○ 粕尾峠周辺散策 (地蔵岳勝雲山横根山巴の宿

【登った日】 2013年 6月 1日(土)
【天  候】  晴
【同行者】  おK3

粕尾峠は普段通過するだけであったが、この峠周辺には訪れてみたい山が幾つかあった。
いつか機会があれば・・どこかの帰りにでも・・・等と思っていても負荷の掛かる山歩きをした後はなかなか寄ってみるかという風にはならないものである。
それではそれらの軽い山歩きを組み合わせれば良いでは無いかと言うことで今回の3山訪問となった。
等と言ってはいるが、実は今週も週末の恒例行事の為、前日出発で車中泊や早朝出発が出来ないばかりか二日酔い風で、起き出し時もいまいちなのは明白なのである。
これにより登れる山は限られてしまうのであるが、何とか未踏の山をとひねり出した結果である。

【山の名前】 地蔵岳(1274.3m)
【時  間】    9:30〜11:05
【コース】    粕尾峠〜1147標高点〜地蔵平〜地蔵岳〜地蔵平〜首欠け地蔵〜県道登山口〜粕尾峠

 石倉山や大萱山へ登ったときに何とかこの地蔵岳も訪れたかったのであるが、周回ルートを考えるとどうしても外れてしまうのである。
その為今まで未踏のままであった。
粕尾峠を通るたびに地蔵岳登山道入り口の道標を目にしていているのであるが、これがどうもしっくりとはきていなかった。
勝手な思い込みではあるが、地蔵岳は粕尾峠からダイレクトに尾根に取り付くものだと考えていたのである。
登山口の標識は峠より200mほど足尾側に降った所にある。
しかし粕尾峠に車を停めるとそのすぐ裏に踏み跡があるではないですか。
やはり峠から直に登るのが本道なので有ろうということで歩き始めた。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。((承認番号 平24情使、 第654号)」

粕尾峠。
3台ほどの駐車スペースがあります。
峠には酒井善太郎の句碑が。「峠越ふ馬を停めて穐(あき)を観る」
穐は秋と同じ意味。粕尾峠の車道化に尽力した方のようである。
残念ながら踏み跡はしばらくして消えてしまう。
途中で適当な場所から尾根に向かう。
尾根に出ると踏み跡が現れました。
句碑の裏から直に尾根に出れば良かったか?。
山ツツジが散り始めています。 開けた場所に出ました。地蔵平です。先方に道標が見えますよ。
思川源流五分だそうです。地蔵岳へ。急に踏み跡が濃くなりました。 右手を見上げると地蔵尊が。首欠け地蔵です。
本日唯一の急登の始まり。トラロープが掛けてありました。 新緑の登山道。
所々露岩が。 展望岩らしいので展望してみましょ。
後で訪れる横根山一帯でしょうか。平らだなぁ。 一登りで地蔵岳山頂でした。三角点峰です。
金剛堂の中に小さな地蔵尊の座像と思われる石仏。 山名板もちゃんとありました。栃木百名山ですものね。
前地蔵はこちら・・・ですが今日は遠慮しておきましょ。 地蔵平まで戻りました。○○○地蔵尊と書いてあるのだが。判読不能。
戻りは往路では無くて踏み跡の濃いルートを辿ってみます。 歩いてみてこれが本来の登山道だと強く実感する。
県道に出ました。 やはりこの場所がいつも見ていた登山口。えっ地蔵岳まで40分なの。
往路は尾根を辿ったルートで1時間近く掛かってしまったが。

おかしいな直線距離でやや長い程度なのでだが、ちゃんとした踏み跡がある登山道とそうではない場合とではこうも時間が違ってくるのか。

いや、何のことは無い自分らの足が遅いだけの話である。(笑)

 

粕尾峠まで車道を少々歩いて駐車位置。

お次は勝雲山ですので画像の左の道へ。

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【山の名前】 勝雲山(1322.1m)
【時  間】    11:15〜12:25
【コース】    駐車場〜キャンプ場跡?〜勝雲山〜1201.7標高点〜県道〜駐車場

勝雲山はどこからでも登れそうであるがただピストンではあまりもあっけなさそうである。
そこで1201.7標高点の三角点ピークと合わせて周回することにした。
三角点ピークは内の篭からの藪歩きをするときの目標地点なのでどのような場所なのか見ておきたかったのである。
駐車であるが、勝雲山だけであればもう少し古峰ヶ原方面へ走った場所にちゃんとした30台は停められる駐車場がある。
しかし今回三角点を巡るので周回に丁度良さそうな場所にやけに広い路肩が有るのでそこに停める事にした。
この場所も停めようと思えば20台は駐車出来そうな場所ではある。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。((承認番号 平24情使、 第654号)」

駐車場からすぐ目の前の林に入り込む。 小さい沢には木橋が掛けてありますよ。
あれ、バンガローが幾つか。トイレも・・あれは炊事場かな。 今はもう利用されていないキャンプ場の跡地の様です。
林道にとびだしました。地形図にも実線で記載されている道の様です。 林道は直に頂上へ向かわないようなので道から外れてダイレクトに。
なだらかな斜面は山ツツジが綺麗です。 満開ですね。
人造設備が。携帯電波の中継基地でしょうか。 とにかく最高地点と思われる丸石のある場所で記念撮影。
山名板が無かったのは残念である。等と思いながら北西方向へ行くと・・ またしても電波施設。この裏手に何かありますよ。
三角点と山名板が4枚。1枚が地面に落ちていたので手持ちで。
先ほどの場所の方が標高は高いと思うのだが頂上が最高点とは限らないのでここが頂上なのでしょう。最高点≠頂上、最高点≠三角点。
ここから1201標高点までは背の低い笹原を進みます。
踏み跡は有るような無いような。
なだらかながらも尾根型が判るので西南西にまっすぐに降ります。
途中で視界が開けた場所でご褒美が。足尾山塊の盟主の登場です。 唐松の中に1株の山ツツジ。好きです、こんな風景。
時には雑木も混ざる唐松の疎林は道は無いが藪も無く歩きやすい。 目指す三角点ピークに着きました。
枯れ葉の中に埋もれながら頭をかろうじて出しておりました。 内の篭方面の尾根を確認して下山に掛かります。
開けた笹原の広場に出ました。 地形図によると林道に出くわすはずですが・・気がつかず通り越してしまいます。この画像ですが最初は涸沢かと思ってしまいました。
そのうちだんだん道らしくなってきまして。 車道へ到達です。
車道歩きは退屈ですが、藤の花がたくさん見受けられてなかなかの風景でした。

