○ 鍬柄岳・大桁山

【登った日】 平成21年12月6日(日)
【天  候】  晴れ
【山の名前】 鍬柄山(598m) 大桁山(835.9m)
【時  間】   11:10〜15:00
【同行者】  おK3
【コース】      やすらぎの森〜鍬柄山登山口〜大桁山分岐〜鍬柄山〜大桁山分岐〜大桁山〜川後石峠付近〜 やすらぎの森

もう一方の西上州の玄関と呼ばれている鍬柄岳・大桁山を縦走しました。
群馬県の山のガイドに従いやすらぎの森へ駐車する。
入り口は鋭角で曲がれない。しょうがないので少し先のT字路でユーターンして駐車場へ。
大桁やすらぎの森と言う場所で、水洗トイレも完備していて15台ほど駐車できる。
地元川内にある自然観察の森を少し小さくした様な規模の森林公園の様である。
スタート時点ではビッグサプライズが有るなどとは夢にも思わない我らであった。

Map

駐車場には先客が1台だけ。
準備をして鍬柄岳登山口まで1km程下ります。
鍬柄岳登山口です。こちらの3〜4台ほど置けそうな駐車場には2台駐車していました。
歩き始めるとすぐに銀杏の黄色い落ち葉が敷き詰められた阿夫利神社に着きました。大太刀が納められているらしい。 右手の樹間に鍬柄岳の大岩峰を見ながら登ります。
なんかすごく険しそうです。
尾根に着いたので一休み。ここまで二人にすれ違いました。
たぶん駐車場の2台の持ち主でしょう。休憩していると前方に岩場あたりから声が聞こえますので先客が居るようです(この声の主は!)。
鎖場あたりからかな。
パン休憩も終わり岩の基部の分岐まで来ました。
ガイドに依るとここが大桁山での分岐のようです。
県有林の境界石標「群山26」が有りましたので間違いない!。
さてさて本日のハイライト、長い鎖場です。
一応確保用のロープは持ってきたが無くても大丈夫そう。
ハイトスが取り付きます。スリルがありますが、足場はしっかりしています。少し鎖が細いですが、真新しいので安心です。
おK3も取り付きます。この鎖場、足場が穿ってあるので難しくは無いのですが長い。100m程あるらしい。
もちろん滑落するとあちら側に行っちゃいますので慎重に。
登り切ると岩稜の東端である。ここから西端へ向かうのであるが、少しささくれたワイヤーを伝ったりして気が抜けない。
途中で小さな石祠が出迎えてくれました。
南西神社奥の院入り口と彫られた石版が有りました。
頂上に有ると思われる石宮は南西神社奥の院らしい。
頂上はあそこかな。少し風が出てきたので岩の上をたどるのを躊躇していると、なんだ下に巻く様になっているではないか。でも岩の上はこすれていて走行の跡があるのだが。
西端につきました。ポールに山名板が取り付けられていました。 この石祠が奥の院でしょうか。
突端にも石祠が3基。この先も景色の素晴らしい休憩場所がありますが、小心ハイトスは落ち着いて休めそうに有りません。 展望は最高です。360度見渡せます。
西上州を象徴するような四ツ又、鹿岳、荒船山がくっきりと見えます。
これから登る大桁山はすぐお隣です。
すぐ行くからちょっと待ってろよっと。
下仁田の町並みが見渡せます。十分展望も楽しんだところで下山にかかりますがあの鎖を今度は降りるのかと思うと少し気が重い。
慎重に鎖場を降りるおK3。頼むから落ちないでくれよ。 無事降りたところで分岐を大桁山へ向かいます。
サブルートらしいが踏み跡はきっちりとしています。
林道に飛び出したところからは対面にハシゴを使って登ります。
後は少し急な所もあるが、全体的に緩やかな斜面をゆっくりと登ります。
一部粘土質の場所があり滑り易くなっていた。
2本目の林道(関東ふれあいの道)に合流。さて、2.5万地形図ではここから直に頂上へ登るルートが有るはずであるが。 合流点からは西に向かうが道はない。その代わり北方向へ階段状のルートがあるのでその道をたどる。道標もあるのでそれに従い今度は南南西へ、そして西方向へと林道は続いて行く。
きちんとした道標が有るのでそれに従いましょ。 ようやく頂上方向へ登る階段が現れました。関東ふれあいの道の石標もありました。ここを少し登ると。
上から登山者が降りて来ます。この時期最も適した色であるオレンジ色の上着を着用した男性が「ハイトスさん?」。一瞬我が耳を疑う。

