○ ケヤキ沢(手焼沢) 長手沢

【登った日】 2013年 7月 13日(土)
【天  候】  曇
【山の名前】 茶ノ木平(1625m)
【時  間】    7:10〜15:25
【同行者】  たそがれオヤジさん
【コース】    日足トンネル足尾側駐車スペース〜(ケヤキ沢溯行)〜ハイキング道合流〜茶ノ木平展望地〜長手沢分岐〜長手沢取り付き〜(長手沢下り)〜駐車地

たそがれさんから沢登りのお誘い有り。
入門用の足尾の沢に行きたいので一緒に
付いてこいとのことであるが、幸い土曜日は体が空いていることと、ケヤキ沢(手焼沢)の情報を調べたところ易しい初心者向けの沢の様であるのでご一緒することにした。
たそがれさんは山のキャリアはベテランであるが沢の経験は沢歩き程度とのこと。
自分も沢のエキスパートに2度ほど連れて行ってもらった程度のもので、このような組みあわせで沢に入っていいものかどうかとは思うが、ちゃんとした沢屋さんにしてみればつまらなく面白みの無い沢・・・ということは初心者に丁度良いのではないかとの結論に達したのである。
結果はたいそう面白かったのである。
さすがに長手沢の下りは疲れもあって飽きた感もあったのだが、それを打ち消してあまりある楽しいケヤキ沢の登りであった。

今回の沢の名称であるが、国土地理院地形図には手焼沢とありますが、桐生山野研究会のMさんよりケヤキ沢が正しいとの御指摘をうけました。
氏の著書にも事前に目を通していたので「
欅沢→ケヤキ沢→毛焼沢→手焼沢」との変遷、誤植?により現状に至るとの説は重々承知しておりまして、さもありなんとの判断により今回ケヤキ沢といたします。
国土地理院の地名では時々このような事例があるようです。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。((承認番号 平24情使、 第654号)」

足トンネル足尾側駐車スペースに邪魔にならぬよう駐車。 橋を渡りトンネルに向かいます。
沢の様子。トンネル入り口手前を左に入って行きます。 地蔵滝。たいそう立派な滝です。
続く堰堤。この先まで作業道を利用します。 入渓点はケヤキ沢と長手沢の二股合流地点です。
左岸に石組みが見られます。 沢の様子。
石組み堰堤が現れました。ここで岩に大イワナ云々・・なる落書き。 最初のうちは捲いて進みます。
ミニゴルジュ状の小滝の釜をへつってみます。普通は捲く場所です。 何とかいけそうだと思いましたが・・・。足がかり手掛かりも無いよ・・・。
あえなく落下。深い釜にドボン。思わず笑ってしまいました。 左岸に取り付き滝を登ると2段になっていましたよ。
一度濡れてしまえばもう怖いものなしですよ。 お次の滝もトライします。
水深1mほどに足懸かりが・・・・。 やっぱりダメで右岸から這い上がる。
ここもシャワークライムに絶好の場所。気持ちいいです。ホント。 最後は左に逃げて・・・たそがれさんを待ちましょ。
たそがれさんもついにシャワークライムに突入。 無事に這い上がってきました。
  結構大きな規模の石組みが見られました。
  ここも登ってしまえ。
たそがれさんはもともと岩登りは得意な方ですので。 これから登る場所の撮影中。
迷惑な流木をまたぐ。 同たそがれさん。以下沢の様子をご覧ください。
この辺りでは水流も少なくなって来ております。 通常の岩場の登りに近い感覚でしょうか。
ついに源頭部となり水流が消えました。 倒木と斜面には笹が現れ始めました。
尾根に向けて少し登ると・・・。 ハイキングコースにで飛び出しました。ここで一本。
この道標の場所が長手沢への下降地点。 茶の木平を歩いて展望所まで足を伸ばします。
展望所にて。今日は曇空で男体山のみ。ここでランチ。 中禅寺湖と周辺の山々は雲に隠れてしまっております。
長手沢の源頭部に向けて笹の急斜面を降ります。 結構な傾斜なので笹をつかみながら降ります。
笹が無くなった後は少々ガレた場所の下りなので慎重に。落石注意。 たそがれさんはずんずん先に行ってしまいます。
4mほどのオーバーハングの垂壁ですが、ここは捲かずに懸垂します。
ザイルをほどいて準備をしましょ。エイトカン使用です。
ザイルはたそがれさん持参のものを借用。ちなみにたそがれさんは倒木の急斜面の捲き道をさっさと先に降りてこの写真を撮ってくれています。
  炭焼きの跡
こりゃぁウォータースライダーだなぁ。捲くしか無いか。うぅむ。 一本入れましょ。
頂上で飲み忘れたFreeを飲みます。 釣り師の踏み跡よりも沢の中の方が歩きやすい。
高巻きは傾斜があって厳しいが、笹をつかめば何とかなる。  
時には釣り師が残してくれたトラロープも借用。  
最後に大釜があるとの情報で水浴びをしようと思っていたのだが、このようにしょっぱいものだったのでガックシ。 二股合流点に戻ってしまいました。
堰堤の下の細長い釜で着衣水練。(笑)
釜に落っこちた時の事を想定してザック以外は装着状態で。
ものすごく気持ちが良いのです。
たそがれさんはあきれたような顔をされておりましたが。
完全に汗も引いてさっぱりした状態で駐車場所に戻りました。

ここで着替えるのですが、何かプールに入った後のような感覚。

今回の二つの沢は評判通り初心者用の癒やしの渓流でした。

滝の登りも滑って釜まで落ちると怪我しそうな場所は一カ所だけです。

最もその滝もあしがかりもあり、渓流タビのグリップにて充分踏ん張れますので落ちることはまず無いとは思いますが。

真夏の蒸し暑いこの時期に自然のシャワークライムを満喫出来る贅沢はなかなかのものですよ。

楽しかった1日でした。

誘ってくれたたそがれさんに感謝です。

今回沢登りなので以前使っていた防塵防水仕様のカメラをもってきたのだが、やはり発色が悪い。
そもそも景色撮影をメインとしていないカメラなので最近使っていなかったのである。
防水という点では完璧なのであるが、何せ出来映えの写真がパットしないのは困りものである。
今回たそがれさんが撮ってくれた写真を多用しているが、一目瞭然である。
簡易防水の発色の綺麗なカメラに代えたいなぁ。

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