○ 小黒檜山

【登った日】 平成23年 2月 19日(土)
【天  候】  晴れ
【山の名前】 黒檜山(1,827.6m)、小黒檜山(1,644m)
【時  間】  9:50〜17:40
【同行者】   おK3
【コース】    黒檜登山口駐車場〜黒檜山〜鞍部〜小黒檜山〜鞍部〜(県道251号線)〜黒檜登山口駐車場

先週に登った鈴ヶ岳から眺めた黒檜と小黒檜が気になってしょうがない。
ハオハンさんから冬に行けば黒桧から下ってあっさり行けたとの情報をいただいたので早速調べてみた。
やっぱり藪の時期は止めておいた方が良さそうだが、積雪の季節はいくつか登頂記録があった。
周回して5時間位の情報だったので鈴ヶ岳と同じ様なものかなと思い、人の行かない場所は嫌だというおK3を説得してみた。
結論から云うと、この季節積雪の状態と雪の締まり具合を考えてからにした方がよい。
結構踏み抜きで苦労してしまいました。
県道251号に出てからの帰り道が長く感じたことと云ったらありゃしない。
傾斜のある場所なのでスノーシューは不要と考えたのが失敗だった。
長い長い平らな道が待っていた。


この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平22業使、第547号)」

黒檜登山口駐車場は丁度我々が到着した時は3台の空きだったが準備をしている間に埋まってしまいました。 とぎれることなく続く黒檜登山者の一員となる。
大洞の駐車場にも大勢の登山者が見えましたので今日は数十人の登山者が黒檜、駒ヶ岳のルートを訪れていたと思われます。
猫岩を通過。 登山道は踏み固められているのでアイゼンがよく効きます。
おK3も快調のようです。 黒檜の頂上付近が見えました。
おK3が一息入れています。地蔵と白い大沼が背景。 霧氷。綺麗です。
ようやく分岐に到着。 葉の落ちた木々は白い花が・・ガラス細工のよう・・とおK3。
頂上で。優しいお兄さんが撮ってくださいましたよ。
ここまで1時間20分なので遅くもなく早くもなく。
展望台から先週登った鈴ヶ岳を眺める。大沼は真っ白。
背景の浅間は少し霞んでいる。
武尊、至仏、燧等がくっきりと見えます。 日光白根山と足尾山塊の雄である皇海山が目立ちます。
さぁ、ここから下って先方に見える小黒檜にむかいましょ。 雪は柔らかくて踏み抜きがひどいため尻セードの方が早い。
踏み跡の無い真っ新な斜面を快適?に下る。 アイゼンではもう限界なのでワカンを装着。
こりゃいいわい。と思ったら・・・。 深い雪の下は笹原のようです。腰までずっぽりと落ち込むと抜け出すの一苦労。おK3もはまってしまって身動きできずに大騒ぎ。
途中でトップ交代。おK3は快調に斜面を登っていきます。 この尾根には所々にこのような目印が有りました。
体重の違いなのか、おK3はそれほど沈まないのにハイトスは1歩1歩膝まで沈んでしまい歩きにくいことこの上なし!。 考えてみりゃぁワカンのサイズはそれほど変わらないのに、背負っている装備も含めると単位面積当たりの重量はほぼ倍近くだからなぁ。
ようやく小黒檜山山頂に到着です。展望は素晴らしい。黒檜展望台とほぼ同じなので画像は割愛。反射板はこんな大きさだったのですね。 ゆっくりと休憩しながら振り返って黒檜山を眺める。
山頂から先の展望場所に人がいるのが判る。
小黒檜山を降りたすぐ下の鞍部から下山です。途中の尾根の岩場を巻いた場所でも良かったのですが、地形図を見る限りどこを下っても結構急に見えたので県道まで一番近いこの鞍部から降りる事にしました。
急斜面の為ザイルで確保しながらとなりますのでおK3が先行。
ハイトスは尻セード。
ピッケルでブレーキを掛ける練習をしながら降りてみた。
先が落ち込んでいるように見えた場所ではおK3に降りれるかどうかを偵察してもらう。「何とか降りられそうだよ」との返事でほっとする。 この先は支点となる木が都合良く配置されていない。
しょうがないのでピッケルを硬めの雪に突き刺して支点とする。
途中で隣の尾根にトラバース。 もう一つ隣の尾根に行きたいが、この狭い谷は雪の吹き溜まりのようで深そうであるが何とかクリアする。
GPSによるとそろそろ県道に出そうであるが、その前に目前の斜面を登らなくてはならない。 ワカンが踏み抜きに引っかかり登りにくくてしょうがない。
急斜面は少しずつ階段を作りながら登るしかない。
県道を見てほっとする。せっかく登った急斜面であるが、県道へはそっくり下るのである。最後の尻セード。
小黒檜鞍部からの下山に手間取ったので15:30になってしまいました。
県道にさえでれば後は歩きやすい道をすいすいと・・のはずであったが。
考えてみればこの時期通行止めの赤城沼田線は除雪などされるわけも無く、当然通る車のあるわけも無く・・・。
悪い予感は的中。
というか考えてみれば当たり前なのに何を期待していたのだろうか。
1歩く度に30cm以上沈みます。
県道に出れば1時間かからずに戻れるはずであったのだが。
1歩1歩のペースが遅いハイトスはおK3の遙か後方。
うぅスノーシューが欲しい。
必死に追いつく。嘘です、待ってもらってやっと追いつく有様です。
ここはさすがのおK3も時々踏み抜いているようですが。
ありゃりゃ、日没が間近ですよ。鈴ヶ岳に日が沈む。
歩きづらいの何のとかいっておれません。急げ急げ。
この辺り(五輪峠付近)でスノーシュの跡があり、少し歩きやすくなる。
日没寸前に何とかゲートにたどりつきました。
ゲートが見えた時は嬉しかった。
県道に出てから駐車場まで2時間以上かかってしまいました。
駐車場にはもちろん我々の車だけです。
又しても凍り付いたスパッツをはずすのに一苦労。

帰りは路面が凍結しているので最徐行です。
ゆっくり走っているのにブレーキを踏むとALBが効いてしますので怖い怖い。やぱり結構凍っていますよ。
今回の反省はもちろん雪の状態を甘く見たことに尽きます。
このルートは3月に入って雪が締まってからの方が良い様です。
県道に出てから駐車場までですが、あとでGPSのデータを見ると3.4kmも有りました。
最後のこの雪の県道歩きが辛かった事がやけに強く印象に残る山行であった。
嫌がるおK3を説得してこの山行結果である。顛末がどのようであったかは想像にお任せする。
言えることは「もう絶対に人の行かない山へは行かない!」と再度念を押されたと云うことである。

懸案であった小黒檜山登頂を果たしました。
藪の季節はまず無理で有ろうと思われるので今回無事登頂出来て難題を一つ片付けた気分です。
雪の締まった時期の5時間は今回の様な雪質では8時間以上になるという事ですので、万一トライされる方は早めの出立がよろしいかと思われます。
スノーシュー装備で有れば県道歩きはずっと楽になります。
10時近くの出発ではあまりに余裕が無さ過ぎたと大いに反省しきりでありました。
もう1時間早くスタートしていれば余裕が有った。

本コースは一般登山道では有りませんのでご留意意ください。

ホームへ戻る