○ 会津駒ヶ岳

【登った日】 平成22年 10月 23日 (土)
【天  候】  晴
【山の名前】 会津駒ヶ岳(2,132.4m) 中門岳(2,060m)
【時  間】  06:20〜13:30
【同行者】  おK3
【コース】   登山口駐車場〜駒ノ小屋〜会津駒ヶ岳〜中門岳〜駒ノ小屋〜水場〜登山口駐車場

晩秋の会津駒ヶ岳、アプローチが遠い山なので今まで躊躇していたのだが、前夜の車中泊ならばと意を決して出掛けた。
直線距離では尾瀬の北東、燧ヶ岳の後方というイメージなのであるが、登山口は東北道、関越道のどちらを使っても大きく回り込んで行くしか無くい。
幸い桐生からは日光経由で鬼怒川から会津へ抜ける街道を利用出来るので少しは早く行けそうである。

参考HPは AカップハイカーズK2カップルあにねこ登山日誌おやまにいこう と豊富である。

仕事を終え夕食をすましてから一式を車に詰め込み出発である。
時刻は20:40を回ってしまった。
これだと1:00前頃には就寝可能となるであろう。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平21業使、第522号)」

前夜の到着時は6台だけの駐車で我々が7台目であった。

しかし5:30に起床して暖かい朝食などとゆっくりスープなんぞを作っているうちにどんどん車がやってきて出発時には一番上の駐車場はご覧の通り。

このほかにも登山口近辺の民宿の送迎と思われる車がやってきては「お気をつけて!」の声と共に登山者を吐き出している。

今日は登山者密度が高そうだ。

さすがに標高1,000mを越える場所の10月下旬の気温は低く、二人ともフリースを着て出発となった。

駐車場の直ぐ上にある木の階段が登山口である。 歩き始めのこの辺りはまだちらほらと黄葉が見られる。
と思っていたら結構綺麗ではないか。黄葉の中の歩きとなります。 小さな地蔵様と思われる石のレリーフを道ばたに発見。
水場に着きましたが戻りにでも寄ることにしてここは休憩のみ。 樹間から駒ヶ岳とおぼしきピークが見えました。
このときは山頂と思った。
登山道には今年初めてみる霜柱。朝が寒かった訳である。 やがて木道が現れ、その先には駒ノ小屋が見えてきました。
会津駒ヶ岳の頂上が見えました。これが本物。 頂上から続く稜線。先ほど頂上と見間違えたピーク。
池塘を見ながら木道を行きます。 池塘は氷が張っていました。
小屋と山頂を眺めながらなだらかな傾斜の木道を登ります。 小屋へと続く麦草色に染まる草紅葉。
駒ノ小屋に着きました。自炊室の壁には熊の毛皮が。 小屋の休憩場所より。駒大池と会津駒ヶ岳。頂上までは700mだそうだ。
燧ヶ岳は綺麗な双耳峰。右奥に武尊、その横は至仏。 頂上と中門岳側道の分岐です。まずは頂上へ。
頂上標柱が立派ですね。狭い頂上には登山者が溢れています。 先ほどからヘリが2機。結構うるさい。遊覧飛行でしょうか。
右から男体山、大真名子、小真名子、太郎山、女峰といつもと逆方向からの眺めとなります。男体山の頂上はあんなに平だったかなぁ。 さすがに日光白根山はぽつんと頭一つ頭抜けています。
流石関東以北最高峰ですね。
富士山。