「なんか自分のハンドルを呼ばれたような気がしたが。」と発生した事態を掌握できずに頭が空回りしていると、「象まめです」

「えぇー」である。驚いたのなんのって。
思ってもいないばったり遭遇である。

あの「ともぞうさん」と「まめださん」である。

お互い遭遇を喜びあい写真を撮りあう。テンションがあがったままであった。なぜかしらん顔がほころんだままであった。
そしてルートに付いて教わったりする。

本来ならばここでご両人の画像をアップしたいところであるが、それは皆さん自身が会った時のお楽しみに。
ネットで交流している時に受けるイメージそのままのお二人でしたとだけ言っておこう。
代わりにともぞうさんに撮ってもらって後で送っていただいた、いつもながらの我らの写真で我慢してもらおう。

感激の遭遇のあとは10分程で頂上です。 頂上は広く東西に細長い形状でベンチなども完備されている。
山頂で象まめ隊と会ったのならばもっといろいろと話が出来たのだが。
等と、会えただけでも奇跡的なのに贅沢を言っている。
山頂には三等三角点とその説明板があった。
細長い山頂西端へ行ってみると階段状の整備された道がずっと続いているようである。ともぞうさんはこの方面のルートはまだ通ったことが無いと言っておられた。ガイドにも面白みがないと書いてある。
景観ですが榛名山の全体がよく見えます。 妙義は一部ですが、その険しさがよくわかります。
さて、下りは登りで納得がいかなかった地形図の点線道(旧登山道と思われる)を下ってみます。
おK3は難色示すが、「近道である」ということで。
全く踏み跡がないわけではありませんが、傾斜が急で有り、枯れ葉の下が粘土質で滑りやすい、小藪もある・・・のでお勧めは出来ません。
廃道になったのでしょう。
倒木のある斜面を下る。 関東ふれあいの道に出ました。これにて旧道を確認出来たので納得。
この後は関東ふれあいの道を下るだけだったはずですが、川後石峠のヘアピンカーブがぬかるんでいたのでショートカット。おK3が珍しく同意したのには驚いた。泥濘の方が藪より嫌いらしい。 広い道から道標に誘われて山道状の関東ふれあいの道に入る。
方向的にはやすらぎの森方向へ向かうので間違いない。
やすらぎの森も駐車場に着きました。

先客の車はすでになく我らの車のみ。

そそくさと帰り支度をして下仁田インターへ向かい帰路につきます。

今日は結構楽しめました。

鍬柄岳のバンド状の鎖場はスリルがあって怖かったが面白かった。

前にともぞうさんが「大桁山は是非鍬柄岳と一緒に登る事をお勧めします」といっておられたが、なるほどと頷く次第です。

ぐんま100名山ハントで大桁山だけだと少し物足りず、鍬柄岳と併せて登ることで良い組あわせとなりますね。

不思議なものである。
ネット上で交流がある両隊がリアルで遭遇する確率などは本当に本当に少ないであろう。

今日にしても象まめ隊が最初に行った茂来山の林道が凍っていなかったら、又我らも稲含山との訪問順番を逆にしていたら遭遇は無かった。

お互いが意図しないで遭遇すると言うのは不思議な縁としか言いようが無いが、象まめ隊とは又どこかで会いそうな予感がするのはなぜだろうか。

ところで山頂を下るときにちょっと前までいた鍬柄岳が見あたらない。
地形図での平面的な理解でいるから両山は二つの山容がお互いによく見えるものだと錯覚してしまっている。
このため鍬柄岳が見あたらない等と感じてしまったのである。
標高とすそ野の広がりの違いから、実際は大桁山の中腹の一部に鍬柄岳が有るという相対関係なのである。

ホームへ戻る