさんはじめ日帰りでこのコースを走破する人達・・・次元の違う人達ですね。