○ 天上山
【登った日】 2014年 11月 28日(金)
【天 候】 晴のち曇
【山の名前】 天上山(571.5m)
【時 間】 7:30〜12:00
【同行者】 おK3
【コース】 旅館(ふもと屋)〜黒島登山口〜天上山〜天空の丘〜白島登山口〜神津港
伊豆諸島の一つに神津島と云う島がある。
神話によると大国主命の御子である事代主命が七島の神々をこの島に集め、島作りの相談をしたという。
神々が集まった神(が)集(まる)島、これにより神津島と名付けられたという。
この島の最高峰は天上山であるが、この山は「花の百名山」「新日本百名山」「ふるさと百名山」「関東百名山」に名を連ねている。
実は我が隊も関東周辺の著名な山を歩いている内に、気がつけば関東百名山のほとんどを網羅してきているでは無いか。
リハビリ山行で歩いた今月初頭の山々で99座に達していたのである。
最後に残ったのが天上山。
この際関東百名山完登といきましょう。
しかしこの山はアプローチが難儀である。
東京の離島であるので飛行機か船を利用せざるを得ない。
船だと東京から10時間以上、ジェット船でも3時間半である。
飛行機とジェット船は天候や波の状態に拠って欠航となることがあるという。
一番確実なのは下田から船で行くのが少々の荒波でも欠航することがないらしいのでこちらを利用することに決定。
無料の駐車場も有るし時間も費用も節約できるのである。
天気予報と船便の予定を見て11/27の9:20発の便に乗るべく前日の夜に桐生を発つ。
自宅発が20時を過ぎたため途中の伊東の道の駅に車中泊となる。
翌朝余裕を持って下田港の乗船場側の県営駐車場に到着。
この写真は翌日戻った時のもの。
結構小さい船ですよ。
おまけにこの日は晴天なのですが波は荒い。
案の定二人とも船酔いとなってグッタリと船内で寝ている事が多く景色も何もあったもんじゃぁなかった。
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。((承認番号 平24情使、
第654号)」
神津港に到着。
2時間半程の船旅であったが、あと一時間長かったら二人とも○○袋のお世話になったかもしれない。
埠頭に降り立った途端に目に入るのは天上山の勇姿。
明日はあそこを登るわけですね。
今日は一日観光なのでとりあえずお迎えに来てもらった旅館に荷物を預けて徒歩にて島内観光です。
流人墓地。江戸時代は政治犯、思想犯の流刑地だったようです。 | キリスト教弾圧の象徴的なのがジュリア・オタアさんのお墓。 |
前浜。夏は海水浴客で賑わうらしい。 | 竜神宮。漁師さんの安全と豊漁を願う神社です。 |
神津島村郷土資料館。 観覧代は300円でした。 島の歴史と文化を知るには最適の場所。 神々にまつわる話は興味深いものがありました。 是非明日の登山後に時間が有れば物忌奈命神社に行ってみよう。 ふもと屋旅館に戻り美味しい夕食をいただき明日に備えます。 大きなイサキの煮付けが美味しかったなぁ。 なんでも港の桟橋付近で釣り上げたものとか。 |
十分な睡眠を摂り朝食をいただき、お弁当のおぎにりをもらってさぁ出発です。
旅館から黒島登山口まで約20分。
途中車道をショートカットしたのだがご覧の様な有様。 初っ端から不機嫌モード突入です。(笑) 踏み後はしかっりしているのですがシダが結構勢いよく繁茂しており場所に寄ってはおK3の背丈を超えるくらいまで。 なんでこんなとこ通るのよ!! 等と言われても初めての場所ですし・・・。 |
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車道に復帰してここが登山口。 | 登山道はきちんと整備されております。 |
524m標高点のピークを見上げます。 | 振り返ると神津島村集落が。 |
見上げる岩峰がより鮮明に。 | 8合目。登山口からずっとジグザグの登りです。 |
最後の急登をこなす。 | 登りきった後最初に寄ったのがオロシャの石塁。 |
千代池を見下ろしながら天上山最高地点へ。 | 赤い実をつけた植物。途中で唯一出会った自然観察員の方に教わった名前が「不帰来」。地元での呼び名だそうです。 |
天上山一帯はガレた岩場と低木の登山道。 | あの辺が最高点かなぁ。 |
表砂漠。ベンチもあります。 | 小さな岩屋のお宮。 |
最高地点まであと一登り。 | 山頂です。関東百名山完登。手形は3人の孫のもの。 作成時は大変だったらしい。ムー12号、はと13、有り難うね。 |
頂上からの景観1。 | 頂上からの景観2。 |
神津島村集落と港。沖に見える島が恩馳島。 | 時間が有るので櫛ヶ峯方面に向かいます。 |
天空の丘に行ってみましょう。 | 式根島と新島でしょうか。うっすらと見えるのが大島かなぁ。 |
天空の丘を後にして白島下山口に向かいます。 | ババア池。水は有りません。 |
白島下山口と不入ヶ沢。ここで自然観察員の方に出合い話を伺う。 | 白島下山口です。ここで一本。さぁ後は降るだけです。 |
最初はこんな景色を見ながら降ります・・・。 | そのうち低木のアーチ状登山道となります。 |
白島登山口に飛び出しました。キレイなトイレがありました。 | 樹林帯のなだらかな登山道を降ります。 |
お不動様。 | 鳥居もあります。 |
那智堂。 | 外の石室には地蔵様。 |
那智堂は中に入れませんのでガラス板ごしに。観音像や地蔵尊が8体。 | 2合目まで降りました。 |
車道に出ておしまい。 | 後は港まで車道をテクテクと。つい先ほどまでいた天上山。 |
山行そのものはハイキングコースと名付けられた通りで登山と言うよりはちょっときつめのハイキングといった所でしょうか。
詳細ガイドのCTで予定を組みましたが、それよりも結構早い時間で周回出来たので船の出発時間まで充分に時間が有ります。
そこで物忌奈命神社に行ってみましょう。
神津島の鎮守様ですね。
入り口の鳥居。 | 参道の石段を登ります。 |
随身門。 | 立派な神社です。正面が本殿。右手に見えるのが薬師如来を安置する薬王殿。神仏習合の名残りだそうです。最初は神楽殿かと思ったが。 |
乗船前に再度天上山を見上げる。 | 神津島とお別れです。サイナラ。 |
今回天上山の登頂を目指してこの島に来たのだが、人口2000人に満たない島の割には歴史、文化遺産が多く、特に神々にまつわる話が興味深かった。
本来ならば花の百名山なので春に来たいものである。
なんて言っているがそれほど花に強い興味は無いのでシーズンオフのこの時期は平日でもあり静かな歩きが出来てそれはそれでいいもんです。
観光協会にて天上山登頂記念証を発行してもらえると云うのでおK3が記念にとお願いした。
300円でした。
ちなみに天上山のピンバッジは現在作成中(計画中?)とのことであった。
名称は例によって画像改竄であるので悪しからず。