○ 鷹ノ巣山

【登った日】 平成 24年 5月 5日(土)
【天  候】  晴
【山の名前】 鷹ノ巣山(1736.6m)
【時  間】    8:35〜15:35
【同行者】  おK3
【コース】    東日原駐車場〜稲村岩分岐〜ヒルメシクイノタワ〜鷹ノ巣山〜ヒルメシクイノタワ〜稲村岩分岐〜東日原駐車場

GW後半の天気予報はあまり芳しくなく、唯一5日のみが晴れの予報であった。
どこへ繰り出そうかと考えたあげく、先日ぶなじろうさんが歩かれた鷹ノ巣山に決定。
尾根は凍っているはずも無いので新緑の尾根歩きをお楽しめると思われる。
しかしみーさんの記録を読むと約1000mの標高差を登るので結構きついらしく、何でも奥多摩の登山路では1番を争うルートらしい。
さて、コース取りであるが、この山はルートが色々有り選択に迷うが出来れば周回したい。
復路は稲村岩尾根で決定の為往路はネズミサス尾根と八丁山経由の2つの案が考えられた。
しかし調べてみると八丁山周辺には岩場が有りちょっと難易度が高そうで、おK3を連れて行くかどうかは判断に迷うところである。
一方ネズミサス尾根は最初の739峰までは急登できついがその後は快適な尾根歩きが出来そうである為こちらに決定。
ネズミサス尾根は歩いている人がいるのかという質問に対してはそこそこいるらしいよ・・と言葉を濁す。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平23情使、 第548号)」

8時少し過ぎて東日原駐車場に着いたが入り口にロープが張られて入れない。
しょうがないので他に駐車できる場所はないものかとしばらくトロトロと走るがそんな場所は無い。

駐車出来ないのであればしかたないので高水3山か三頭山に変更するしか無いなぁとユーターンして東日原駐車場まで戻ると・・なんと係員の人が3名、丁度ロープを解除しているところであった。
早速駐車可能かどうか確認すると大丈夫とのことである。
そういうわけで1番乗りである。ラッキー。
しかし準備して出かけるときにはすでに4台の駐車となっていた。

気になるのは入り口の看板が「日原鍾乳洞臨時駐車場」とあり、おまけに係の人に「鍾乳洞までは2kmも有るからがんばってね」等と励まされるではないか。
我々の格好はどう見ても登山者だと思うのだが、鍾乳洞見物と思われたらしい。

