○ 石塔尾根縦走

【登った日】  平成23年 4月 2日、3日(土日)
【天  候】  曇り時々晴
【山の名前】 中倉山(1,539m) 沢入山(1,704m) オロ山(1821.7m) 庚申山(1892m)
【時  間】    6:30〜17:40
【同行者】  桐生みどりさん
【コース】     中倉山前衛峰取り付き〜1016.8m峰〜キレット〜中倉山〜沢入山〜オロ山〜庚申山〜庚申山荘(泊)〜銀山平
たそがれオヤジさんから「横場山」であると教えていただきましたので以下を修正。

桐生みどりさんから3月になったら石塔尾根を末端から縦走しませんかとお誘いを受けて、一も二もなく応諾していたのであるが、
折からの震災でお互いなかなか気力がわかず延び延びとなっていた。
少々ブランクがあったのが気がかりであったが月も変わったことだし実行に移すことになった。
今回予想外のトラブルもあり、山荘着が日没に近い時間になってしまった。

横場山を下った場所にキレットがある。
これがまた岩が脆くて通過に苦労した。はっきりって自分レベルには危険である。(桐生みどりさんは慎重ではあったが楽しそうであった。)
それにもましてオロ山の急斜面の登りでは結構深い残雪の踏み抜きに往生した。
ワカンごと大きく踏み抜いてしまいその上に雪が被さり足が抜け無くなってしまい、掘り出す騒ぎでした。
庚申山からの下りのルートがわからず1時間近く右往左往したり、庚申山荘への下りは雪と氷の世界でずっと緊張が連続しました。
ようやく山荘にたどり着きあにねこさんに合流し、3人だけで広い山荘貸し切りとなり小宴会を催す。楽しからずや。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平22業使、第547号)」

あにねこさんに親水公園駐車場まで送ってもらう。
今回桐生からの往復とも大変お世話になり、ありがとうございました。
ちなみにあにねこさんは正規ルートで庚申山へ。
さぁ出発です。
正面に見える中倉山前衛峰はきれいな三角形ですね。
この山は横場山と呼ぶそうです。
導水管橋を渡ったところが水神石碑。 すぐ横に石祠。この横から取り付きます。
取り付きはじめはそこそこの傾斜ですので最初から息が切れます。 横場山の頂上を見上げる桐生みどりさん。
横場山の頂上付近から見る中倉山。 中倉山への稜線上に問題のキレットがあります。(赤茶けた場所)
この画像の右端の岩を上りそこからキレットの底に降りてまた登ります。
桐生みどりさんはザイルなしで慎重に底に降り立ちますが、自分は危険を感じ灌木を支点にザイルを使い慎重に降りました。
ザイルを取り出している場所も、降り立った底も危うき場所です。
脆い岩をだましだまし登る桐生みどりさん。傾斜は左画像がより正確。
この後自分がザイルを投げて確保してもらいながらこの脆い岩をよじ登るのですが、なんとか足場を作りながら登り切った後に足場にしていた石が周辺の石と共にガラガラッと大きな音を立てて落ちてゆくではないですか。ヒヤリなんてもんじゃぁありませんよ。
何とか切り抜けたキレットですが、危険なナイフリッジが続きますので気が抜けません。両方切れていますので。 危険地帯を無事通過後にキレットを振り返る。
あぁー怖かった。自分一人では確実に引き返していたことでしょう。
中倉山への稜線。御多分に漏れず松木沢面は切れてます。 正面に特徴的な石塔が見えてきました。
中倉山頂上から東南東に延びる枝尾根。
2月初旬にやんちゃオヤジさんが厳冬期に往復された尾根です。
この尾根も厳しい場所が有って危険だと聞いています。
岩峰群と背景は社山、男体山。
岩場より通過してきた尾根を振り返る。 大きな岩塊部分をズームしてみます。大きな石塔ですね。
中倉山の頂上に立ってホッとする。これからは危険な場所は無いはず。
今回はちゃんと山名板有りました。
山部さんの標識は三角点の場所から誰かが移動したのでしょうか。
石塔尾根の一番気持ちのよい稜線です。
大平山と男体山。 これから通過する岩場ですが、あのキレット周辺に比べるとなんてこたぁ有りません。
石塔尾根稜線を振り返る。 日光白根は真っ白ですね。
沢入山への登りにかかって少し雪が目立ってきました。 沢入山山頂。山名板の文字はやんちゃオヤジさんがマジックで重ね書きをしてくれたのでくっきりはっきりです。感謝。
沢入山から先は自分にとって未知の領域です。皇海が綺麗に見えます。 オロ山手前の稜線には雪が多く残っています。
庚申山、オロ山、皇海山。そろい踏み。 仁田元沢源流付近を見下ろす。ここは鹿の天国です。
またしてもニョキッと突き出た岩。
石塔尾根の名称の由来でしょうか。
大平山をこの方向から見るのは初めてです。
本当にこの山は周辺が大きくゆったりとしたイメージですね。
オロ山まで来ると煙害の影響がlここまでは届かなかったのか灌木に覆われています。 残雪はもっと締まっているかと思いきや、結構沈むのでここでワカンを装着することにしました。
オロ山への雪の急斜面には大苦戦。傾斜は急だし、雪が緩くて踏み抜くし、大騒ぎです。比べて桐生みどりさんは着々と上っていかれます。
斜面で数メートルほどズルズルと落ちてしまったので軽アイゼンも装着。
四苦八苦のうえようやく頂上へ。ここで1本。
山名板も三角点標識も全部深い雪の下ですね。
もっとも深い雪のおかげで石楠花の藪からは解放されているのですが。
この後は地形図を見る限り急な斜面は無いはずです。 正面に庚申山頂上から北東に伸びた稜線上のピークが見えました。
三角形に見える足尾山塊の盟主皇海山。
先日見た塔ノ峰からと同じですね。
この皇海山を中心とするパノラマは素晴らしい。
雪庇を歩く桐生みどりさん。昔赤城山の雪庇を歩いていた時に「ピシッ」と音がして崩れたときに反射的に飛び移り難を逃れた・・という話をしながら雪庇を歩くのでした。臆病なハイトスはもっと右側を歩く。
雪の塊が通せんぼしてますので迂回。 相変わらず踏み抜きに苦労しながらなだらかな斜面をゆくと・・・。
ようやく庚申山頂上です。残念ながらあにねこさんの足跡がありません。
このあと登山道がわからず目印探しに二人で小一時間右往左往。
地形図の点線道はやはり違っていますね。
あてにして結構急斜面に誘われてしまいましたよ。
桐生みどりさんの記憶を信じてなだらかな方向へと進路向けると・・・・。
ようやく目印テープを発見。
これで安心して下れる・・・と思ったら大間違い。
そういえば無雪期でも結構急斜面であった事を思い出す。
桐生みどりさんは厳冬期も含め数回雪の庚申山を経験されているのですが、やはりルートは毎回迷うそうです。しかし雪の急斜面の下りは正直怖いです。しかしよくこんな雪と氷の世界をアイゼンなしで下れるものです。信じられません。 お山めぐりの分岐を過ぎても安心出来ません。
あぁこの場所はよく覚えているが、こんなに隙間が狭かったかなぁ。
とにかく庚申山は雪は深いままです。
もちろん踏み跡なんざございません。鎖もみんな雪の下です。
ようやく急斜面の下りを抜けた様です。
途中で足跡を発見。あにねこさんのものと思われる。
見事な氷瀑です。アップ。微妙なブルーは一見の価値あり。
小屋近くの沢が凍っていなかったのでこれ幸いに水を採取。
今晩の夕餉と明日の朝食用。
二人で3リッター以上確保したのだが、実はこれでも足りなかった。

