○ 鳴虫山 火戸尻 山

【登った日】 平成 24年 5月 12日(土)
【天  候】  晴
【山の名前】 鳴虫山(1103.5m) 火戸尻 山(851.6m)
【時  間】    8:40〜17:00
【同行者】  おK3
【コース】   山家前駐車場〜火戸尻山〜919m峰〜996m峰〜鳴虫山〜969峰〜滝ヶ原峠〜山家前駐車場

日光の鳴虫山はやはり火戸尻山からの縦走が面白そうであるし日光修験道のルートも歩きたい。
となると自ずと長い車道歩きが復路となってしまうのだが、これはしょうがないと諦めてとぼとぼ歩くほか無いであろう。
2週間前にみー猫さんが歩かれているルートの後追いとなるが、戻りの峠から駐車場までが徒歩と自転車で大違いである。
折り畳み式MTBは発注してあるがまだ届かず今回には間になわないし、届いたとしても2人の場合どちらかが車を回収に行って1人はザックとともに待つことになる。
滅多に車も通らないこんな山の中に1人で待つのではイヤだという・・・そうだろな。
不経済ではあるが車2台で来ると言う手もあるが、この場合峠の周辺に車をデポする場所があるかどうかが問題である。
たそがれさんの2007年の走行記録もヒットしたが、なんとピストンしておられるではないか。
ともかくもこのコースは周回に不向きである。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平23情使、 第548号)」

山家(やまが)という蕎麦屋さんの前にある私有地とも公有地ともつかない駐車場。
他のお客さんの邪魔にならぬよう隅っこに駐車。
早速林道をどんどんすすむ。途中で展望地なる道標に心動かされますが林道を行けるだけ行ってみましょ。(これが失敗の元)
そのうち画像のように倒木でふさがれますが問題なく進めます。
林道終点突き当たりです。よく見ると薄い踏み跡が先へ続いているのでそのまま沢に突入。途中で踏み跡はいつの間にか消え去る。 沢をどんどん進みますが、ついに画像の滝が出てきてこれ以上は無理。
さて、困った。地形図を見る限り左右も等高線の幅が狭いですぞ。
左右どちらの尾根へ向かうにしても同じくらい急斜面なのであれば少しでも近いからと言う理由で右岸の斜面にとりつく。斜面は岩が張り出しているので登れそうな場所を選びながら登るが、おK3・・苦戦する。 ズルズルと足下が滑るのである。急斜面で滑るとなるとやっかいである。
これ以上は苦戦を免れないと考えて植林帯にトラバースすることにした。
少しは登りやすくなるであろう。一定間隔で木も生えてるし。
杉の植林帯からは滑らなくなるだけ登りやすくなった。稜線が見える。 稜線に出るとますます歩きやすくなった。支尾根に乗ったようである。
目印テープを発見。この支尾根は歩く人があるようだ。
後で調べると「展望地」と案内された場所が尾根上にあると思われる。
本来の登山口をスルーしたためにとんだアルバイトを強いられてしまい結構汗もかいた。ここで休憩することにしましょ。
一登りで火戸尻山から南に伸びる主尾根に乗った。
なんと急に目印テープが目立つようになりました。
少し登ると山神様の石碑。
このあたり尾根歩きは何ら支障なく歩けます。
このようなブリキの目印まで出てきました。 頂上直下はやや急登となる登りになります。
山名板がやたら賑やかな山頂。展望は有りません。全部で6枚も。
三角点峰です。少し休みましょ。
北にくっきりとした踏み跡があります。良く歩かれている様です。
新緑の中にツツジがぽつりぽつりと咲いています。
右手が伐採地となり開けた場所に出ました。
鶏鳴山と笹目倉山が良く見えます。
画像では木に隠れていますが右奥の笹目倉は綺麗な山容ですね。
あの両山を登った時の事を回想しながら919m峰へのやや急な登りをこなします。
男体山は残雪が太い筋になって見えますが、登山道はどうでしょうか。 919m峰近辺で小藪がありましたが、踏み跡がはっきりしないのはこのあたりだけで他はしっかりとした踏み跡と目印がありました。
919m峰山頂です。山名板の類いはありません。この先では踏み跡もはっきりとしない広い尾根なので方向を確認すると90度違う方向の尾根に進みそうになっているのが分かり方向修正。
ここは迷いやすい場所かもしれません。早めに気づいて良かった。
樹間に次の目標である996m峰が見えました。
鹿よけネットが出てきました。ネットに沿って進みます。 996m峰に到着。ここも山名板の類いはありません。
最終目標の鳴虫山が見えてきました。 今度は右手に鹿よけネット。このあたりで昼食にします。鳴虫山山頂はたぶん大勢の登山者が居て休憩場所もままならぬと思われるので。
遠方に見えるはどこの山でしょうか。
この方角で自分の知っている大きな山は高原山しか有りませんが。
エネルギー補給も十分であり、元気も回復して鳴虫山へと歩みを進めます。
なだらかな登りのはじまり地点に作業道の終点らしきものがありました。
地形図には無い道路ですね。
鳴虫山への最後のなだらかな登り。
ここまで来ると山頂はもう目の前です。
山頂に登山者の人影がチラホラ見え始めるとこのような看板が。
その先にはロープも張ってありました。
間違えて入り込まないようにとの事でしょう。
鳴虫山山頂です。ヤシオは完全に終わっておりました。
6人の先客でしたが皆さん順次下山を始められるところで、しばらくすると山頂を占有することとなりました。もう13:30ですからね。
展望の施設は老朽化しており立ち入り禁止。
日光連山が綺麗に見えました。
改めて誰も居ない山頂の様子。
思ったより広い山頂でした。
下山開始と同時に立派な2列の階段が。とにかく立派です。 数少ないツツジをおK3が撮る・・のを撮る。結果はこれ。
頂上から含満ヶ淵方面へ15分ほど降った場所。ここが滝ヶ原峠へ降りる三峯五禅頂冬峯の一部です。少し降りるとこんな注意看板もあります。 最近は歩く人も多いようでちゃんとした踏み跡とこのような目印が適度に配されております。
皆さんの事例から問題なく歩けると分かってはいましたが、少々藪かもしれないと思っていました。しかし藪はほとんどありません。 屋根の落ちた石祠。
古そうです。
969m峰を正面に見て何気なく下っているとどんどん下っていくのである。おかしいと思い地形図をみると北に迂回するように行かなくてはならぬのである。気がついてよかった。このような目印テープがなくなったのでおかしいなぁとは思ったのであるが。方向だけ合っていてもダメである。 969m峰の登り口辺りに石祠。
屋根の形が独特の様な。
969m峰への登り。 969m峰です。ここは西へ降ります。
最後まで良く踏まれていますね。
しかしこの辺りヤケにゴミが多いのが気になります。
さて問題の道路への降り口ですがこの目印に従って北西に向かって降りてみましょうか。
突き当たりは丁度峠の三叉路辺りで擁壁の真上です。
この高さは補助ロープで降りるのは無理です。左へ。
何とかまばらに細い木の生えている斜面を強引に降ります。おK3もこの程度ならば補助なしで何とか降りてきますがちょと危なっかしい。
金網に沿って少し行けば道路へ降りられそうです。 無事車道に着地です。この車道は県道277号線ですね。
県道277号小来川清滝線です。午前中に歩いた稜線を見上げます。 時にはおK3もショートカットします。
自分はザックをデポしてますので空身。軽い軽い。 火戸尻山が見えてきましたが、他にも登山道はいくつかありそうですね。
蛇石だそうです。 県道歩き1時間40分で山家に到着。ここの蕎麦はおいしいと評判なので食べてみたいのですが、何せ15:00でおしまい。またの機会に。
歩いた県道を戻ってやしおの湯へ。

