○ 黒檜岳 社山

【登った日】 平成 24年 6月 24日(日)
【天  候】  晴のち曇
【山の名前】 黒檜岳(1976m) 社山(1826.6m)
【時  間】    8:30〜16:00
【同行者】  おK3
【コース】   千手ヶ浜BS〜千手堂跡地〜黒檜登山口〜黒檜岳〜1792m峰〜社山〜阿世潟峠〜阿世潟〜狸窪〜立木観音BS

 中禅寺湖南岸尾根の笹原を歩いてみたくなり、黒檜岳から社山を縦走することにした。
どちらからのアプローチが良いかと考えたのであるが、最初に急登をこなし最後は湖畔をゆっくりと歩いて帰る道順にした。
赤沼の千手ヶ浜行き低公害バスの始発は早朝というのがあって5:30だそうだ。
しかしこのバスに乗るには3時起床となり、早起きの苦手な我々には無理そうです。
そこで次便は7:50なのであるが、これはこれで駐車場が満杯となる恐れが非常に高いので心配ではある。
どうも九輪草という花が最盛期の時期を迎えるらしいのです。
ダメならば近辺の駐車場に止めて歩けば良いだけの話ではある。
さて、5:30に桐生を出発して7:00前に赤沼に着いたのであるが、やはりこの時間では駐車場は満車であった。
往生際の悪いハイトスは何とかならんものかと駐車場をもう1周したりして邪魔にならない場所で待機していると、なんと目の前の車のおじさんが車を出しそうである。
想像するに明け方の戦場ヶ原の写真でも撮り終えて帰る写真家なのであろう。
同じようにうろうろしている車を尻目に空いた場所に駐車出来てやれやれである。
バスの乗り場にはもうすでにとても1台のバスでは乗り切れないような行列が出来ておりますよ。
準備して列の最後尾に陣取りました。
結局バスは2台となり、我々は2台目であったが座席に座ることが出来た。
最終的には通路も一杯になるくらいの寿司詰め状態で定刻に出発しました。



