○ 白根隠山 (白根隠山南東尾根)
【登った日】 2013年 7月 28日(日)
【天 候】 晴れ時々曇
【山の名前】 白根隠山(2410m)
【時 間】 9:40〜16:30
【同行者】 単独
【コース】 小田代ヶ原先の遊歩道入り口〜1587m標高点〜1702m標高点〜2193m標高点〜2268.3m三角点〜白根隠山〜(ピストン)〜小田代ヶ原バス停留所
昨年夏に湖上山、外山の南東尾根を藪をかき分けて登ったが、その次の日に隣の白根隠山南東尾根をぶなじろうさんが登られていた。
外山尾根とは異なり藪は無いとのことであった。
この情報を頼りにこの外山沢右岸尾根を登り白根隠山へ、そして前白根、五色山を経て中曽根を降ろうと計画した。
ぶなじろうさんと同様に5:30のバスに乗れれば大丈夫であろうとの目算であった。
ノラさんもぶなじろうさんの記事がきっかけで昨年にこの尾根を登られたようである。
実はこの日は谷川がもう一つの候補地であった。
先週にあにねこさんが万太郎山を登られた記事を拝見して、夏の谷川の眺めもダイナミックでいいなぁと思っていた。
そこで両方の地形図を準備して前日の土曜日の雷雨の後に桐生を出発したのである。
まずは沼田から水上方面に向かいましたが、やはり桐生と同様に大量の雨の痕跡が。
西黒尾根の岩盤が濡れたままなのはちょとまずいなと考えて尾瀬、日光方面に向かうことにした。
そんな無駄な動きをしたお陰で赤沼車庫到着時は日付が変わってしまった。
相変わらずここは別天地である。
車中泊も快適で快眠状態となる。
一度目が覚めると5:30のバス出発時刻を過ぎているでは無いか。
しまった・・と思ったが後の祭り。
次のバスでいいやと二度寝をしたのが余計にまずかった。
なんとそれから3時間近くも熟睡してしまったのである。
しかも気温が高くなって暑いと感じて目が覚めたのである。
あきれてものが言えないとはこのことである。
今まで車中泊はよく眠れないことが多く、目覚ましのお世話にならなくとも予定時間前には起きることが出来たのだが、今回は環境が良すぎておまけに一人なので全く普段のごとく十分過ぎる睡眠を取ってしまった。
結局9:20のバスまで待つことになってまったのである。
これでは隠しのピストンも危ういのだが、他にこの時間から行ける場所も無く、又地形図も用意していない。
中禅寺湖一周なんぞしても暑いだけでしょうがないし、戦場ヶ原で花の写真を撮る気にはなれないし。
とにかく白根隠へと続く南東尾根を辿りピストンとしよう。そして最終バスに間に合わなかったら車道を歩いてもいいではないかと。
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。((承認番号 平24情使、
第654号)」
弓張峠を過ぎた大きなカーブを回った先でバスを降りた。 バスの運転手さんに「ここでいいんですか?」とは聞かれなかった。(笑) 降りたすぐ先にこの遊歩道入り口。 |
しばらく遊歩道を歩いて外山沢に掛かる橋を渡ります。 バスを降りるときに他の乗客の怪訝そうな視線と運転手さんのいぶかしげな対応はぶなじろうさんの追体験ですね。なるほどこんな感じか。 |
橋を渡った後にいかにもといった張り出した尾根の先っぽが現れた。 | 初っ端なから急登であるが今日は元気いっぱいなのである。 |
情報通り藪は無い。湖上山尾根とは大違いである。 | しかし、やはり石楠花藪が行く手を阻むのか。でも左へ行くとあっさりと背後にまわることができました。ぶなじろうさんも同様の記述有り。 |
1587標高点周辺はなだらかな平坦地に近い場所です。 | 苔むした倒木が。自分は結構こういう場所が好きなのです。 |
夏草の藪か?。あっさりとかき分けて進めた。 | その内尾根形がはっきりとし出して急登が始まります。 |
1702標高点を過ぎた辺りの様子。ここで右手下方の窪地からガサガサッと音がしたかと思ったら大きな黒い塊が地響きを立てて走り去っていきましたよ。カメラを向けたときは既に視界から消え去っていたのは残念。 距離は30mほどでしたでしょうか。久々にでかいのを見ましたよ。 |
踏み跡といえば鹿道が結構濃い。人のものではないでしょう。 熊鈴を出そうかなぁ・・でも面倒くさいなぁ。 藪も無いからバッタリはなさそうだからいいや。 でもちょっと不安もあるのでこの先時々口笛を吹いてみたりした。 |
2193標高点に向かう急登地点。 | 樹間に隣の尾根の湖上山が見えました。 |
下草に笹が。 | いるようないらないような目印テープ。一本の尾根には不要ではないか。 |
鹿さんはスリムだからこういう場所もスルリでしょうが、ハイトスは?。 | 2268.3三角点は二重山稜の東側にあった。かなり埋もれていた。 |
二重山稜の中間には大きな水たまりが。大きなぬた場か。 | 枯木が混ざるのが目立つようになって来た。 |
正面に目指す稜線の一端が見えた。笹の斜面を登る。 | その前に立ちはだかる岩場。登るのは簡単でしたが。 |
急に開けました。左手には白檜岳と思われる山が。 | もう一つ岩場を越さなくてはならぬよう。 |
目指す白根隠山が見えてきました。あのどれかのピークですね。 | 白根隠山山頂です。背景の白根山は雲に隠れてしまっています。 |
窪地を見下ろす。錫に登った時はあの窪地を歩きました。 | 前白根、五色山方面です。今回の当初予定ではありましたが。 |
白檜岳も雲で半分しか見えない。
その奥に錫ヶ岳が見えるはずなのであるが、頂上部は隠れてしまって見えない。 今日はこの尾根を歩くことが主目的なので頂上での景観はこの時期なので諦めましょう。 谷川もそうだが晴れている方が希なのであるから。 ゆっくりと腰を下ろしてビールを飲んで握り飯なんぞを食しているが、ここまでの所要時間を考えるとあまりゆっくりともしておれない。 登りで結局4時間弱掛かってしまった。 14:00になったので下山に掛かりましょう。 |
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下りは急斜面が多いので急ぎながらもゆっくりと・・矛盾した行動となる。 | 危険の無いところはスタスタと降りてアッというまに1702地点へ。 |
その先往路を辿らずショートカットし時間を節約したり、違う尾根へ降り始めて途中で気がついて何とかロスを最小限に抑えた。 遊歩道に出たのが16:11なのでなんとか間に合いそう。 |
車道に出てからはバスを見つければその場で停めて乗せてもらおう。 ここは大きくカーブしている箇所をショートカットします。 |
結局小田代のバス停に16:30に到着したのだが、ほぼ同時にバスがやって来た。時刻表を見ると16:32発だそうだ。 | 車庫の駐車場も時間が時間ですので閑散となっておりました。 |
今回一年越しの懸案であった尾根を歩くことが出来て満足です。
でもやはり周回が良かったなぁ。
今後は単独時に目覚ましは必須であると肝に銘じましょう。
ちなみにバスを降りて、次に帰りのバスに乗るまでの間は誰にも会うことはありませんでした。