○ 備前楯山南陵

【登った日】  平成23年 1月 3日(月)
【天  候】  晴
【山の名前】 備前楯山(1,272.4m) 石垣山(1,106m) 金龍山(997.9m)
【時  間】    7:50〜16:00
【同行者】   たそがれオヤジさん
【コース】     南陵末端取り付き(庚申塔)〜水山〜備後楯山〜備前楯山〜備後楯山〜石垣山〜金龍山〜蓮慶寺(金龍山登山口)

たそがれオヤジさんからコラボのお誘い。
何と備前楯山南陵を歩くのでどうですか?と掲示板に書き込み。
たそがれさんはハイトスの好み(自分の好みでもあるのだろうが)をよくご存じのようで、パクリと食いついちゃいましたよ。
備前楯山の登山ルートは足尾町商工会のHPからの分岐サイトで詳しい紹介があり、全部で6通りの登山道が紹介されている。
今回たそがれさん提案の南陵末端からの取り付きルートはそこにも載っていない。
しかし1030mピーク辺り以降は有越山ルートと同じルートを採るようだ。
山頂まで行った後の戻りはどうしましょ。
小滝の里ルートが良さそうである。(駐車位置までの戻りの車道歩きが少なくて済む)
前にたそがれさんとオッサンの記録を読んだことがある。
ところがたそがれさんから復路は金龍山コースが面白いですよと提案されたのでご一緒させて貰うことにしましょ。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平21業使、第522号)」

R122から銀山平への信号を左折してから最初のカーブに広い路肩がある。

十分な駐車余地なのでここに停める。

南陵末端まで近い場所に車を停められて良かった。

この辺り駐車できなければ最悪の場合以前小法師岳登山の時に利用したダムの上の駐車場までとなるが、戻りが小滝の里だったら同じだな。

たそがれさんが先に出発されたかどうかは判らない。

たそがれさんは自分より走行スピードが早いので、先に行かれたとすれば頂上で、後だとすれば途中のどこかで追いついてくれるでしょう。

とにかくこの庚申塔の辺りから取り付いて登り始めましょうか。

しかし見るからに急登である。

傾斜角はこれくらいなので直登出来ない。
ジグザグにゼーゼーハーハー云いながら登る。
植林地の急登を登り切るとコンクリートの基礎が残されている場所に出た。この急登は初っぱなからきつかったなぁ。
尾根には鹿除けネットが張られていた。
幸いに幼木は黒い網目防護シートにも守られて育っているようだ。
途中に双子山の綺麗な双耳峰が目に飛び込んできた。
あの山もR122からのルートで行ってみたいなぁ。
尾根は登るに連れて段々と快適になる。 852.8mの三角点。
1030m峰への登りは少し傾斜がある登りとなってきた。
ここでかすかに鈴の音が聞こえたような気がした。
正月の3日にこんな場所を登る酔狂な輩は自分とたそがれさん以外は考えられないので間違いない。(^^)

しかし音からするとまだまだ遠い。
それじゃ切りの良いところで1114.5m三角点のピークで待つことにしよう。
しかし段々と音が大きくなりますよ。
後ろを振り返ると登山者の姿が木の間に確認できた。

何とか1030m峰にたどり着いて一休みしていると鈴の音がより大きくなったではないか。

しかしどうしてそんなに早く追いつかれてしまうのか不思議だが、せっかくだからたそがれさんが登って来るところの写真を撮ろうと立ち上がり少し戻り掛けるともう目の前にご本人が。
リアルでは初めましてである。無事に合流。こんにちはである。

