○ 高妻山

【登った日】 平成22年 9月 26日 (日)
【天  候】  曇り時々晴
【山の名前】 高妻山(2,353m)  五地蔵山(1,998m) 
【時  間】  05:30〜15:00
【同行者】  おK3
【コース】  戸隠キャンプ場駐車場〜(弥勒尾根新道)〜六弥勒〜高妻山〜五地蔵岳〜一不動避難小屋〜滑滝〜戸隠キャンプ場駐車場

前日の土曜日の天候が朝の内はすぐれないので日曜日の山行となった。
おK3が何故だか高妻山に連れて行けと言い張る。
「雨飾山の方がきつくなくていいんじゃない?」と言っても聞き入れない。どうして高妻山なのか理由は定かではない。

調べてみるとCTは9時間前後ではないか。
我々の足だと休憩も含めて11時間近くのロングコースである。
なんとかならんものかと思っていると、相互リンクでお世話になっているひらさんのHighトレッキングにて弥勒尾根新道なるルートが紹介されてるではないか。
入口など詳しく写真付きで解説されているので今回は往路にてありがたくこの新道を利用させてもらうことにした。
復路は帯岩と滑滝を見物するために従来ルートを採ることにした。
今回復路にてサプライズが待っていた。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平21業使、第522号)」

前日の夕方に戸隠キャンプ場に到着し無料駐車場に停める。

この時点では3台のみの駐車であったが、朝起きてみると何と写真の通りである。

広い駐車場なので50%程の入りであるが、夜も明け切らぬ内に到着しヘッデンを着けて出発する人が多くて驚きです。

我々は相変わらずのらりくらり朝食を摂って着替え等していると辺りはすっかり明るくなって来ましたよ。

しかし明け方は寒かった。
寝るときは暑いくらいだった綿毛布と夏用の薄い掛け布団ですが、朝方はそれでは寒かった。(これからは普通の毛布が必要ですね。)

車の外に出るのが嫌なくらいであったが、このように寒いと感じるのは久しぶりである。

あまりに寒いので最初からウィンドブレーカーを着て出発です。

10分も歩かない内に牧場の第2ゲートに着きます。
ここをゲートの矢印方面ではなく右に進みます。
夜明けの牧場の様子。
寒いけれどもすがすがしい気分です。
10分も歩かない内に赤い目印テープを発見。
事前情報通りですね。ここが新道の入口らしい。
入口から入ると直ぐに小沢を渡渉して刈り払いされている笹の山道を進みます。樹木の影でまだまだ薄暗い山道を熊鈴を鳴らして進みます。
登りに掛かると暑くなり、二人とも上着を脱いでいつものスタイル。 前方が開けてきました。
振り返ると出発地点の戸隠牧場が広がって見えます。
やや雲が多いのが気になります。
歩き始めて1時間50分ほどで新道と従来道の交差地点である六弥勒に着きました。国土地理院の地形図ではここが五地蔵山と読めるが・・。
五地蔵山はここより南に200m程の位置に山頂標識が有ります。そちらは復路にて訪問。合流地点には道標がくくりつけられていました。 合流地点には六弥勒の石祠。
十三仏に1から十までの番号が頭につけられているようです。
弥勒からは100mちょっとで七薬師。 七番の薬師如来から2053峰へは一度下って登ります。
残念ながら高妻山はその全貌を見せてはくれません。 八番目は観音菩薩です。
九番勢至菩薩の石祠は屋根が無くなっていました。ここで小休止。 小休止していると高妻山の雲が取れはじめてきた様ですよ。
頂上直下にはちょっとした岩場の登りが待っていました。 あと少しだ。気が付くとまわりの木々が少しだけ色づいている。
十番目の阿弥陀如来です。ここは豪勢ですね。 頂上への道はこの岩々を越えた先です。
4時間50分で頂上着です。新道を使った割には時間が掛かってます。 北アルプスの山々が雲上に見えます。
山頂は登山者で所狭しの状況です。

