○ 男鹿岳
【登った日】 2014年 5月 4日(日)
【天 候】 晴れ時々曇
【山の名前】 男鹿岳(1777.1m)
【時 間】 5:40〜15:05
【同行者】 おK3
【コース】 釜沢橋〜大川峠〜栗石山〜男鹿岳〜栗石山〜大川峠〜釜沢橋
GWの山行は前半が地元の根本山のヤシオ見物だったので、後半は少し足を伸ばして遠征し長距離を歩きたい。
そこで栃木、福島の県境の男鹿岳に行ってみることにした。
この山も藪山となる前の残雪期に訪れる事により難易度が下がるとのことで有るのだが、今月初旬が限度であろうと思われる。
ルートは林道歩きが長いのが少々気になるが、最も一般的と思われる福島側から入る大川峠ルートとした。
釜沢橋で車中泊するのがもっとも手っ取り早いのだが、相方が寂しい場所で車中泊はイヤだとの事により何度かお世話になっておる「道の駅田島」を利用することにした。
21:00前には就寝とし、翌朝4:00起床し準備の後釜沢橋を目指す。
田島集落までは行かずにR121を北上途中の中荒井駅手前の赤井リンゴ園を右折する。
R369を南下し、通行止めである釜沢橋へ5:20頃に着いた。
驚いたことに手前の路肩から10台前後の車が駐車しているでは無いか。
幸運にも突き当たりの通行止めゲート付近に何とか駐車スペースを見つけて停める事ができた。
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。((承認番号 平24情使、
第654号)」
通行止めのゲート。ここから林道歩きが始まります。 | 距離的には全行程の3/4を林道歩きが占めます。 |
浸食されて無残な有様となっております。通行には支障は無い。 | オーガ沢に掛かるオーガ沢橋。長い林道の中間当たりか。 |
男鹿沢に掛かる男鹿沢橋。2つとも命名がそのまんまですね。 | この沢は白糸沢とでも云うのか?それとも小さな滝でも有るのかな。 |
結局2時間50分も掛かって大川峠着です。長かった。 | 尾根に取り付きますが、踏み跡はこのような笹に覆われていますよ。 |
残雪の方が格段に歩きやすいので雪のある方へ。 | 所々途切れる場所は小藪を漕いで雪に復帰。 |
大きく途切れるところはしょうが無い。 笹がうっとうしいが、踏み跡はくっきりで藪が酷いと云うことは無い。 |
しかしやはり雪の方が歩きやすいので雪が出てくるとそちらへ移動。 |
ヤレヤレしばらく雪上を歩けそうだ。 | またしても雪が少々途切れる。 |
午前中の雪はクラストしておりアイゼンで歩きやすい。 急斜面もキックステップで快調に登る事ができる。 |
おK3も快調に登ってくる。 二人ともワカンを背負っておるが、これは要らなかったなぁ。 |
雪が無くても藪はこの程度なのだろうか。 | 斜面を振り返り白くなった枯木と背景の山々を眺める。 |
この辺りから先発した人たちとすれ違う。単独行の男性が多い。 その中の一人に「ハイトスさん?」とお声がけをいただく。 こんな奥深い山で知っている人に会うとは驚きである。 なんと掲示板に何度かコメントをいただいている「なかさん」でした。 |
スリムで精悍なイメージのなかさんであった。 相変わらず自分にはマネの出来ない山行を実践されておられるのはあにねこさの掲示板で拝見しているのであるが、なるほどこの山なら納得です。先方に見えるのは前衛峰の栗石山山頂であろう。 |
栗石山に到着。たぶんMWVと思われる山名板の残骸のみであった。 | 七ヶ岳は不思議である。何故かある一定標高以上は雪が無い。 |
その七ヶ岳を背景に緩斜面を登ると・・・。 | 男鹿岳頂上であった。皆帰ってしまって誰も居ませんよ。 |
那須連山。大佐飛山から眺めたものとそれほど変わらない。 | 山名板は全部で4枚。下の2枚は積雪期用なのか高い場所に設置。 |
今日は暖かい日なので雪で冷やしたFreeがことさらおいしい。 | ランチの後大佐飛山を見るため南に少々移動。近いですね。 |
あとから登って来た単独行の写真目的?の男性を一人残して下山。 | 戻りも笹に覆われた踏み跡をたどったり・・・・。 |
歩きやすい残雪を降ったり。 | 4月末であれば完全に残雪歩きが出来たのかもしれない。 |
とっとと降って林道へ降り立つ。 | 残るはながーいながーい林道歩きが待っています。 |
もうアイゼンは外してしまいましたよ。午後になり雪の表面は腐って来ているのであまり滑らないので大丈夫です。 | ここなんぞは林道の幅が1/3になっていますよ。 崩落がすすんでいます。 |
雪解け水が林道を少しずつ浸食していきますね。 | 桜の木が一本。斜面に根を張ってがんばっていました。 |
カラ松は新緑時も美しい。晩秋の黄金色も素晴らしいが。 | 駐車位置に着くとこの辺りには他に車は一台もありません。 |
日帰り温泉はやはりここでしょう。
中三依温泉駅近くにある男鹿の湯。 シンプルな日帰り温泉ですが男鹿岳登山時はここでしょ。(笑)
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帰路において鬼怒川を過ぎた辺りから渋滞が始まった。
そうだ今日はGWの真っ最中なのである。
昨日本日と高速を使わないので気がつかなかった。
あまりにもノロノロ運転なので途中で我慢しきれず農道を走り今市市街と日光IC周辺を迂回した。
この農道は次回に渋滞にはまったときに使えるぞ。
前回大佐飛山を歩いたときに、この近辺で負荷の掛かる山はこの男鹿岳だなぁとぼんやり思っていた。
男鹿岳はみー猫さんの様に藪山として単独で楽しむつもりでいたので色々とルートも考えられるなぁ等と思っていたが、ネットで記事をあさっていると残雪季は結構な事例があるでは無いか。
これならばおK3を連れた日帰りで充分行ってこれるのでは無いかと。
9〜10時間を考慮しなくてはならないが大佐飛を13時間掛けて歩いた人なので大丈夫でしょうと。
結果・・ただただ林道歩きが長かったのが強い印象として残った山行となった。
藪の時季に熊さんと格闘もしたくないのでこれはこれで良しとしておきましょう。