○ 大萱山 石倉山

【登った日】  平成22年 12月 11日(土)
【天  候】  晴
【山の名前】 大萱山(1,154.2m) 石倉山(1,113m)
【時  間】    8:50〜15:10
【同行者】   単独
【コース】      林道起点の記念碑〜大萱山〜1105.5m三角点〜石倉山〜車澤林道ゲート〜林道起点の記念碑

今週も単独となったので1年以上前から温めていたこの両山を周回する事にした。
大萱山と石倉山は黒坂石からのルートを採る事例が多い。
そして数は少ないが原向を起点として時計回りに石倉山、大萱山と周回する例がいくつか見受けられたが、問題は大萱山からの下山である。
県境をそのまま降りて鉄道に出てしまう例や、真北の尾根を降りて厳しいルート採りとなる例も見受けられた。
地形図を見る限り799m峰さえ避ければ急峻な所は無いはずであるが、現実はそんなに甘くない様だ。※1
そこではたと考えた。
大萱山からの下山が不安ならばいっそのこと登りにしてしまえばいいではないか。そうしよ、そうしよ。
じゃぁどの尾根を登るかであるが、799峰はやはり避けたいので北西の尾根か北の尾根と云うことになるが、周回と言うからにはやはり北西の尾根であろう。
戻りの石倉山からの下りは西北西の尾根を下り、846.5m峰の三角点経由で駐車位置までダイレクトに下ろうと考えた。
しかしこれは石倉山三角点から少し西北西の尾根を歩いた場所がハイトスの実力では降りる事が出来なかった難所で急遽西の尾根を下ることにした。

参考HP:たそがれオヤジのクタクタ山ある記 オッサンの山旅


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平21業使、第522号)」

駐車した記念碑の空き地。車澤林道記念碑(東澤ではない)。
原向駅からわたらせ渓谷鉄道の下を潜りすぐの場所に有ります。
支度をしていると林業会社の軽トラが停まり、ザックとヘルメットを被った若い作業者の方が降りてきて挨拶を交わす。
記念碑の反対側に作業道があったのでそのまま歩き始めた。
途中目指す尾根方面への分岐があったので90度左へ。
途中、先ほどの作業者が操作する重機が稼働中。
お仕事の邪魔にならないように手前で斜面に取り付く。
斜面は伐採された木がいっぱいで登りにくい事この上なし。 ゼーゼーハーハー言いながらようやく尾根に着きました。ヤレヤレです。
尾根歩きは藪も無く快適です。 途中で1本。それにしても歩きやすい尾根だ。
樹間から男体山が顔を見せています。 頂上に近づくに連れて傾斜が急になってきましたよ。
日陰斜面は雪がうっすらと。 上り詰めると大萱山です。山名板は2枚。
三角点です。

結構あっけなかったなぁ。

ここまで2時間弱。

最後の登りが少々急だったが、それよりも作業道からの伐採材の中を登る方がきつかったような。

作業道自体にも伐採材が積み重ねられていたりして手こずった。

まだ11時前でお昼には早すぎる。

水だけ補給し県境尾根を東進しましょ。

 

すぐ下に電波設備の鉄塔が。
パンザが2本。
昔は憧れましたなぁパンザマスト。
ありゃ!!ブルドーザの通った跡の荒削りな作業道が山道と平行して走っています。結構新しい。ビックリです。
この林道に気を取られて方向を間違い戻る羽目に。
北斜面は雪が残っていますが尾根上は乾いていて歩きやすい。 石祠を発見。原と有りましたので麓の原集落で祀られたものでしょう。
鹿よけネットに保護された檜の幼木を右手に見ながら進む。 山標石と赤い県境クイ。
大萱山からの県境尾根には目印テープが散見されます。
この辺りが黒坂石からのルートとの合流地点と思われる。
露岩の尾根を越えていくと・・・。
1105.5m地点の三角点。 三角点から少し進みこのような岩場を越えた後、真北に方向転換し、石倉山方面に向かう。
途中風をよける様に少し斜面に降りて昼食。良い日和です。 少し景色が開けた場所に出ました。大萱山が見えます。
地形図上で2コブの様に見えるピーク。平地となって開けています。 その中に次三角点を発見。古い物のようです。
その先も左手には気持ちの良さそうな、まるで広場の様な場所が。 そうこうしている内に石倉山の三角点に到着です。
少し戻って石倉山の最高地点の1113m峰に行きましょう。 山名板はなく、目印のテープやリボンが有るだけでした。残念。
ひよっとしてもっと奥の方に山名板が有るかと探しましたが・・・無い。 三角点に戻って西北西の尾根方向に進みますが・・・降りられません。
今日はザイルがあるので無理すれば降りられますが、この先どうなっているのかが不安になり当初ルートはあっさりあきらめて西の尾根へ。
こちらの尾根は歩きやすい。 比較的なだらかだし。良かった良かった。
そのまま沢が二股になった所まで尾根を下ろうと思ったが、途中で青いテープを発見。この方向だと林道終点辺りに着きそうである。決定。 このような植林地の急斜面を「秘技幹抱きつき」を駆使して下ると・・。
沢と林道が見えました。 降り立った所には開放された林道ゲート。例の青いテープも見えます。
後は車澤林道を薙ノ沢を眺めながらゆっくりと歩いていきます。 車澤林道はこのように普通車でも充分通行可能ないい道です。
駐車場所が見えました。

林業会社の軽トラもまだあります。

重機の音が聞こえますのでまだ作業中なのでしょう。

この車澤林道は遮断機の場所よりももっと先まで続いているようである。

だとすれば石倉山への最短は林道を詰めて、終点から左手の適当な支尾根に取り付けば結構短い時間で登れそうである。※2

自分が実行することはまず無いと思われるが。

しかし今回は帰路の846.5mにある三角点を通る尾根を歩けなかったのが残念であるが、しょうがない。

 

※1 なべさんより大萱山の県境尾根を登るルートの情報をいただきました。以下投稿いただいた文章を転記致します。

「足尾トンネルの近くに取水ダムらしい施設があります。
作業用道路がありますのでそこに駐車して、ビストンしました。
川の水量しだいでは飛び石伝いに渡渉できますし、渡良瀬渓谷鉄道はトンネルとなっていますので、線路を横断するようなことはありません。
最初の鉄塔までは急登ですが、それ以降は大変な所はありませんでした。
但し、いきなり下りは着地点がわかりづらいので、ピストンか登りにコース設定され方が良いと思います。」

投稿有難うございました。
周回ではなくて大萱山を目指す場合はこのルートのピストンが最適コースかもしれませんね。

※2 この最短ルートを同じ日に登った方がおられました。

やんちゃオヤジ URLさんです。
自分が西の尾根を降りているときに林道終端からの枝尾根を登られたようです。
しかも登り50分、下り40分という驚異的なスピードです。

 

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