聞けば7:50頃に南端に取り付いたとのことであるが、そうすると自分が約100分で登ってきたところを70分で登った事になるが。ありゃ。

鉄塔の設備はさび付いてはいるがしっかりとした形を保っている。
当時の送電線鉄塔だったのでしょうか。
1025m峰(有越山)からの登山道(有越山コース)との合流地点。
丁度正面に見えるのが有越山。
合流地点のすぐ上には三角点です。(ここで待つはずだったのだが。)
帰宅してから調べたのですが、この1114.5mの三角点峰は水山と云う山名だそうです。
真北には備前楯山の山頂が見えてきました。
このあとたそがれさんと話をしながら稜線を下っているといつの間にか西方向に下っている。たそがれさんからこの方向おかしいですよといわれハタと気が付き登り返す。自分が先導していたので少し恥ずかしい。
大きなコンクリートの遺物。 余裕の表情のたそがれさん。遠方の景色を眺めるの図。
備後楯山からはいくらかのアップダウンで備前楯山の稜線にたどり着いた。 舟石峠からの登山道と合流し頂上へ。
途端に整備された木階段を登ると頂上はすぐそこです。
頂上にはハンターさんと登山者が1名。ハンターさんは一人のようだったが獲物をしとめたらどうやって運ぶのだろうか。素朴な疑問である。 男体山と中禅寺湖南岸尾根。
一定の高度以上でくっきりと雪が残っている様子が綺麗で印象的です。
庚申山の右辺りに小さくドーム状の頭を見せているのが皇海山のようです。
積雪の中倉も一度行ってみたいなぁ。
今日はコンディションが良く遠方の山々も綺麗に見える。
薬師、地蔵、夕日と登りたい山がいっぱい見える。しかしこの山々の縦走はおいそれとは行かない。アプローチの問題、走行距離の問題。日の長い夏の方がいいかも知れない。餅、葱入りラーメンを作ってお昼にする。しまった・・せっかく持ってきた生玉子を入れるのを忘れてしまった。
たそがれさんは歩くのも速いし食事を摂るのも早い。自分の調理と食べ終わるのを待ってもらってから、いよいよ金龍山コースへ向かいます。
備後楯山へ戻り東の尾根へ。雪が薄く被る細尾根を慎重に下ります。
この後はたそがれさんにずっと先導してもらいました。
ハイトスはこちらのコースは予定外だったので地図がないし、たそがれさんは登るのも早いが降りるのも早いのですよ。圧倒的に。
ついて行くのが精一杯。
これから攻略する金龍山とその手前の難所である金龍の首と呼ばれている岩尾根を眺める。右下には簀子橋堆積場が見える。
半分ほど結氷してるようだ。
文字が完全にかすれて読めない道標が鞍部辺り(太田峠か)に見られた。たそがれさんからこの辺りから沢へ降りようとしたことがあると聞かされるが、急なガレた斜面は自分の技量では自殺行為に見えるので、想像しただけでブルッてしまいますよ。
石垣山に着いたようだ。振り返って備前楯山からの下ってきた尾根を眺める。ほほーう、あそこをくだってきたのね。自分で感心する。 間藤の町並みが箱庭の様に見える。
背景には赤倉山とその後ろには男体山と社山。 金龍山の一つ手前のピークへの登りルート。少し細い岩尾根ですね。
細尾根を渡ると岩登りが待っています。岩がもろいので登り下りとも落石を避けるため距離を置いて取り付きます。足場はきちんと取れますが、浮いている石と脆そうな岩に要注意です。
たそがれさんがほぼピーク頂近くまで登っています。
良しそろそろ取り付いても大丈夫だろう。
ピークを過ぎると金龍山への登りに取り付きます。
難所は過ぎたので少し余裕が出来ますが、油断大敵です。
簀子橋堆積場は堰堤に近い方がチョコレート色、結氷している方は氷の色なのか少し青みがかっています。 金龍山への最後の岩場の登り。
ここでは勾配は緩くなってきています。
登り切って1本。
その後山頂を少し移動した場所に997.9mの三角点。
金龍山から少し下った場所から見た簀子橋堆積場。
ここに至るジグザグの道路ですが、一般車両は入れないそうです。
3本足の中継アンテナ基地跡です。真ん中に木が大きく育っているので、撤去されてからの年数が想像できます。 尾根をどんどん下ると送電鉄塔が現れました。
たそがれさんが、登山道はこの電線にほぼ並行に有ると云うことなので探すとあっさり見つかりました。
金龍の祀られた祠。首欠けの様である。猪に乗っていると思われる。 庚申塔石柱が何本も置かれている。
金龍山登山口のお寺、蓮慶寺です。わたらせ渓谷鉄道を渡って後は駐車場所まで車道を歩きます。 出発地点まで戻りました。たそがれさんと諸々の話題について話しながらなので長くは感じませんね。

たそがれさんはここより少し上流部に停めたとのこと。
ここでお別れです。
明日からお仕事だそうで、レポのアップは2から3日後になると云うことであったが、今日現在もうすでにアップされているのには驚きました。

復路は周回ルートとなり、予定外でしたが、備前楯山の一番面白そうなルートを案内いただき有り難うございました。
この金龍山コースですが逆方向だと急降下の岩場がこわく感じると思います。
登りだったのと足場が結構有ったのでそれほど難儀はしませんでしたが、下りの場合はザイルが欲しい。
しかし支点となる樹木も無いのでやはりこの下りは遠慮したいなぁ。

たそがれさん、面白いコースを案内頂き有り難うございました。
金龍の首近辺は緊張が連続してスリル満点、充分楽しませていただきました。
これが足尾の山・・と云う特徴満載のコースを堪能致しました。

最後に歩行スピードが合わなくて、何度も待たせてしまってすみませんでした。
しかし同じ年齢なのに基礎体力の違いかな。キャリアの違いかな。
久しぶりに藪山歩きのエキスパートと同行したが、実力の差が歴然であり、進歩していない自分にガッカリでした。
ま、比べる相手が悪いと云うことで納得しましょ。

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