なんと大型バスが3台も停まっていて駐車場もたくさんの車が。

丁度団体さんが帰るところの様で玄関は人でいっぱい。

この時間(もうすぐ6時)でこの混雑はビックリです。

すいてきた湯船につかり、さぁここで夕食を食べて帰ろうとするとレストランは既にしまっていた。
18:30がラストオーダーとのこと。

しょうがないので桐生に戻ってから食べましょ。

咲き遅れのヤシオもあるであろうとの淡い期待はあっさりと裏切られた。
おまけに最初の火戸尻山への登り口をエイヤッで林道行き止まりから沢を登ってしまって余計な時間と労力を費やしてしまった。
しかし山頂以外誰にも会わない静かな稜線歩きを楽しめたのでヨシとしよう。

最近奥多摩と安蘇の山を交互に登ってきたのだが、今回もその例に漏れず順番として大鳥屋山が第一候補であった。
しかしこの時期は薬師、夕日、三ノ宿辺りではヤシオも咲き残っているであろうと検討を始めたのだが、先週のみー猫さんのレポで林道、河原小屋三の宿線は通行止めになっているとのこと。
(ちなみに今回滝ヶ原峠の上記林道入り口はやはり通行止めとなっていた。)
昨年のぶなじろうさんのルートをたどりたかったのだが、諦めざるを得ない。
当然六郎地山も同じ理由でダメ。
ならばそのお隣の・・そういえばみー猫さんもちょっと前に歩かれているし・・と言うことで今回のルートとなったのである。

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