○ 井戸沢右岸尾根

【登った日】 平成 24年 10月 13日(土)
【天  候】  晴
【山の名前】 中倉 山(1539m) 沢入山(1704m)
【時  間】    7:30〜14:50
【同行者】  単独
【コース】   銅親水公園〜(井戸沢右岸尾根ルート)〜中倉山〜沢入山〜中倉山〜(上久保沢西ルート)〜銅親水公園

この尾根の走行情報は無いが、なんとか歩けないものだろうか・・・と考えたのが2年前。
たそがれさんに相談したところ「少し危険な場所があるらしい」との情報で躊躇していた。
そのうちにやんちゃオヤジさんが残雪期にこの尾根を通過されたのである。
なんとオロ山までピストンされているから余計に驚く。
危険箇所のアドバイスをいただいたのだが、何せこの方は別格の方なので自分の技術レベルと比較してまたしても躊躇。
そうこうしているとななころびさんが初の中倉山でこのルートから取り付いて上久保沢西のルートで下山されている。
聞けば1カ所ほど要注意箇所があるが、走行に不安は無いとのこと。
足尾のRRさんからは危険度は社山南東尾根と同等と言う情報も有り、何とか時間があれば行ってみたいとますます思うようになっていた。
ぐずぐずしていたらなんと先月末にたそがれさんにも先を越されてしまいましたよ。(笑)
そしてようやくこの尾根を歩く機会が到来した。

今回の目的は2つ。
一つは井戸沢右岸尾根を走行してみて、石塔尾根と比較してみること。
二つ目はあにねこさんの情報である上久保沢西のルートが一般登山道並になっているとの事を下山時に実際に歩いてみて体験すること。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平23情使、 第548号)」

銅親水公園はまだ4台の駐車。 定番のショートカット。導水管橋。
井戸沢を過ぎ、カーブミラーを過ごした先の適当な場所で取り付く。 尾根に出たが、なんとトラロープが残置。工事用?。
石塔尾根の危険なキレットが見えた。
あそこは二度と行かない。
唯一の危険箇所。短いですがここは要注意ですね。
ズルッとなるとジ・エンド。
井戸沢左岸尾根はザレた急斜面が連続していて登れそうに無い。 あの頂が中倉山の前衛となる頂上台地の突端であろう。
登ってきた尾根を振り返る。 前方に灌木。日陰なのであそこで休もう。
目印テープ。どうもこれは南の尾根からの続きの様である。
自分は前に中久保沢の右岸から登ったが、左岸からその東の尾根をたどるとこの場所に来るのであろう。
目印があるのだから結構歩く人もいると思われる。
岩場が脆く崩れているが難しくは無い。
このあと大岩に通せんぼを食らわされるが、難なく左から捲く。
先ほどの南に派生する尾根との合流点から急に目印テープが頻繁となる。 この先は灌木のまばらな普通の尾根となる。
大きな岩が現れたのであるが、この岩は後ろの岩との間に広い隙間が出来ている。木を渡して笹の葉でふけば避難小屋が出来るな等とくだらないことを考えてしまった。 石塔尾根の象徴の石塔。ゴジラの耳をアップしてみる。
足尾のRRさんは北から回り込んで登ったとのことで有るが、足がかり手がかりが見当たらない。とても耳の追加なぞ出来ない。
頂上台地に着きましたが三角点が見当たりません。
戻りに再度探してみましょう。
山名板のある最高地点。
ここは一年中風が強いので山名板も災難ですな。
男体山、手前に社山。右側に半月山。 大平山の山容はほんとに立派ですねぇ。
折角なので沢入山まで足を伸ばしましょうかね。 山の斜面がむき出しとなった壮絶な風景ですねぇ。
比して左の仁田元沢側は鹿の天国の斜面。 低山ですが紅葉している木々もポツリポツリと。
今日は好天で稜線の様子も明るくて気持ちが良い。 振り返ると中倉山と続く稜線。背景には前日光の山々が見える。
左から庚申山、オロ山、皇海山、沢入山。 沢入山は近づくにつれて前衛峰に隠れてしまいます。
皇海山から続く三ツ俣山への山々とその背景に日光白根が。 沢入山頂上です。
この名物山名板もかなり朽ちてきましたね。 庚申山、オロ山、皇海山がより大きく見えて来ました。
この山名板は今まで気がつかなかったなぁ。
今日は頂上でまったりすることにします。
天気が良いのでFreeを飲んで湯を沸かしてラーメンを作って昼寝でも。
しかし風が結構強くて寒くなり上着を着る。こりゃ昼寝は無理だわ。
それでも1時間近くゆっくりして戻ります。こんな良い天気にここを訪れるのは初めてです。気持ちのよい稜線歩きです。 南方向には桐生や安蘇山塊の山々が連なっています。
今日は本当に空気が澄んでいるようですね。
厳しい急峻な岩肌の紅葉。その1。 その2。
中倉山まで戻りました。セルフで1枚撮ってみた。 三角点は見つかりましたよ。周りの笹を払って撮影。
戻りは上久保沢西のルートを降ります。 尾根伝いにずっと降るものと思っていたら、この大木で左に降りろと言われる。おびただしい目印がそう言っているので従う。
この後踏み跡と目印テープでコンパスも地図も見る必要がありません。 トラロープまで張ってあります。
三角点を写してから50分で林道まで降りて来ちゃいました。
たったか降りた割には今日は一度も尻餅をつかずにすんだ。
取り付きの目印はこのテープと小さなケルン。
上久保沢堰堤。 中久保沢堰堤。初めて中倉山に登ったときはこの先から取り付いて戻りはこの堰堤の上流の沢に降りた。結構面白かった記憶が。
この沢は両岸とも左右に尾根が有りそれぞれ一つのルートとなる。
下久保沢堰堤。この両岸は井戸沢右岸尾根に続くので意味は無い。 銅親水公園に戻りました。家族連れが3組ほど。和やかな風景です。

井戸沢右岸尾根は少しスリルもあって面白い尾根であったがやはりバリルートでしょう。
危険箇所がある限り一般ルートにはそぐわない。
上久保沢西から取り付くルートであるが、これは情報通り踏み跡といい、目印テープといい一般登山道と化しています。
バリを楽しむ目的では無くて中倉山、そして沢入山への稜線歩きを楽しむ目的の場合はこのルートが危険箇所も無く一番適している様です。

中倉山は自分が登り始めた頃においてはそもそも登山道など無く、皆さん思い思いのルートで登っておられたようです。
そのため自分も中久保沢の西側から尾根を目指して結構苦労して尾根に出た覚えがあります。
上久保沢西から取り付くルートが一番危険が少なく、登る人が多かったと言うことでしょう。
ちなみに石塔尾根の末端から登るのははっきりって危険なので止めた方が良いと思います。

上久保沢西から取り付くルートが一般化しているとはいえ、中倉山は南側斜面のいろいろなルートに薄い踏み跡が見られ、皆さんバリルートを楽しまれているようです。

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