肉眼では結構はっきりと見えたが、コンデジではこの程度。

真ん中よりやや右側にうっすらと写っている。

ホントに日本人は富士山が大好きなのです。

色々な山に来て富士山や槍が見えたらやはり嬉しいのです。

山頂から中門岳方面へ向かいます。雲上のプロムナードですよ。 起伏のほとんどない木道を進むとやがて中門大池に着きます。
山頂標注には「この一帯を云う」と注釈が。
ここでお昼ご飯にしましょう。ベンチに腰掛けて栃木の方、千葉の方、神奈川の方と山談義。楽しい一時です。皆さんベテランの方々でした。
少し北に足を延ばすと池を一回りするようにして終点となる。
北北東に遠く小さく見える一塊りの山稜がどこなのか判らない。
ここで景色を眺めながら一休みをしてさぁ戻りましょうか。
側道にはシラビソの幼木。 駒大池に戻ると湖畔に石祠。文字は全く判読できませんでした。
麦草色の草紅葉の中の木道を名残惜しみながら下山です。
このような好天と視界に恵まれるとは本当に幸運でした。
時間もタップリとあるので水場に寄ってみましょう。2Lのペットボトルを持って登るハイトス。このような斜面で往復4分の至近距離です。
岩清水のこの水がおいしい。
まろやかであり、過去に飲んだ水では日光五色沼の水と1,2を争う。
持ち帰ってコーヒーを淹れよう。焼酎の水割りにも使おう。
帰りはゆっくりと終盤を迎えた紅葉を見物しながらの下山となります。 黄色の葉は枯れて茶色になるところです。
紅葉の終盤は何というか押さえた色調の、枯れ行く秋色とでも言うのであろうのか不思議な安堵感のある色彩ですね。・・何のこっちゃ。 登山口の木階段まで戻りました。この下りの途中にも何人もの登山者に会ったが、皆さん小屋に泊まるのだろうか。
駐車場に戻ると我々の停めていた場所は3台を残すのみ。

後は路肩への駐車がずっと下まで続いていました。

駐車場所確保が確実な前夜の車中泊なのでこの心配は無かったのだが、車は何と国道に面する登山口のトイレの横のスペースまで停まっていたのには驚いた。

人気の山であると再認識である。

日帰り温泉であるが、事前情報によると3箇所。

駒の湯、燧の湯、アルザ尾瀬の郷であるが、皆この期間同じ料金(500円)らしい。

駒の湯が一番近いのだが混みそうなのであえて燧の湯にした。

こちらも結構混んでいたが、少しぬるぬる感のあるいい湯だった。

露天風呂からは直ぐ下の渓流や紅葉の混ざる山肌を眺めることができて、なかなかの風情である。

このあと尾瀬の郷交流センターにて会津駒ヶ岳の山バッジを購入して帰路に就く。

ちなみに会津駒よりも燧ヶ岳の山バッジが残り少なかったそうである。(おK3談)

帰路は往路と全く同じ道順で帰った。
往路は夜間の走行でもあったので3時間30分で登山口駐車場に行けたのであるが、復路は途中で寄り道したこともあり4時間以上の時間が掛かった。

中門岳の昼食時に同じベンチに座っていた方々(皆単独の男性)が皆さんベテランの方々であった。
我々が桐生からだと言うと根本山や鳴神山の話がポンポン出てくる。カッコ草の事も良くご存じであるのには驚いた。
栃木の方は栃木百名山を完登されたとのことで、我々も実は先日ぐんま百名山を完登したのですよと少しだけ自慢げに言ってみた。
栃木百名山とは結構重複して居る山が多いですね等と会話が弾む。
神奈川の方がやけにマイナーな山をご存じなので聞いてみると、何と日本百名山、200名山は完了して300名山が後3山を残すのみだと言われる。
今日は麓の民宿に泊まり明日は燧ヶ岳に御池ルートから登るのだという。レベルが違いますね。
もう一人の千葉の方も会話に出てくるマイナーな山々の事をよくご存じであった。
栃木の方と人が滅多に歩かない山々のルートに付いて意見交換している。
私にすれば千葉在住の方が群馬や栃木の篤志家しか歩かないような藪山まで歩いておられることが驚きであった。
山には色々な楽しみ方が有るものである。


おまけ:帰り道の屏風岩という紅葉のビューポイントがあったので寄ってみた。
十台以上の車が停まり、皆さん絶景を楽しんでおられました。

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