富士山
【登った日】 平成21年 8月17日(月)〜18日(火)
【天 候】 晴れ
【山の名前】 富士山(3,776.2m)
【時 間】 1日目 9:50〜14:50 2日目 2:50〜11:10
【同行者】 おK3
【コース】
1日目 富士宮口新五合目〜六合目〜新七合目〜元祖七合目〜八合目〜九合目:万年雪山荘(泊まり)
2日目 九合目:万年雪山荘〜九合5勺〜頂上(剣ヶ峰)〜火口(お鉢廻り)〜御殿場登山口〜宝永山火口〜富士宮口新五合目
おK3がなんと富士山に連れて行け等といいだした。
「日本で一番高い山なんだから・・・」「日本人なら一度は登って・・・」「まだ体力のある今の内じゃないと・・・」云々申します。
「あの山は登る山ではなくて見る山だよ。」などと説得力の無い言葉では納得できないようです。
高山病に備えて携帯酸素まで購入しだしまして、行く気満々です。
何とか翻意させたかったのですが、難しいようなのでだんべえさんの忠告通りにゆったり過ぎる計画を立てていってまいりました。
おK3の希望は、とにかく高山病の症状が出るといやなのでなるべくゆっくりとした計画であること。
御来光は外せない。お鉢巡りをすること。帰りは同じルートではなく宝永山の火口を通るルートが良い。
と言うことでした。
初日は移動日として桐生から富士市のビジネスホテル(ホテル24(nishi))へ行くだけにしました。
あきるのインターと厚木インターの間以外は全て高速道路で移動のため4時間ちょっとで着いてしまいました。
3時のチェックインまでまだたっぷりと時間があるので市内のスーパで明日、明後日の行動食を買い求めます。
又、おK3が富士山頂から子供達や孫に絵はがきを出したいと言うので絵はがきを探すが中々見つからなくて苦労した。
何とか東海道表富士という店を教わり、何とか探しあてて購入出来ました。
ホテル24(nishi)は清潔感のあるビジネスホテルで、おまけにサービスで朝食まで付いていました。
その朝食バイキングをいただいていよいよ5合目登山口に向けて出発です。
○1日目 (富士宮登山口〜九合目万年雪山荘)
富士山スカイラインを走り、富士宮口登山道である新五合目駐車場を目指します。
途中で富士山の全容が見える場所で路肩駐車し写真を撮る。 今日は少し霞んでいますが明日の頂上ではどうでしょうか? 予報では晴れ時々曇りではあるのですが。 右下に宝永山が見えます。 山梨県側からはこの山(宝永山)は見えませんので静岡県側の特徴とも言える風景です。 |
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駐車場に着きました。
昨日までは規制があり、自家用車はここまで来れませんが、今日から規制解除ですので混み具合が心配でした。 しかし平日なので大丈夫だろうと思っていたのですが、やはりそんなに甘くはなく、途中の路肩駐車を見ながら登山口まで行っては見ましたが駐車場は全て当然のように満車です。 ずっと下って路肩駐車の先端まで下ると、なんと1.1kmの標識が。 おK3がここで発案「登山口まで車で行って私とザックを置いて、それから又ここへ戻れば歩くのは1人で、しかもザックはなしだよ。」と。 その空いた場所に駐車できました。 |
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最上部駐車場から頂上方面を望む。 手前の土嚢袋は先日落石事故のあったエリアで、数十台分の場所が使用禁止となっていました。 |
富士山の大きな案内図が有りました。 登山するあなたへ・・・。以下注意事項やお鉢巡り、御来光、ルートや所要時間など一読の要有りです。 |
新五合目はすでに標高2400mです。さぁ富士登山開始です。 | 初っ端から人でいっぱいです。列を成して登っていきます。 |
20分も掛からずに六合目に呆気なく着いてしまいました。 雲海荘です。 |
宝永山が真横に見えます。ここから宝永山火口までのハイキングコースなども有るようです。 |
登山道にはロープが張られていて、時には掴まりながら登ります。 | 新七合目の御来光山荘です。 |
案内は日本語、英語、中国語、ハングルと国際色豊かです。次は元祖7合目の山口山荘だそうで、新より元祖の標高の方が高いのです。 | このあたりは砂地なので歩きやすくはありませんが、傾斜がなだらかなので苦にはなりません。 |