ようやくへとへとになりながらなんとか日没前に庚申山荘に到着です。
あにねこさんが「お疲れ様でした」と迎えてくれる。
ヤレヤレです。

あにねこさんは途中まで登ったが、雪と氷の世界を見て引き返したそうです。(賢明な判断ですね。我々はどんなに雪が深くても、凍っていても降りざるを得ない。ただし桐生みどりさんは平然としていたのだが。)

宴会準備をしているうちに日没となり、小宴会兼夕食となる。

不足の水はあにねこさんが雪を溶かして作ってくれた。

小屋は貸し切り状態。2Fで寝ることにする。
明日は下山だけなのでゆっくりと眠れます。
記録によれば1月2日に訪れた人がいるらしいが、その後の利用者はいないようだ。


二日目

【時  間】    7:45〜10:00
【同行者】  桐生みどりさん あにねこさん

二日目は銀山平まで戻るだけですので朝はゆっくりです。
大きめの鍋でラーメンを3人前作り腹ごしらえのあと山荘を後にします。

朝の庚申山荘。談話室の様子。ここが夕食兼宴会場であった。 2階の様子と1階にある畳の宿泊室。
朝のうちは雪も締まっているので歩きやすい。ワカンも不要。 このブリキのマーク。
間違いなくここが新道の入り口ですね。
仁王門あたりまではまだ雪がありますが、この後徐々に消えてゆく。 一の鳥居着。
ここまでくればスパッツもストックも必要なくなるのでしまい込みます。
後は先日の震災の影響で落石が所々で見受けられる林道を下ります。

駐車場に着いてあにねこさんの車に腰を下ろした時、あまりの快適さに安堵感の声をあげてしまう。

その後国民宿舎かじか荘に寄って庚申山荘の利用料を支払う。
一人2,000円です。

残念ながら燃料不足の関係でお風呂は利用できないとのこと。

聞けばサンレイク草木もまだリニュアルオープン前とのことで、それでは水沼温泉へ。

しかしこちらは12:00からとのことなので自宅で入浴しましょうとなった。

今回の石塔尾根の末端からの縦走は、桐生みどりさんが二十数年前に経験されており、その時の記憶でもキレットはやはりあのような危うさだっとの事。
そのほかは全体的に樹木や草が育っているようで昔のような一面のガレた石と岩の世界から少しは変わってきているとの事でした。
今回のルートの危険なキレットは絶対的にお勧めできません。腕に覚えのある上級者以外はやめた方がよいです。(キッパリ)。
石や岩がしっかりとしていれば切れているのが怖いだけのそれほど難しい場所ではないと思うのですが、ほとんどの石が浮いている状態なのでだましだまし登るのは冷や汗ものです。
技術だけでなく度胸も必要です。

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