○ 高山2
【登った日】 2014年 10月 11日(土)
【天 候】 晴れ
【山の名前】 高山2(1848.9m)
【時 間】 6:15〜14:50
【同行者】 みー猫さん、ノラさん
【コース】 太郎山登山口〜寒沢宿〜高山2〜寒沢宿〜太郎山登山口
太郎山の北側には2つの目立つ尾根がある。
よし、この両尾根の三角点峰を尋ねてみようと思い立ったのが昨年の秋。
この時、先に訪れた熊野沢山への登山口から眺めた東方向には今回ターゲットの高山2が「こちらにもはようきやんせ」と云っていたのである。
ところがこの高山2は熊野沢山の様に簡単に登れない。
そこで藪山メンバーに向けて暗にお誘いをしてみたのであるが誰も手を上げてくれなかったのである。
やはり川俣湖までの途中の訳の分からない山中で幕営などという計画そのものに拒否感を示されたものと思われる。
ところが今年になって興味を示してくださる奇特な御仁が一名現れた。ノラさんである。
そこで計画を日帰りの妥当なものに変更し寒沢宿経由のピストンとした。
再度皆さんお誘いしたところみー猫さんも参加してくださるという。
残念ながらたそがれさんとななさんは予定が合わず今回は見合わせとなりました。
この時期の日光いろは坂は大渋滞となるので前日車中泊とした。
この為23:00には三本松園地の駐車場に入り寝酒のワインをあおってシュラフに入る。
しかし寒くて2時間ほどして目が覚めた。
ライトダウンを着て再度シュラフに潜り込み眠りに入る。
それでも寒くて結局うつらうつらを繰り返し5:00を過ぎてしまった。
起きてビックリである。
フロントガラスが凍っているのである。
外側はそれほど驚きはしないのだが、なんと内側も結露したものが凍ってしまっているのである。
寒いわけである。
10月も10日を過ぎた奥日光は冬用のシュラフが必要です。
何とか暖房にて凍結を解除して待ち合わせの太郎林道分岐へ向かう。
みー猫さんがすでに到着されておりました。
何でも車が変わったとのこと。
車中で朝食を摂りノラさんを待つ。
ほぼ約束の時間にノラさん到着です。
ノラさんとは今回初顔合わせとなった。
しかしネット上での交流があるので初対面という感覚はなかった。
お会いする前のイメージと実際に会ったイメージがこれほど一致するのは初めてだった。
物静かな紳士でまったく想像通りの方でした。
三台で太郎山登山口へ向かい、堰堤前に駐車する。
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。((承認番号 平24情使、
第654号)」
太郎山登山口の堰堤前の空き地に駐車する。 | 最初は太郎山登山口を進む。まずは寒沢宿まで行きましょ。 |
太郎山展望地にて一枚。 | 1900m前後の適当な場所からにコンパスをセットし寒沢宿に向かう。 |
涸れ沢を二つほど渡り・・・。 | 斜面を登って・・・・。 |
寒沢宿に着いてしまいました。あれ、広場を通らなかったなぁ。 | 護摩壇跡。この雰囲気が何とも言えません。 |
盆栽も健在?です。今日の進路を打ち合わせてさぁ出発です。 | 休憩の後前回偵察に出向いた踏み跡を辿り北に向かいます。 |
2066標高点の裾野を高度を保ちながら1982標高点の尾根に乗ると言うのが本日のおおざっぱなルートである。踏み跡は当然無い。 | この先薙ぎを2つばかり越すことと、地形図のゲジゲジマークをいかに回避出来るかが課題と思われる。この辺りノラさんに先導いただく。 |
徐々に倒木が行く手を遮り始める。 | 樹間に本日の目的地である高山2が背景として見えた。 |
倒木と斜面と岩々のフィールドアスレチックスですが藪はほとんど無い。 | 障害物を避けながら進む。脛や腕にスリキズを結構負ってしまう。 |
地形図の読み取りではもっと急傾斜のトラバースを余儀なくされると覚悟していたのだが実際はこの程度ですんでいる。 | えっ、ノラさん・・そこを登るの??? 他に適当な所もないですよね。。確かに。 |