「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平23情使、 第548号)」

赤沼駐車場。
7時前には満車となるので要注意ですね。
普段なら途中の小田代ヶ原などで大勢が降りるのでしょうが、九輪草がターゲットの人がほとんどなので、途中で数人が降りただけでほぼ全員が終点の千手ヶ浜BSまでとなりました。30分ほどで千手ヶ浜に到着。料金はどこで降りても300円。
千手ヶ浜に早速九輪草が。群生地はもっと先です。 観覧船の船着き場。逆光の男体山。
吊り橋を渡って九輪草の群生地に着いたあとは途端に寂しくなり我々二人だけに。2台のバスの乗客で登山者は自分達だけのようである。 さらに湖畔を進み千手堂跡地に着いた。
その先に黒檜岳への登山口道標を見つけた。 ここからが本日の一番きつい登りが連続する登山の始まりである。
途中でわずかな流れの沢を渡ります。 支尾根に乗ったようです。分岐なので道標がありました。
枝葉の間から日光白根と錫ヶ岳、宿堂坊山が見えました。 地形図の等高線から想像していたよりもきつい斜面では無かった。
二人の下山者とすれ違う。やはり5:30のバスで来たそうです。
最後に咲き残っていたシャクナゲ。
1802標高点を過ぎるとなだらかな尾根歩きとなります。
日光足尾界隈でよく見かけるブリキの板ですね。 社山への分岐に到着です。宮標石がありました。山頂はもう少し西へ。
山名板が4つもある黒檜岳山頂です。 鹿が近寄ってきます。あんたねぇ・・人間に慣れすぎ!。
社山への分岐に戻り南下します。ブリキマークが道案内。 開けた尾根に出るとお目当ての笹原です。しかしガスが出てますね。
まるで広場の様な開けた笹原。鹿の運動場ですな。 目指す社山と半月山が見えてきました。崩落地が見えます。
進行方向左手には中禅寺湖と山王帽子山、太郎山。途中でこの尾根で初めて若い男性2人組とすれ違う。我々とは逆の周回なのでしょうか。 下りも緩やかです。
降って崩落地を覗いた後少し登ってから振り返る。 煙害の犠牲となった枯木。ここは足尾の山の風景ですね。
社山に続く尾根道がはっきりと判ります。 今まで歩いてきた尾根を振り返って見る。ガスが無ければ黒檜の背景に宿堂坊から白根まで見渡せるのでしょうが。
それにしても気持ちの良い静かな笹原歩きです。 1792m峰から東へ向かう途中に石が積み上げたようなピークがあり、よく見るとこのピークを捲くように踏み跡があるのでたどってみます。
これが失敗で、崩落地に出てしまい捲くことなど出来ずに登り返す羽目になりました。地形図を見てもガケ記号ですね。トホホですよ。 社山は目の前です。鞍部に降って登るだけ。しかし社山はこちらの方から見るとお椀を伏せたようななだらかな山容ですねぇ。
白ヤシオが咲き残っていました。 本日最後の登りですよ。
笹原はここまで。目の前の樹林帯を過ぎると社山山頂です。 樹林を過ぎると露岩が出現。
露岩は登りやすいのですが、すぐに終わりまして尾根に飛び出します。 山頂の西側展望場です。あれれ誰も居ませんよ。
山頂には3人組が丁度下山するところでした。「黒檜からですか?」と聞かれましたので南岸尾根をご存じの方の様です。
彼らが去って静かな山頂でゆっくりとランチを摂っていると今度は6人組パーティがやってきました。
賑やかになるかと思いきや、西側の展望場所に行ってしまったので引き続き山頂を独占。ランチを終えた彼らが戻ってきたので我々も撤収することにしましょうかね。一足お先に・・とお声掛けして下山開始。
途中大日崎から大日尾根を見ながら、「あそこはね、ぶなじろうさんお勧め」とおK3に説明するが、反応は可も無く不可も無くといったところか。
霞がかかっていて景色はいまいちなのでとっとと降る。
そもそも天気予報は午後は曇だったのでしょうが無い。
中禅寺湖と男体山、そして八丁出島のこの景色がすばらしいのですが、雲が低く垂れ込めていてNGです。
阿世潟峠ですが、一応おK3に半月山に行く気があるかどうかを打診するが、やはり今日はこれで十分満足だそうです。 半月山、茶ノ木平方面が無しになったので阿世潟へ降りてあとは湖畔をゆっくりと歩きます。
男体山は結局千手ヶ浜で全体を見たのが最初で最後であり、後はこのようにずっとお隠れあそばしておられます。 歌ヶ浜駐車場から阿世潟までの最後の行程の遊歩道ですが、疲れた足にはキツク感じます。散策の女性2人組に追い抜かれたのですが、その後どんどん先へ行ってしまいついには見えなくなってしまいましたよ。
狸窪。歌ヶ浜までまだ1.8kmも有りますよ。 イタリア大使館別荘記念公園ですが、建物の見学をする気にはなりませんです。通るだけ。
鳥居を過ぎて左折し立木観音BSへ。
さっきより男体山が見えるようになってきた。
まずいな小雨がぱらついてきた。
20分ほど待って時間通りにバスがやってきた。16:31発予定が16:34発。
赤沼まで540円でした。日光は世界遺産があるからでしょうか、バスの案内も英語、ハングル、中国語と4カ国語で国際色豊かでした。

黒檜と社山の笹原の稜線は期待通りの気持ちの良い場所でした。
おまけに歩く人が少ない(2人とすれ違っただけ)ので静かな尾根歩きが楽しめます。
はっきり言ってお勧めです。
危険な所も無く(1カ所だけ崩落地があるが、自分の様にわざと覗きに行かなければ大丈夫。)ガスが無ければすばらしい景色も楽しめるでしょう。

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