○ 二子山(足尾)

【登った日】 平成23年 4月 24日 (日)
【天  候】  晴れ
【山の名前】 二子山(1556.4m)  台石山(1530m)
【時  間】  07:15〜13:20
【同行者】  単独
【コース】   沢入トンネル入り口駐車スペース〜(県境尾根合流)〜二子山〜台石山〜(県境尾根合流)〜足尾クリーンセンター〜(旧道)〜沢入トンネル入り口駐車スペース

残雪期にするか、雪が消えてからにするかと迷っていた二子山であるが、今回図らずとも単独行動となったので訪れてみることにした。
雪の状況などはたそがれオヤジさんのレポにてわかっていたのでワカン、アイゼン不要として持参しなかった。
二子山も何種類かのルートが考えられるが、たそがれオヤジさんの云われる大澤寺から登る案は実はとても魅力的である。
今回このルートで行ってもよかったのだが、自分が一番乗り(調べた限りネット上では例が無かった)では発案者に配慮がなさ過ぎるので遠慮しておこう。(^^)
このためオーソドックスに沢入トンネル入り口の金網の扉より尾根に取り付くことにした。参考HPはたそがれさんの他にいつもお世話になっているオッサンの山旅である。
ちなみに大澤寺ルートだとやはり戻りは寝釈迦経由が良さそうである。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平22業使、第547号)」 

トンネルのすぐそばのスペースは駐車がはばかられたのでこちらのスペースに停めた。入り口はトンネルの向かって左側斜面。 トンネル入り口にある金網の扉である。
以前に開く事と階段を確認しているので躊躇することなく進入・・出発!
最初は左にトラバース気味に、この画像の場所から急斜面に取り付く。 少し登ると小さな送電線鉄塔が現れる。
それほどの藪もなく支尾根から主尾根に乗る。 県境尾根と合流すると・・・、防火帯道の広い道幅に驚く。
尾根は植林だったり、雑木だったり、このように松も有ったりで色々。 1159.9mの三角点峰。
斜めになった5枚岩。 前方に二子山と台石山が大きく見えてきました。
水たまりにはカエルの卵でしょうか。 庭石の展示会場の様な場所です。石がゴロゴロ。
カラ松の疎林の先のピークは1358m峰。 尾根上にはこのように大きな石が所々に見られます。
二子山と台石山の鞍部あたりには残雪が有りますが避けて歩きます。 二子山山頂に到着。頂上の様子です。
山名板と三角点。
三角点は新旧でしょうか2個有りました。
ほかにも山名板が・・全部で4枚。展望はそこそこなのですが、隣の台石山の方が綺麗に見えるのでここでは割愛。
鞍部への下りは少しだけ残雪を歩きますが、この時期ですので完全に腐っております。 台石山への登り斜面に雪は有りません。
気持ちのよい背丈の短い笹原の斜面です。
台石山頂上の様子。 これがテーブル岩ですね。うまい具合に平らになっています。
小さい山名板が一つ。少し薄かったのでマジックで重ね書きしました。 北方向に少し下った斜面には三角形の岩※1が突き出ていました。
山頂からの景観1:男体山。手前には中倉尾根や社山など。 山頂からの景観2:白い日光白根がひときわ目立ちます。
山頂からの景観3:皇海山。 山頂からの景観4:袈裟丸連峰。小法師尾根も見えますよ。
ゆっくりと腹ごしらえをして景色を充分に堪能した後は方向だけ見定めて適当に斜面を下ります。どこでも登れるし、どこでも下れます。 気持ちのよい平坦地。ここに来る途中で調子に乗って地図も見ないで適当に歩いていると全く違う方向へ歩き始めてしまい、戻ったりした。
楡沢川へ下る地形図上の点線道はこの方向。この大きな丸い岩が目印と思われる。、この道は機会があれば歩いてみたい。今回の戻りルートの候補ではあったのだが林道歩きを避けたかったので却下。 斜面にアカヤシオが。
この尾根道はヤシオが少ないのか、それとも今年は遅いのでまだまだ堅い蕾みの状態なのかもしれない。
往路での県境尾根との合流点まで戻りました。 戻りはそのまま県境尾根を下ります。こんなにいい道です。
ケルンが積まれた分岐に出くわしました。※3
ここで県境尾根と分かれて左の一番広い道を下ります。
途中で道はなくなりますが、自然庭園の中のような緩やかな斜面を落ち葉の下に気をつけながら下ると・・・。
足尾クリーンセンターの敷地内に出ました。 今日はお休みなのでゲートが鍵が掛かり閉まっています。どうやって出たかって?そりゃぁもちろん白い塀をよじ登って超えましたよ。
ホントはここへ出てくる予定だったのだが。 駐車場所までは旧道を歩きます。
今回の地震より以前に落ちたと思われる石。
途中で完全に崖崩れにより塞がれている場所がありました。 昔はここを車が通ったのですかね。
沢入トンネルの駐車場所側に戻りました。

もちろん駐車は1台だけです。

今日は時間も早いので自宅へ帰ってお風呂にしましょ。

予想通り二子山までの尾根道は快適な場所が何ヶ所もあります。

その空間を独り占めして贅沢な時間を過ごしました。

結局誰とも会わなかった。

今回熊が怖いのでずっと鈴を鳴らしていたせいか1頭の鹿も見なかったのは珍しい事かもしれない。
(ただし鹿の糞はそこいらじゅうにあったのだが。)

時々数羽の山鳥が急に羽音を立てて驚かせる程度であった。

その他今回走行したルートは一般登山道ではありませんのでご留意ください。
道標の類は一切ありません。

 

※1 この岩は「チョッケン岩」と呼ばれているようだ。

2 この点線道は踏み跡はもちろん無く、しかも途中で大きな岩を越えなくてはならないルートの様ですので難易度は高く通行は危険を伴という報告がある反面それほどの障害もなく通過できたとの報告もある。点線道を信じてはいけませんの典型ですので念のため。

※3 桐生山野研究会のhisiyamaさんよりコメントをいただきました。

   「ケルンのある所は大難(大名)峠の頂上です。降りられた清掃工場付近の平地は平石平で沢は平石沢です。
   明治40年頃までは足尾の銅は馬で運びましたが、今の重量で90KGの銅を馬の背に付け運んだ峠です。今では古い道も僅か残すのみとなりました。」

hisiyamaさん、いつも貴重な情報を教えていただき有難うございます。

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