○ 花香月山 鶏足山

【登った日】 平成 25年 1月 12日(土)
【天  候】  曇のち晴
【山の名前】 花香月山(378.2m) 倉見山(395.1m) 鶏足山(430.5m) 焼森山(423m)
【時  間】    9:00〜14:50
【同行者】  おK3
【コース】    花香月無線中継所の管理道口〜花香月山〜倉見山〜鶏足山〜焼森山〜鶏足山〜大沢峠〜花香月無線中継所の管理道口

栃木と茨城の県境に花が香る月の山というなんとも風雅な山名の山がある。
「はなかりさん」という山名からしても花の季節に訪れたいものであるが、こればかりは致し方無い。
山域としては益子の雨巻山山稜に連なる山であり、その尾根の途中には栃木百名山である鶏足山もある。
折角であるのでこの両山を縦走したいものであるが、車の回収が問題である。
みー猫さんが実践された自転車利用も考えたのであるが、この時期下山地でそこそこの時間を待機するのは寒いのでイヤであるとのことから車道歩きが最短となる周回ルートをひねり出した。
しかし時間の関係等々もあり全て目論み通りとはならなかった。
参考にしたHPは先述のみー猫さんのブログである。
周回方向は逆であるが、なんと全く同じ場所でルート間違いを起こしているのには笑ってしまった。
周回するために鶏足山山頂から大沢峠に尾根を下り、その先も大沢(開拓)と地形図にある場所まで尾根伝いに降る予定であったが大沢峠に降りたって愕然とする。
全面高い擁壁が斜面を覆っておりとてもじゃぁないが取り付けない。
急カーブの突端から使われていない作業道に入り込み尾根への取り付きを見上げて模索したが、藪になりそうである。
たそがれさんやみー猫さん、ななさんが一緒なら躊躇無しで突入するところではあるが今回は自重せざるを得ない。
そのまま車道をショートカットするように北方向に降ったのだが少々の藪を漕いだが何とか許容範囲内であったようだ。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平23情使、 第548号)」

