○ 黒檜山 駒ヶ岳
【登った日】 平成 25年 1月 19日(土)
【天 候】 晴れ
【山の名前】 黒檜山(1827.6m) 駒ヶ岳(1685m)
【時 間】 9:45〜14:50
【同行者】 おK3
【コース】 黒檜登山口〜黒檜山〜展望台〜黒檜山〜駒ヶ岳〜駒ヶ岳登山口〜黒檜登山口
14日に降った雪で山の様相は一変しているはずである。
ほど良い雪遊びを楽しむにはやはり地元の赤城山が最適であろうと思われる。
赤城のどこに登るかは当日まで決め兼ねており、地形図は一式を準備する。
最初に鳥居峠に行ってみるが駐車場は雪と氷の世界である。
籠山から駒ヶ岳、または小地蔵から長七郎、地蔵往復など目論んで見たが籠山への最初の岩にへばりついている雪と氷を見て意気消沈。
今日はやっぱり踏み跡の濃い一般ルートにしましょう。
ということで黒檜の登山口へ向かうことにした。
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平23情使、
第548号)」
黒檜登山口には正面ゲート前も含めて9台の駐車。人気ですねぇ。 | 今日はスパ長を試してみる。足跡は・・なかなか良さそうである。 |
既に踏み固められた登山道はやはりアイゼンが一番である。
スパ長であるが急斜面ではやはりグリップ力はアイゼンには敵わないので足場を固めながら登る。 しかし短いスパイクでは有るがそこそこのグリップ力はある。 危険度の少ない雪山歩きには十分である。 しかし普段あまり感じたことの無い冷たさが足全体を覆うのはしょうが無いところであろうか。 今日の目的は今年初めての雪歩きとともに霧氷見物である。 黒檜、駒ヶ岳共に白い花を咲かせた木々で覆われているのである。 以下8枚の画像にて霧氷の様子をご覧あれ。 |
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霧氷に目を奪われて写真を撮りながら登っているといつの間にか分岐。 | 頂上には5人ほど。さて、雲が出ていますが展望台に行きましょか。 |
ところが頂上と展望台の中間地点辺りでトレースが終わっています。
戻ってきた若い単独行の男性曰く、展望台へ行こうとしたが腰まで沈んでしまい諦めた・・とのこと。 トレース終了地点でおK3は待機。 ラッセルを始めるのだが、ここで単独行の男性一名(青いザックの方)参戦し二人で真っ新な雪原へ進む。 ほんの短い距離なのだが腰までズッポリとなる軟らかい雪に難渋する。 ピッケルを捧げるようにしてダイブする様に進んでみる。 そのうち「泳いだ方がいいね」となり二人で雪の上を平泳ぎ。(笑) 気温の低い日が続いたのでそこそこクラストしているかと思いましたがさにあらず。 |
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展望地の奥にある石祠が見えました。曇空となり展望はさえません。 ここから少し進んだ場所で戻ることにしましょ。 |
戻りに鈴と大沼の写真だけ撮っておしまいです。 浅間もうっすらでした。 |
疲れた疲れたと言いながらおK3の待機場所に戻る。 一緒にラッセルしてくれた方は自分より少し若い方で、「頂上にいた若い人たちがラッセルしないで、自分たちのような年寄りが・・」とおっしゃる。 ハイトスは「そ、そ、そうですよね」と強く相づちをうつ。 戻りは自分たちのトレースがあるので楽ですがそれでも時々踏み抜く。 頂上に戻るとなんとテントを張り出す人がいたのには驚き。 |
毎度の鳥居の下でランチにします。先客が2名。 相変わらず雪に直置きのガスは火力が弱くなりイマイチですが、何とかマルちゃん製麺豚骨味を調理する。 さすがに気温が低く、動きを止めてからは体が冷えてきたのでフリースを取り出して重ね着する。 なんとか暖かいものを食べて一息つけました。 |
駒ヶ岳への稜線は踏み抜きがいやなのでワカンを装着。 | これから向かう駒ヶ岳への稜線とその先には小沼、地蔵岳。 |
振り返ると黒檜山。 | 駒ヶ岳へ向かう雑木は皆白い枝。午後になっても溶けません。 |
駒ヶ岳への最後の登り。 | 駒ヶ岳頂上です。小さな山名板が一枚だけ。 |
途中ですれ違ったご夫婦が「あっ、おんなじだ。」と言われたので何のことかと思ったら、自分のスパ長と全く同じ色のものを履いておられました。駒ヶ岳方面のトレースは今朝までは無くて、最初にすれ違った年配のご夫婦が自分たちがラッセルしてきたんだとかき分けるジェスチャーをされていたのが印象的でした。ありがとう御座いまする・・である。 | 籠山経由鳥居峠へは一人分の足跡がありましたので誰か降ったと思われます。 しかし朝に見た岩場の様子からして危険もあるので躊躇しましたがやはり止めておきましょう。 鉄の階段を歩かないトレースに入り込んでしまいましたよ。 |
木階段の薄い雪の下は凍っています。このような場所はスパ長は歩きやすい。アイゼンだと木を傷めそうで気を遣ってしまう。 | 下りは所々ショートカットがあるので有り難く使わさせてもらいましょ。 |
鉄階段の様子。ここは木階段よりもアイゼンで歩きにくい。 | 急斜面も緩んできました。 |
駒ヶ岳登山口に降り立ちました。 | 湖面のワカサギ釣りのテント等眺めながら登山口の駐車場所まで車道を歩きます。 |
朝は真っ白だった車道は所々溶けてきています。
高度の高い場所の霧氷は日が射してきても溶けないでそのままでした。 今年初の雪歩きと霧氷をたっぷりとみることが出来て大変満足して帰ることにしましょう。 朝に新坂峠通過時に鈴ヶ岳への登山口にはトレースは有りませんでした。 やはり結構なラッセルを強いられたと言っていました。 黒檜の喧騒に比べるとずっと静かな山頂だったことでしょう。 スパ長は今回初使用でしたが今回の様な用途にはなかなか良いです。 |