藤の花は色が派手ではないのですが、このように山肌一面に咲いていると見応えがあります。

車に戻って・・さぁ今日の最後の目的地、横根山へ向かいましょ。

ランチは横根山の頂上で摂ることにします。

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【山の名前】 横根山(1372.8m)
【時  間】    12:50〜14:55
【コース】    前日光ハイランドロッジ駐車場〜横根山〜井戸湿原〜五段の滝〜前日光ハイランドロッジ駐車場

横根山は今回のような日光牧場からのルートだと軽いハイキングになってしまうので色々とルートを考えていた。
以前みー猫さんが辿られた井戸湿原南西方向からが一番面白そうなのであるが、今回軽めの山3セットではちょっと無理がある。
もう一つの案は井戸湿原東の日瓢鉱山方面からの周回であるが、これもついでのコースとはなり得ない。
そうだ、余力が有れば横根山から三枚岩までピストンすればよい・・・等と考えたが実際は井戸湿原を回った時点で時間的、負荷的にも丁度良い案配となったので五段の滝見物でおしまいにした。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。((承認番号 平24情使、 第654号)」

前日光ハイランドロッジに至るまでの路肩の駐車場はずっと満車で、かなり下方に停めることとなった。 地蔵、勝運とは誰にも会わない静かな山であったが、一転観光客と登山者の混ざった大変な賑わいの場所に突入である。
しばらく男体山などを眺めながら道幅の広い遊歩道を進む。 砂利道の遊歩道をツツジや牧草の生えた牧場地を見ながら歩きます。
工事中の遊歩道の脇の登山道に入ります。 この道も完全に整備された登山道となっています。
一登りで山頂。山頂は登山者でごった返していますよ。 道標にも山名板。山頂は山ツツジが満開です。人と花の頂です。
三角点はこんなに浮き上がってきております。
とにかく人が多い。何とか東屋に二人分のスペースを確保したが、小バエよりもっと小さな黒い虫がたくさん寄ってきてとても食事できる環境では有りませんのでそそくさと退散します。
次の目的地である井戸湿原へ下ります。その道中も左右にはツツジが咲き誇っております。
途中電波設備のある場所でようやくランチです。今日はそれほど運動量は多くは無いのですが、むすび3個も消費してしまう。
井戸湿原にくだる途中でシロヤシオ。五葉つつじは清楚ですね。 湿原へ降る左右にもツツジがこぼれるよう。
湿原周回路を歩いてみます。 井戸湿原はツツジの名所なのだろうかと思うくらい。
半周して湿原の中央の木道を歩きます。 湿原に入る入り口に説明板。
湿原の周辺も山ツツジの色がちりばめられております。 ツツジの花のトンネルです。
400mですので五段の滝に行ってみましょうかね。 シロとピンクと緑の競演。
またしてもツツジのトンネル。 五段の滝は期待よりかなり小規模でした。ガクッ。
しかしこの山域ではこんなもんでしょ。
戻りも盛大なツツジのお見送りを受けまして。 遊歩道に戻りました。

とにかく人の多さにビックリ。
ツツジが満開で一番タイミングの良い日だったのかもしれません。
頂上では宇都宮ハイキングクラブだと言われていた人たち、総勢17名とか聞こえてきた。
宇都宮か・・遠くから来てるのだなぁ・・と思ったら彼らは地元で自分らの方が他県からの来訪者だった。(笑)
どうも日光足尾は自分の地元の意識が強くてこういう錯覚をしてしまう。

駐車場には中型バスも停まっていまして、リーダーと思しき人が「4時出発でーす」とメンバーへの通知を大きな声で伝えていました。
お風呂に入って・・・等という声が聞こえてきたのでどうもハイランドロッジでは日帰り入浴も出来る様ですね。
足立ナンバーだったから都内から来たのだと思われる。
前面ガラスには「古峰ヶ原、横根山、井戸湿原」と有りましたのでここが最後の目的地ですね。


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○ 深山巴の宿

帰り道に寄り道をして、これも又普段通り過ぎるばかりで次の機会にと先送りをしてきた場所である。
今回のシリーズはこの類いの山の訪問なので巴の宿も寄らなくてはならぬのである。

この案内板も何度見たことか。 歴史のある場所のようです。一千余年とはこれまたですね。
入り口の木製の鳥居。 巴の宿です。新旧ご神木にしめ縄が。
弁天龍神像。
その前は修行時の水場であったろう水量豊富な沢なのだが、そこには不思議な光景が。
生卵が沈んでいるのである。
どういうことなのか訳が分からない。あとで調べてみたところ龍神様への供物らしく 、古くからの風習で「清酒とタマゴ」ということらしい。

今回普段素通り箇所をまとめて訪問してみたが、結構丁度良い負荷だったようだ。
方塞山と三枚岩は行かなかったが、その分巴の宿にも寄れたし結構満足した1日であった。

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