花香月無線中継所の管理道入口のゲート前余地に停める。
車道手前の路肩にも数台は余裕で停められるスペースがあった。
歩き始めはまだ氷点下でもあるので無風ではあったが寒く感じた。
管理道を歩き始めるがすぐに暑くなって上着を脱ぐ。
スタート地点方向になにやら賑やかな人声と車の音が聞こえた。
どうも複数人の後続部隊があるようだ。
頂上付近には2基の鉄塔。一つはNTTのもの、この画像は東電のものである。花香月山はこの二つの鉄塔の中間にあるピークである。 雑木に囲まれており展望は良いとは言えない。
三角点峰である。お茶を1杯飲んで、さぁ県境尾根縦走です。
西に降るとNTTの鉄塔。これも大きいですね。 周囲を金網で囲われており、周りをぐるりと一周する様に回り込むと一角に笹の切れた場所があり、ここから入り込むことにした。
入り込んだのは良いが踏み跡が無いなぁ。
すると鉄塔方向から花香月山の山頂を訪ねる声が聞こえたので応答する。後続の9人パーティの人たちの様です。
適当に進むとすぐに県境尾根縦走路の踏み跡を発見。
しっかりと歩かれている様です。
縦走路には所々大塚山友会の道標が設置されておりました。
稜線を歩いていると右手の植林斜面数十メートル下方から声がする。
二人連れが登って来るのだがどこへゆくのかと離れたままで聞かれた。
彼らはどうしてこんな斜面を登ってくるのだろうか?不思議である。
伐採地ピークを右に捲くように濃い踏み跡が。
それにつられて捲いたつもりでいると何か違和感。磁石を取り出すとなんと逆方向に進んでいるではないですか。早めに気づいて良かった。
もう少し降ると林道に出てしまうところであった。
縦走路に戻ると景色の開けた場所に出た。
左の鉄塔2基の山が花香月山、右の特徴のある山容の山が八瓶山。
八瓶山は往復40分なので本日時間が有ったら寄って八つの瓶を見てこよう。さて、このあと386標高点を過ぎ小さなピークを越して行くと・・・・。
三角点峰の倉見山に到着。 山名板は崩れており何とか倉見の文字が類推できる。
倉見山を下り鞍部を過ぎて登りに掛かると正面にガードレールが。 地形図にもある道路の終点のようだ。この舗装道路に沿って降る。
突き当たりにはゲートが有り閉まっている。ふと左手を見ると赤テープ。 ゲートをやり過ごし鉄塔に向かいます。正面ゲートの右側に踏み跡。
県境縦走路に復帰し380標高点を過ぎて降った鞍部は峠道が交差。 急登となるがジグザグの道となりそれほどキツクは無い。
露岩が現れ始めました。 鶏足山一つ手前のピークにはこのような道標・・・??であった。鶏石を鶏足とよみまちがえてしまい鶏足山の象徴の岩を見そこねてしまった。
露岩の混じる尾根をひとのぼりすると・・・。 護摩焚石。一応岩の上に立ってみるが結構怖い。
すぐ上が鶏足山頂上でした。先客が四名。
どこから来たのかと聞かれる。
花香月山と言ってもご存じないようであったので向こうに見えるあの鉄塔が2本立っている山と伝える。
栃木なまりがあったので地元の方だと思うのですが、花香月山自体があまり知られていないのであろうか。
頂上には立派な祠があり、中にはたぶん弘法大師様の像が安置されていた。ここでランチタイム。毎度おなじみのラ王を調理して食べる。
下山予定の大沢峠へ降るルートが見つからない・・・困ったなぁ。
さて片付けて出立しようかと言うときに9人組がやってきた。
なんと家庭用のポータブルガス台を持参して一緒に記念撮影ですよ。
本格的な鍋でも作るような事をいっておりましたが楽しそうです。
焼森山へ向かうべく南下すると隣の三角点のピークに。
大沢峠へ降るルートはこのピークから派生しているようだ。良かった。
こちらは鶏足山山頂では無くて赤澤山と有った。
見晴台と呼ばれる先ほどまでいた場所がやはり山頂のようである。
焼森山へ向かう途中に芳賀富士展望ポイント。 小さいが綺麗な形ですね。ズーム。
進行方向右手前方に目指す焼森山が見えて来た。 途中の道標。赤澤下山口だそうです。
こちらは下小貫方面。いろいろな登山口があるようです。 座禅岩を過ぎると・・・・。
焼森山山頂です。さぁお茶を1杯飲んでから三角点峰に戻りましょ。 三角点峰から東に少し降るとこの道標。大沢峠へ降ります。
思ったよりくっきりとした登山道であった。 踏み跡程度かと想像していたのだが意外とちゃんとした道なのである。
この先は危険らしい。 危険の程度はこの程度。ゆっくり歩けば問題は無い。
峠側からもこの先危険・・・ということは危険地帯脱出ということで。 大沢峠に着きました。対面の急斜面は全面擁壁であった。ありゃりゃ。
車道に降り立った場所には鶏足山登山口の看板。駐車スペース有り。 擁壁は登れないので急カーブまで降りると・・・道がありそうである。
稜線を見上げても小藪が続くし時間も押しているので当初予定の尾根歩きは諦めて小藪の左斜面を適当に降って車道に出ることにした。 どうも作業道が以前通っていたような形跡は有るのだが藪化している。
最近人の歩いた形跡は全くもって無い。
小川には朽ちた丸太の橋なんぞ有るのである。慎重に渡るおK3。 車道方面は明るい。背丈を超える篠竹の藪をかき分けて進む。
幸い短い間だけなのでなんとかお叱りは受けなくて済んだ。 車道に出ました。あとはテクテクと駐車場所まで30分ほど歩く。
車道に飛び出た場所にはオレンジ色の服を着たハンターさんがずっと我々を見ていた。

最初おK3は釣り師がずっとこっちを見てるわよ・・なんていうものだから、そんなに山歩きしている人が珍しいのかといぶかっていたらそうでは無かった。
ハンターさんは藪の中でごそごそ音がするので猪だと思い準備していたらしい。
そうしたら人間が出てきたので驚きの目でずっと見ていたそうです。

すいませんね、驚かせて。いや期待させてしまって。

ちなみに地形図に大沢とある場所までに3人ものハンターさんにあいました。
お一人などは猟犬の綱を引きながら、「さっきここで猪に逃げられたところだよ」と残念そうに言われていた。
猪は山だけでなく車道にも出没するようである。

皆さん愛想の良い方ばかりでした。
そんなわけで飽きもせずに歩いて駐車場所に着きました。

鶏足山頂上で9人組のリーダーと思しき方と下りルートについて懇談。
車を花香月山登山口なのでピストンしようかと思っていたが、思ったより時間が掛かってしまったので途中の峠で車道に降ろうかとのこと。
自分たちは尾根伝いでもどるので参考にはなりませんね。
この方々は車2台に分乗して来ていたらしく、なんと我々が車道を歩いていた時にすれ違いました。
彼らの車以外ですれ違ったり追い越された車はすべてハンターさん達の車でした。

ハンターの皆さんは皆さんにこやかに話しかけてくれましたが、実際には迷惑だったのだろうなぁと思った次第です。
今回二人なのでワイガヤと話し声で人間だと知らしめることが出来ますが、単独時はカウベルが必須ですね。

時間が有ればと考えていた40分で往復できる八瓶山であるが、「登る?」と聞けば「登らない」との返事で終了。

戻りは高速に乗らず小山のスーパー銭湯で汗を流してから帰桐した。

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