ですが、山頂周辺は岩場が広がり休憩場所の確保は容易です。

雲の晴れた遙か彼方の北アルプスの山々を見ながら昼食を摂りました。

白馬岳から鹿島槍ヶ岳が何とか頭を出していました。

北方向の乙妻山ですが、その後ろは雲に覆われて全く見えません。

本来ならば雨飾山や火打山、妙高が直ぐ近くに見えるはずなのであるが。

下山に掛かりましょう。五地蔵山と手前が2053峰。 頂上直下の岩場は降りるときも要注意です。
南方向には戸隠山が鋭い鋭鋒を見せています。

いつかは行ってみたいと思いますが、剣の刃渡りとか蟻の戸渡りと呼ばれる難所は紹介画像を見るだけで足がすくんでしまいますよ。

やっぱしやめとこ。

さてさて快調に下っていると登りの人達と行き交う場面が多くなります。

そのうちに、道を譲っていると先頭の方が「すいませんね、全部で6人です。」と言われたグループの方々ですが・・・。

最後のリーダーと思われる方と目が合った。

「ハイトスさん?」・・・

「はっ、はい・・そうですが。」

バッタリサプライズである。

何とHPを読んでくださっているという、てるてる坊主隊の隊長さん(写真左側)でした。初めまして・・である。

隊長さんが「おーい、まきまきさーん」と先に行っていたまきまきさん(写真右側)を呼ばれるではないですか。

何とそのグループの中にまきまきの写真集のまきまきさんもおられたのです。首から愛機であろう1眼レフをぶら下げておられましたよ。
まきまきさんのブログはK2隊のリンク経由で何度かおじゃましたことがあるので余計に親近感が沸きますね。同じく初めまして・・である。

隊長さんのお話しによりますとと、K2隊のHPとハイトスのHPは良く見ていただいているとのこと。ありがたいことであります。
K2隊とは前に庚申山でバッタリしたことがあるそうです。
あたさんとはらっぱさんを間違えて声を掛けた話など盛り上がりますが、何せここは狭い登山道、下山者が間を通過していきます。
そしてお二人のグループはこれから高妻山へ登らなくてはなりません。

名残惜しくもお互いの写真を撮り、諸々ノンプロブレム、「またどこかでお逢いしましょう」と別れたのでありました。

2053峰から鞍部へのプチ岩場を降りる。降りて登った薬師で1本。 六弥勒の分岐を復路は南へ下ります。200m程降ると五地蔵山。
五地蔵の石祠の後ろには標柱。ここにも山頂と記して有りました。 四番目は普賢菩薩です。
稜線からは戻り地の戸隠牧場と背景にはどっしりとした飯綱山。 三文殊。
二釈迦。13仏が登山道の良いアクセントになりますね。 1番目の不動の避難小屋に着きました。ここには10人以上の登山者が休憩中。戸隠山方面からも人が降りてきます。木札は小屋の中に。
一不動避難小屋からは沢に沿って降ります。 氷清水で喉を潤す。冷たくて美味しい水でした。テルモスに詰めますよ。
ガレた沢に沿って慎重に降りていきます。 やがて帯岩に到着。へっぴり腰でハイトスが。そしておK3も渡る。
不動滝の様子。 ガレた沢は下流になるに従い少しずつ水量が増して来ます。
滑滝の鎖場。傾斜は緩やかです。しっかりと鎖を掴んで降りるんよ。 沢を離れても歩きにくいガレた道です。
何回か渡渉を繰り返します。 やがて沢を離れて歩きやすい野原になったと思った所、第3ゲートが現れました。
後は牧場ののどかな風景を眺めながら駐車場まで。 牛も放牧されています。馬も羊も豚も・・子供連れの家族が目立ちます。
駐車場の直ぐ上に有るお洒落なカフェ・フルーリーで山バッジとそばソフトをゲット。オーナーが親切にも冷たいお冷やを出してくれました。
グッと飲み干す。
駐車場に戻りましたが、出発時の周辺の車が全部入れ替わっていますよ。
往路に新道を使ったのに9時30分も掛かってしまいました。
今回は朝も前泊の為早く出発出来たので、ゆっくりと走行できました。

気温も低くなり、山歩きには最適な季節となったことを感じます。

出発時などは寒いくらいでしたから。

日帰り温泉は飯綱町川上にある公営の牟礼温泉 天狗の館です。

500円。

露天風呂からは霊泉寺湖や飯綱山が見えます。

施設の名称は飯綱山に伝わる天狗信仰に由来しているそうな。

面白いのは車のナンバーが県外車が多いこと。

今回も紅葉にはまだ早かったようです。
しかしながらバッタリのサプライズもあり、楽しい山行となりました。

ところで13仏の内10番の阿弥陀如来まで有りましたが残りの3つ、阿閦、大日、虚空蔵が無かったなぁ。
この3つは乙妻山の稜線にでも有るのかな。多分そうであろう。

ネットで調べてみたら乙妻山頂上に虚空蔵菩薩が有るそうです。途中の稜線には十一番と十二番も有るのでしょう。

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