頂上方面を見上げると登山者の列と山室が見えます。 | 元祖7合目の山口山荘着です。金剛杖で登る人も結構多かったなぁ。 |
山小屋への荷物運搬用のトラクターです。専用道を下っていきました。 | 見上げれど先はまだまだ遠かりき、真夏の青空小屋がぽつねん。 |
少し傾斜が出てきましたが、登山道の溶岩は晴れているせいかグリップがよく、登りやすい。 | 八合目の施設が見えてきました。とにかく今日は九合目の山室まで行けば良いだけの超ゆったり登山ですのでゆっくりゆっくりと登ります。 |
八合目の小屋です。とにかく1時間間隔で小屋が有るので休憩場所として、良い目安になります。又トイレの利用は有料で200円です。 | 山腹に鳥居が出現です。 このあたりから空気が薄いせいか息切れがしだすのでペースダウン。 |
昔の鳥居の残骸とおもわれますが、何故か割れ目に硬貨が沢山詰め込まれていました。 | 登ってきた登山道を振り返ります。 宝永山がずっと下に小さく見えるようになってきました。 |
石の階段を上るとそこには石垣があり、本日の目的地である九合目万年雪山荘は目の前です。 | やれやれ今日の宿舎に到着です。 なんと4時間20分も掛けてゆっくりと登って来ました。 |
おかげでそれほど疲れず、又心配していた高山病の症状も特には出ませんでした。 | 予約した本人であるおK3が受付へ。すると名簿に載っていないらしく、「何月何日に電話で予約しました。」と申し出て無事落着。 |
それからが長かった。雲海を撮ってみたり。 | 側面の亀裂を撮ったり。 |
小屋に横付けされているトラクターを撮ったり。 | 万年雪荘の命名の元となる万年雪を撮ったり。 |
夕方になると現れる影富士を撮ったりしてました。 早いけど16時過ぎには夕食を摂ってしまいます。定番のカレーでした。 |
各部屋の様子です。1区画が5人ですので、万年雪荘は300人収容との事だから、60区画有るのですかね。 |
1区画です。ここで5人分です。ハイトスは足を延ばす事が出来ません。
又、お隣の御仁の鼾で二人ともほとんど寝れませんでした。 まいった。
駐車場では運が良かったが、ここでは悪かった。 しょうがない事である。 混んでいる時期の山小屋は一人半畳のスペースの場合も有るらしいのだから、それに比べれば体を横に出来るだけまだましと思わなくてはならないと言い聞かせる。 |
○2日目(九合目万年雪山荘〜山頂〜富士宮登山口)
2時過ぎにはもう起き出して出立の準備です。 朝ご飯をもらってザックに詰めて、ヘッデン付けてさあ頂上へ。 寝不足なのか高山病の症状なのか、二人とも少し軽い頭痛がします。 |
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登山者のヘッデンの列です。 それよりも空にはそれこそ降ってくるような満点の星です。 残念ながらコンパクトデジカメでは撮せませんが、地上で星のまばらな空を天体望遠鏡で覗くと肉眼では見えない星が沢山見えて感動しますが、ここでは肉眼で接眼レンズを覗くのと同等の星が見えるのです。 これは素晴らしい。 天文愛好家が5合目まで来る気持ちが分かります。 おK3に空気層が薄いので云々・・と説明しても全く興味が無いようである。 |
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途中九号5勺の山室を通過していよいよ最後の登りです。 さすがに空気が薄く、息切れがするので休み休み登ります。 幸い頭痛はそれほど酷くはなりませんでしたのでヤレヤレです。 富士山頂上の鳥居に到着しました。 さてと、御来光撮影のポイントを探さなくてはと。 御来光を待つ間は動かないので寒い。 もう少し厚着すれば良かったかと思うが、ここでザックから服をひっぱり出すのは岩の上でもあり面倒だし、危ないし。 ここは我慢である。
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うっすらと東の空が薄明るくなってきました。 上空には月と木星が浮かび、何とも言えない神秘的な光景でした。 |
段々と明るくなってきて。 |
太陽がほんのですが少し頭を見せ始めました。 | ちょっとだけズームして見る。 |
