○ 秋葉山 ゴシュウ

【登った日】  平成21年 12月 5日(土)
【天  候】  曇り
【山の名前】 秋葉山(861m) ゴシュウ(940m)
【時  間】  7:00〜10:50
【同行者】   単独
【コース】      林道余地駐車場所〜秋葉山鞍部〜秋葉山〜秋葉山鞍部〜ゴシュウ〜秋葉山鞍部〜林道余地駐車場所

オッサンの山旅でオッサンが新登路を見つけたという記録を読んで以来、是非訪問したい山であったが諸事情により
行けなかった。(諸事情のもっとも大きいのが単独で無くては行けないと言う点である)
しかしながら藪の収まるこの時期にようやく訪れる機会ができた。

おりしも地元川内の三十六童子探索など不動明王及び御岳信仰にまつわる御嶽三座神について話題がホットでもあるので
同じ様な石碑が見られると言う秋葉山は以前にもまして興味をそそられる場所であった。

桐生からは早朝でもあり道路も空いていて1時間と少しで登山口まで着いてしまった。
ただ、ナビが示す国道から馬居沢への分岐は橋が車両通行止めで、少し手前の橋を渡らなくてはならなかった。
ナビの指し示すルートは古い様である。
(実は今日は午後に次女夫婦が孫を連れてくるので早めに帰って来なさいと言うおK3の言葉により余計に早く着いたのかもしれない。)

林道の舗装がとぎれた場所にある空き地に駐車し、オッサンの踏み跡をたどる。

Map

オッサンに倣って舗装のとぎれた空き地に駐車。(同じ場所である) 林道を西に向かい不動明王の小屋が取り付き場所の目印。
沢をわたり斜面に取り付くが、画像の第二馬居沢団地公団造林地の看板が目印。 斜面を登ると最初に出会う童子の石碑。
光網勝童子と読める。
ジグザグの斜面を登っていくと岩峰が見えてきた。 岩場の基部に童子の石碑が散見できるようになる。質多羅童子。
召請光童子。 岩屋が出現。結構大きい。
中には石像。 そばには不思議童子の石碑が。
中から外を撮してみる。 岩場上部にも岩屋があるが、時間の関係で先を急ぐ。
もっとも大きな岩屋。中には石碑が三基。 暗いのでフラッシュ撮影となるが、文字が良く読めない。
どうも童子の石碑では無い様な文字列である。
こちらは最初の文字が不明だが、二文字以降「生如来尊」と読める。 こちらは崩し字で私には判読不明。
師子光童子。(獅子光童子) 奉納は慶応年間の様です。 法挟護童子。十九番とはっきり読めます。
苔むしていて判読不明。 石碑を見ながらのザレ場の急登をこなし尾根に出る。
残念ながら予報に反して曇りでガスが立ちこめており眺望はない。
尾根に出てからは秋葉山の基部を大きく巻くように斜面を南南西方向に進むが、踏み跡が有るような無いようなでコンパスが頼り。 斜面を登り尾根に着くと木に赤テープがあった。
尾根に出てからは歩きやすくなる。
少しの登りで秋葉山直下の鞍部に着いた。左方向に登ると・・。 秋葉山山頂です。山名板は「下仁田町 坂詰OG会」と読めるが。
こんな山名標識も。 山頂には全部で四体の石像が有りました。
御嶽三座神。

左から八海山(大神)、御嶽山(蔵王大権現)、三笠山(大神)。

各像の台石に石像名と建立日、奉納者が刻まれていた。
(内)は彫っては無かった。

この山も御嶽信仰と不動明王を頂点とした童子像が混在してるのが川内三峯山周辺と似ている。

信仰を集めた山は如来の石碑もあるので信仰の種類にとらわれず混在してるのかもしれません。

石の祠が2基。

右側は平成12年に馬居沢講中にて修復されている。

これにより現在も信仰の対象として尊崇の対象となる山なのであろう。

残念ながら眺望は得られなかったが、麓からの岩屋と石碑、山頂の石像や石祠等文化遺産の見学を十分満喫できた。

満足感に浸りながら朝食を摂る。

さて、次なる目的地であるゴシュウに向かいましょうか。

秋葉山基部の鞍部におりて反対側にとりつく。

最初のピークには石祠三基と日野大権現の石碑、水天宮の丸石。 細尾根を渡る。見た目は細いが木があるので怖さは感じない。
こちらのピークには摩利支天の石碑。 次のピークには白川大権現。
さらにお次のピークには石像が。 ゴシュウ頂上付近の鞍部に着いた。最初に右側のピークに登るが岩峰の頂上には杭以外何もないので降りて東へ向かう。
東側のピークには山名板と石像、石祠があった。 石像。十一面観音とのこと。
MHCの山名板。
ゴシュウでは無くて仏岩山となっている。
地元ではゴシュウと呼ばれているので本HPではゴシュウで。
石祠。期待していた展望は全く得られず少し残念。軽食を摂って秋葉山直下の鞍部に戻ります。途中物語山方面へ引き込まれそうになったが方向がおかしいと早めに気が付いて修正。やれやれ。
ここで少し怖い思いをした。頑丈そうな岩が崩れてバランスを崩した。
戻りの細尾根のちょうど真ん中の下の岩であるが、足をかけると・・・。
あっけなく崩れ去り崖下へ一塊りとなって落下。画像はその跡。
「ラーーク」と大声を出すがたぶん誰もいないであろう。ヒヤリとした。
秋葉山基部の鞍部に戻って秋葉山を見上げる。 鞍部からは駐車場所めがけて斜面を降りる。最初に南方面へ下る。
尾根に出ると石碑があった。 その先には石像と石碑が2基。だが、その先は絶壁で下れない。
しょうがないので結構戻る。
下れそうな斜面を適当に方向だけ注意して下ると赤テープが。 炭焼きの跡だろうか。
この後も尾根の突端まで行っては降りられず少し戻り降口を捜す。
降りた後から先程居た突端を見る。
この後も踏み跡の有るような無いような。
方向だけ確認しながら降りる。藪はほとんど無いので支障はない。
またしても尾根の突端まで行っては降りられず少し戻り降口を捜す。
降りた後から先程居た突端を見る。これで三度目です。
だんだんと斜面は緩やかとなる。
踏み跡は相変わらず有るような無いような。
と思ったら道形が現れた。 それから少し進むと林道に出た。

飛び出した林道の位置は本来の秋葉山への登山口なのでしょう。
もっとも今回降りてきたルートとは違うルートで登るのでしょうが。
ここからは駐車場所までは数分の距離。
気温は低いのですが、急登や斜面の下りはスピードをあげたので汗だくとなってしまった。
ズボンも藪を抜けたときや転けたときの泥が結構着いている。
とても車にはそのまま乗れないのでサンシェードを座席に敷いて桐生まで帰った。

オッサンお勧めの秋葉山、唯一ガスで展望が利かなかったのが残念ですが、ルーファンも楽しめたし、石像も沢山見ることができたし、
少々スリルも味わえたしで十分堪能させていただきました。

注意!一般登山道ではありませんのでご留意ください。特にカンが悪かったものか戻りは3度も降りられない稜線の突端に出てしまい難渋しました。

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