○ 雲取山

【登った日】 平成23年 5月 15日 (日)
【天  候】  晴
【山の名前】 雲取山(2017.1m) 芋木ノドッケ(1946m) モミソノ頭(1594m)
【時  間】  6:30〜16:00
【同行者】  おK3
【コース】   日原林道PS〜(大ダワ林道)〜崩落地ザレ場〜モミソノ頭〜芋木ノドッケ〜大ダワ〜雲取山〜小雲取山〜(富田新道)〜日原林道PS

雲取山はずっとアプローチの関係からも三峯から登るものであると考えていた。
たそがれオヤジさんの様に三峯から日帰りはとても出来そうもないので、行くとすれば雲取山荘または雲取山避難小屋利用の1泊2日となるはずであった。
ところが相互リンクでお世話になっているK2Coupleさん、おやまに行こうさんの例は日帰りなのである。
お二方とも三峯ルートでは無く三条の湯経由のコース、富田林道を利用する日帰りコースであった。
検討の結果富田林道と大ダワ林道を利用する周回コースがスリルがあって面白そうだと云う理由で決定。
日原林道起点では他にみーさんの当初計画であったという唐松林道を組み合わせるのも面白そうだが後日機会があればと云う事で。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平22業使、第547号)」

前泊は道の駅「たばやま」。まだ新しい綺麗な施設です。 川を挟んだ対岸には「のめこい湯」。食事も出来ます。
翌朝日原林道を慎重に走り、大ダワコース入り口へ。先客は4台。
入り口には大ダワ林道は通行止めとあるが行けるとこまで行って見ましょう。こんなに先客がいることだし。
沢に下りるとテントが2張り。
登山者かだだのキャンパーかは不明。
大ダワ林道という名はついていますが登山道です。 結構な急傾斜の下を覗くと沢の水の勢いが良い。
滑落すると沢まで一直線です。そうなると大変ですので慎重に。
土砂が崩れて登山道を覆っています。なんか危ないなぁ。 通行止めの原因となった崩落地に着いたようです。様子を見てきましょ。
ハイトスが崩落地の途中まで行って見るが、支点となる樹木も無いのでとてもおK3を確保することは難しそうです。自分も途中でザレた斜面に蟻地獄の様に引きずられそうになったのであっさり諦めて戻る事にした。 取る道は3つ、一つは日原林道まで戻り富田新道、唐松林道の組み合わせに変更。二つはこのまま尾根に向かい芋木ノドッケ経由で三峯ルートに乗る。三つ目はいつもだまされている地形図の破線道を行く。
第三案を採用する事にして立ち入り禁止の看板の場所から少し登り、破線道と思われる斜面をトラバース気味に進む。
ここからしばらく破線道らしき道順をGPSを頼りに辿るがやっぱり今回も裏切られることとなった。とっくの昔に廃道なのでしょう。薄い踏み跡すらも無い。有るのは鹿の足跡があるだけ。
途中で沢も渡るのだが、踏み跡など全くなし。おまけに斜面は急だし、倒木はあるし、歩きにくいなんてもんじゃぁないのでおK3はだんだん不機嫌になってくる。「東京の日本100名山なのになんで登山道が無いの?」「なんで他の登山者が一人もいないの?」「こんなんだったら尾根に上がった方が歩きやすいんじゃぁないの」。etc.
仰せの通りに斜面を急登し尾根に上がると確かに歩きやすい。 おまけにこの二軒小屋尾根は歩く人がいると見えて目印テープまで有りますよ。
モミソノ頭に到着。おK3の機嫌は少し直るが、尾根ルートだと少し遠回りとなることをぼそっと告げるとまた元通りとなってしまったのであった。 この尾根は自然の状態がそのまま残っていてなかなか良い場所です。
こんな事なら最初からこの尾根に取り付けば良かったなぁ。
ちょっとした苔むした岩場がありました。 正面に小高いピークが見えてきました。この登りはそこそこ急でした。
登りきった場所が芋木ノドッケ。東京都で2番目に高い頂です。 芋木ノドッケからははっきりとした登山道が。
三峯からのメインストリートである登山道に合流です。 ますますちゃんとした登山道が。おK3は完全に機嫌が直りましたよ。
大ダワで1本。本来ならここへ沢から上がって来るはずだったのであるが。本ルートになってからは何人もの登山者と行き交うようになる。 休憩の後は山頂を目指しましょ。
ここはやっぱ男坂でしょ。
それほど急でもないのだが・・・。 途中に雲取ヒュッテが荒れるに任せた姿をさらしている。
少し登るとこちらは綺麗で立派な雲取山荘です。おK3が山バッジを購入。ここで水を補給します。水は勢いよく出ていますよ。 この祠の屋根は真新しい銅板なのでしょうか金ぴかです。
他に鎌仙人のレリーフの寄り道してみたり。
頂上への登山道は緑のロープで進路を誘導されます。 それっ!頂上への最後登りです。
東京、埼玉、山梨の1都2県の境界に位置する頂上です。 方位盤には沢山の山の名前が刻まれています。
残念ながらくっきりではありませんが富士山です。霞富士。 飛龍山方面。この山もいつか縦走してみたい山ですね。
山頂の風景。思ったより登山者が少ないなぁ。 周辺の森林の様子も癒される風景です。
立派な避難小屋。中も拝見。ここなら泊まっても快適そう。 頂上を後にして下山に掛かります。
小雲取山の分岐で富田新道に向かいます。 最初のうちは笹原の登山道。
そのうち風景が変わりこのようになり・・・。 徐々に傾斜が急な落ち葉の登山道となる。
高度を下げると今度は若葉の新緑が美しい斜面となる。 おK3、思わず立ち止まり写真を撮っているようだ。
生命感溢れる新緑の林は見ていても気持ちよく、そして飽きない。 秋には素晴らしい紅葉を見せてくれるのであろう。
しかしこのくだりの斜面はとんでもなく急です。
こちらを登りに使わなくて良かったと思うぐらいの傾斜です。
当然ジグザグの道となります。
唐松谷林道との合流地点。ここで唐松谷林道を下りてくる単独行の男性が。林道の様子を聞くと「道ははっきりしているが2カ所ほどちょっと危険な場所があるので女房は連れてこれない」そうだ。
沢音がだんだんと大きくなり、やがて豊富な水量の姿を見せる。 吊り橋が見えるとゴールは間近。
最後の斜面を登るのだが、この場所も滑落注意の場所です。 日原林道に出ました。お疲れ様と云いたいのですが・・・。
20分ほど駐車位置まで林道をとぼとぼ歩きます。 車が見えました。オフロードバイクのお兄さん達が林道終点から引き返してくるようです。

結局崩落地の迂回の為にけっこうなアルバイトを強いられたので9時間30分もの長丁場となってしまった。
大ダワ林道の通行止めが大きな誤算であったのだが、死亡事故もあったとなると通行止めも致し方無いで有ろう。
あの崩落の状態では復旧に相当な時間と費用が掛かるとおもわれるので、いっそのことこちら方面は二軒小屋尾根ルートが良さそうである。(ただし登山道は無い)

久しぶりの日本百名山だったのだが、前半戦はまるで単独時の藪山歩きの様相であった。
この山は登山ルートが何種類もあるからなのか頂上付近以外ではそれほど他の登山者と行き交わなかった。
芋木ノドッケまで誰にも会わなかったのは必然であろうが、戻りの富田新道でも二人と出会っただけであった。
日原林道を徒歩で通行する登山者を何人か見かけたが、彼らはどこの山を登って来たのだろうか。
この近辺には登ってみたい山が沢山あるので再訪することになりそうである。

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