御来光を見る登山者達。すっかり明るくなりました。 | 完全に雲から出て雲海を照らしています。イベント終了です。 |
すっかり明るくなったところでお鉢巡りに移ります。 さすがに迫力が有ります。 |
まずは日本最高峰の剣ヶ峰ですね。馬の背と呼ばれる斜面が急で難儀しそうですが。見た目はそれほどでもないですね。 |
馬の背の急斜面を支柱を利用して着実に登るおK3。 | 遂に日本最高地点に到達。順番に並んで次の人に撮ってもらいました。 |
朝日で出来た影富士です。綺麗な三角形が雲海に浮かんでいました。 | 剣ヶ峰からは少し下って時計回りのお鉢巡りを続けます。 |
遠方の山は霞んでよく見えませんでしたが、雲海を見てるだけで飽きませんでした。♪頭を雲の上に出し〜である。 | お鉢巡りは色んな角度から釜の底を覗いたりして、さくっと廻れます。 |
釜には残雪が結構有りました。岩にはツララも見えました。 | 吉田登山口の到達点には奥宮があり、登山客でごった返していました。 |
須走口の様子。登山者の列が砂埃とともに見えます。 | ぐるっと回って富士宮下山口まで戻りました。 おK3はここで用意した絵はがきを出します。消印が記念品ですね。 |
富士宮下山口にも奥宮が有りますが、それほど混んでいませんでした。 | さて、下山は御殿場口から宝永山火口経由で戻ります。 |
下りはまわりの岩など眺めながらゆっくりと降ります。 | 降りる先には経由する宝永山が見えています。 |
御殿場口は富士宮口に比べて登山者がグッと少なくなります。 | 八合目の小屋の屋根が見えました。落石があると屋根に直撃だな等と思いながらシャッターをきる。 |
赤岩八号3300mだそうです。 | 七号目の日之出館です。 下りは早いのであっという間に次の小屋に着きます。 |
さていよいよ砂走りです。スパッツは必須です。 | 砂走りを大股で下るハイトス。 |
同、おとなしく下るおK3。 | 砂走りも終盤になると御殿場口ルートと宝永山ルートの分岐が見えてきました。 |
少し疲れが出てきたので宝永山頂上はパスします。 | 宝永山の火口の富士山側上部の様子です。 |
斜面の続きが火口跡です。登山道が見えますね。 | 火口まで降りてから宝永山の頂上を見上げます。 |
小学生の団体がハイキングに来ていました。 少し登って新六合目山室に向かいます。 |
宝永山のもう一つの火口です。 (全部で3つ有るらしいが残り1つは判らなかった) |
振り返ると宝永山の山頂が。 角度に因って違う見え方をする山頂です。 |
中腹に新六合目の山室が見えてきました。途中で又しても小学生の団体とすれ違う。「こんにちは。」その中の児童一人が「大丈夫ですか?」と言う。そんなに疲れた顔をしていたのかなぁ?。 |
新六合目から五合目登山口までは短いことを経験済みですので一挙に降りきります。
五合目登山口の広場と交番が見えました。 これにて富士登山も無事下山と相成りました。
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今日の日帰り温泉はおK3の事前調査による富士宮の天母の湯です。
3時間700円で露天風呂は薬湯と檜風呂があり、低温サウナも有るので充分満足です。
残念ながら食事はいただけない。
昼食を摂ったのですが、価格はそこそこで学食みたいな味と内容でした。
おK3と二人苦笑いです。
少し仮眠をとり、富士宮まできているので甲府経由で帰桐しました。
日本一高い山、富士山。
驚きと満足感と。
その登山も今までの経験に無いものでした。(そもそもそれほど経験が有るわけではないが。)
とにかく人の多いこと多いこと。
年齢層の幅が広いこと。小学生から年配の方まで。他の山より年齢層は確実に低いですね。
外国人が多いこと。中国語、ハングル、英語、ドイツ語・・他は残念ながら判りかねますが。
高山病と思われるが、途中でギブアップでうずくまる人が何人もいた。
登って良かったかと聞かれると「良かった!」である。
もう一度登りたいかと聞かれれば素直にハイとは言い難い。
しかしもう一度行かなくてはならないとしたら、車中泊にて早朝より登り、お昼過ぎには下山するパターンがいいかな。
それと出来れば山開きの前の天気のいい日ががいいかな。