最初の薙ぎの到着。思ったよりやっかいではなさそう。 | ただし下流部は結構急だなぁ。ちょうど良いところに出たみたい。 |
稜線が見えた。よしあそこを登ろう。4本足で登る。あれ、お二人は少し上流から行かれたようだ。もっと素直に登れたらしい。 | 平らな場所に出た。 ダケカンバの疎林で安らげる場所である。 |
二つ目の薙ぎ。浮き石に気を付けて登ると1932標高点付近に到達。 | 1932標高点からは尾根を北に向かう。 |
1932標高点付近から太郎山北斜面の岩壁が見えた。 熊の沢の左股上流部と思われる。絶壁ですね。 |
尾根に乗ったら歩きやすくなる・・・ことは無かった。 相変わらず倒木や間伐されていないので障害の枝を払いながら進む。 |
尾根の真上が藪の場合は少し捲くように進む。 | 障害物のない裸岩尾根は少しホットしたりする。 |
大真名子小真名子かと思ったら山の形が変である。 左が帝釈山で右が小真名子でした。大真名子は隠れて見えない。 |
相変わらず斜面と倒木と岩々である。一人であれば途中でくじけたかもしれないが3人もいると全く弱気になることはない。 |
こんな紅葉もあったようだがハイトスの目には入らない。 みー猫さんの写真を借用。 |
倒木の尾根は山頂まで続く。突きだした枝に要注意である。ぶつけたり刺さると痛いだけではすまない。 |
高山2山頂です。ノラさんが動画を撮っているようです。 | まずは証しの三角点。周囲を見渡しましたが山名板は見つからず。 |
この山頂からさらに北へ尾根は続き最後は川俣湖へ。 いつか実行出来る日が来るのだろうか。自分には無理かなぁ。 |
ランチタイムをゆっくりとっていると寒くなってきた。 さぁ下山しましょうか。ピストンですが。 |
崩落地で黄葉を愛でる。カラ松の黄色は好きだなぁ。 | ここにも盆栽をめっけ。 |
みー猫さんは太郎山経由で戻りたかった様ですが小考の上断念されたようです。さて薙ぎは気を付けて渡りましょう。浮き石注意。 | 今回のルートは下山だから早くなるわけではありません。 標高差の少ない山腹ピストンなのでしょうが無いですね。 |
この場所は一年に何人の人が訪れるのだろうか・・・等と考えていた。 | 寒沢宿北方の踏み跡に着くと途端に歩きやすくなる。 |
寒沢宿石仏と石祠。厳かで静謐な何とも不思議な場所である。 ここまで戻ると後は目をつむっても戻れる?・・・。 |
戻りは広場に寄って行きましょ。 そしてこの風景を撮っていきましょ。 |
往路とは違うルートで登山道に出ました。 | 展望地で赤と黄色を取り入れた太郎山を撮る。 |
ダケカンバの疎林。いい風景ですね。 | 駐車位置まで戻りました。 |
奥日光の人が訪れるのも希な三角点峰高山2に無事登頂できました。
自分は大変満足しております。
ノラさん、みー猫さんご同行有り難う御座いました。
展望もほとんど無い、紅葉もそれほどでもない、おまけに登山道は無く障害物だらけ。
何が楽しくてこんな歩きをするのと問われれば・・・こういうのが好きなんですとしか言いようがない。(笑)
お二人もたぶん楽しんでいただけたのではないかと思います。
何故かと申しますと、そもそもこのお誘いに興味を示す方々ですからにして。
15:00前に戻ったのは良いが渋滞が始まるであろう微妙な時間帯である。
渋滞は夜の8時になっても続くのでさっさと諦めて渋滞の列に加わることにした。
しかし昨晩の寝不足の影響でしょうか自宅に着いてシャワーをしたあとすぐに寝入ってしまいまして、生活のリズムが余計深夜型になってしまいました。
余談であるが、往路で寒沢宿へ向かう小藪で敷物を落としてしまった。
物そのものは安価な物で惜しくもないが、このような場所でゴミを残すのは心安からずである。
所詮無理とは思いながらも寒沢宿から登山道の間を注意して歩いていると・・・案と落とし物を発見したのである。
踏み跡もない小藪のなかで見つけるなんて奇跡的であると思った次第である。
これでゴミを残さなくてすんだので一安心である。