「お世話になりますね」とだけ言葉がけし、目的地をあえてうやむやにしたまま出発である。

中日原BSの場所にある鷹ノ巣山登山口への入り口である。
真後ろに稲村岩が「はようおいでなされ」と手招きしてる。
巳の戸橋であるが、下を見るとここ数日の雨の為か日原川は水量が多く流も激しい。悪い予感がする。ひょっとして徒渉できないかもしれない。
鷹ノ巣山、雲取山への道標を右手に見送り日原川の河原へ。 最初からあてにしていなかった木橋は朽ちて傾いてご覧のとおり。
鷹ノ巣谷沢の徒渉は流れが速すぎて足をすくわれそうでとても無理。
記録には徒渉と言っても大きめの石を適度に配して飛び石で靴を脱がずに渡ったとあったが、普段の水量の話であり今日は無理無理。
往生際の悪いハイトスはおK3に少し待ってもらって上流部を沢沿いに登り徒渉可能点を探すが、傾斜がある分余計に流れが急峻でお手上げである。山登りにきて溺死とはいただけないですからね。
これにて稲村岩尾根ルートのピストンに決定です。
徐々に沢から離れて高巻く登山道を歩き始めましょ。
この道標には示されていない右上の道は八丁山ルートの入り口である。徒渉が出来なかったのでこちらのルートに変更も選択肢であったがやはり却下される。
沢沿いにマイナスイオンをたっぷりと浴びながら歩くと朽ちた橋が現れる。ここからは登山道は稲村岩への急登が始まる。 急斜面の為ジグザグの登路となる。
新緑が綺麗であるが汗を絞られる登りの為あまり愛でる余裕が無い。
登り着いた稲村岩分岐。何人もの人たちが休憩中です。
ここでちょっと稲村岩頂上に行ってみようと岩を登り出す。
途中まで行くがこれ以上はおK3にには危険なので戻ってもらい一人で先へ進むのだが、ピークの真下まで来て上を見ると最後の登りが結構急できつそうである。これから鷹ノ巣山への本格的な登りが始まるのでここは体力温存とし自分も引き返す。ちょこっとでは登れませんね。
稲村岩分岐まで戻ると顔ぶれは一新し、先ほど休んでいた人たちは既に出発しておりますので後を追いましょ。
登山道は大勢の登山者が間隔の空いた数珠つなぎの様に連なっており、たぶん1時間毎に到着するバスからはき出されたあと、序々に平均化されてこのようになるのであろう。
うまい具合に分散するものである。
ヒルメシクイノタワに着いたので昼飯を食う事にする。
このダワの名称の為かどかは知らないがここでほとんどの人が立ち止まり行動食を摂る様だ。
エネルギーを充填して・・さぁ目の前のピークを目指して登りの再開です。このルートはヒルメシクイノタワでその名のとおりやや鞍部らしき場所がある以外はすべて登りでしたね。
最後の急登をこなすおK3。 登り切ると大勢の登山者がいる山頂です。
少し霞んでいますが鷹ノ巣山と言えば富士山ですね。茄子は無いが。
いつ見ても富士は良いのぉ。
石尾根下り方面。
予定ではこちら側から登ってくるはずだったのであるが。
人がまばらになった瞬間に記念撮影。三角点はやけに背が高い。 山頂でまたもや冷やしたFreeなんぞ飲んでから軽く食べて下山です。
ヒルメシクイノタワにある八丁山方面への目印テープ。
ダメもとで打診するがやはり却下される。薄く踏み跡があった。
途中で登山道の横に雑木のまばらな平地があった。
気持ちの良さそうな場所で思わず写真を撮ってしまった。
ひたすら登りで汗を絞った斜面を半分の時間で降る。 稲村岩分岐まで来ましたが、もはや登る気力無し。
このルート一番の急斜面は稲村岩分岐と沢の間かもしれないなぁ。 ジグザグ路を滑らないようにゆっくりと下る。
朽ちた木橋が見えてきました。 沢沿いの小滝を見物しながら。下りは気持ちにも余裕が出来る。
この木橋は細かい水滴が舞っておりひんやりとして涼しく感じます。 午後になっても水勢は変わりませんね。
巳の戸橋まで戻りました。後は車道までですが、復路唯一の登りです。 車道から見た東日原駐車場。満車ですよ。

車道に出てびっくりです。
なんと渋滞しています。
どう見ても鍾乳洞が目当ての車の列なのですが、皆さんこんな時間にやってくるのですねぇ。
渋滞の列は中日原BSから東日原BSまで連なっておりました。
車の中の子供達は結構ゲンナリとした表情だったのですが、それ以上に運転するお父さんお母さんもぐったりとしているように見えました。
東日原駐車場はこんな状況になる為鍾乳洞臨時駐車場となっていたのかもしれません。
このため今後登山にてこの駐車場を利用する場合は良く事前に確認しておいた方が良いかもしれません。
なにせ整理の交通指導員が何人も出ているくらいの混雑ぶりでしたので。
鍾乳洞に行かないのにこの駐車場を長時間占有してしまって申し訳無いような気持ちを抱きながら満車の駐車場を後にしました。

ちなみに登りは4時間30分、下りは快調に降って2時間20分かかりましたのでほぼ半分の時間で降った事になります。
帰り道の41号線はなんと奥多摩から青梅の駅前まで渋滞していておりました。
久々の渋滞に巻き込まれてちょっとぐったりしてしまいましたよ。

ホームに戻る