○ 根本山神社 (男坂)

【登った日】 2017年 12月 9日(土)
【天  候】  晴
【山の名前】 行者山(1120m)
【時  間】    9:35〜15:15
【同行者】  おK3
【コース】    ふじくま橋〜根本沢〜籠堂跡〜男坂不動明王〜(男坂)〜根本山神社〜(女坂)〜籠堂跡〜根本沢〜ふじくま橋

4月に根本山瑞雲倶楽部のKさんに根本山参詣路を案内いただいた。
今回同倶楽部にて男坂の整備がなされたとの事で情報をいただき出かける事にした。
今回の目的は3つ。
1つ目が整備された男坂を登ってみる事。
2つ目は角力場へ男坂ルートから登ることが可能かどうかの現地判断。
3つ目は9年前に自分が撮った「川講中」の石柱の場所の確定である。
「川講中」の石柱は現在失われているとのことで、自分が撮った写真の場所を確定してほしいと依頼されたのである。
御礼にありがたいお札を二人分も先にいただいた事もあり是非確定したいものである。
Kさんからは男坂ルート(表坂)の詳しいマップも頂戴しておりこの場にて再度御礼申し上げます。
有難うございました。

今日は根本山神社のピストンと言うことで出立も遅くなってしまったが、たぶん大丈夫であろう。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。((承認番号 平24情使、 第654号)」

駐車場には8台の先客。 ふじくま橋手前には根本山瑞雲倶楽部の手による詳細な案内図。
沢コースへ取り付きましょ。 ありゃま、足下を見るとLアングルのステップが。
渡渉もほとんど橋が整備されております。 高巻きはゆっくりと滑り落ちないように。
橋を渡るところを撮るから早く来なさいよ。 天狗の架け橋と名付けられた橋は赤くなっていました。
うっすらと雪が。 熊よけの鐘を鳴らします。
ここでも橋を渡る所を撮影してみる。 薄く雪の積もった沢の様子。
ロープをつかめば安心。 九丁。
ここは凍ると危険な場所です。 六丁。自分の記憶では5丁と6丁の付近に「川講中」の石柱が。
小割沢の分岐。 すぐ先に五丁。あれ、「川講中」の場所の記憶が曖昧。帰りに探そう。
上流に来るに従って雪が増えたような。 これは記憶に無いなぁ。小さな石の造形物。
円柱の石柱は寂しそう。 2基の石祠はずっと変わらない。健在です。
アイゼンを履くほどでは無いが所々凍っている場所が有るので注意。 目立つ石碑が見えてくると・・・。
石階段です。 根本山神宮の石塔。
籠堂後まで到着。 さて、男坂、女坂の分岐です。
不動の滝の指導標が出来てます。
でも男坂への指導標はまだみたいです。
不動滝にはロープが張られていました。
これは親切ですね。おかげでおK3も楽々お不動様まで。
今日の画像はブレブレになってしまいました。 その先もロープが張られています。ありがたいことです。
ずっと日が差さないので凍っている箇所も多いので要注意。 ロープが頼りになります。
綺麗に磨かれた石祠がお出迎え。
さて、角力場の登りルートを調査するには石祠から右方向の沢に向かわなくてはなりません。
今日のこの環境では危険なのでKさんにいただいたルート図に従って左にルートをとりましょ。
角力場への直登は春になったら再度調査と云うことで。
オーバーハングの滝の高巻きには25Mのロープ。 登り切ると古い鎖が。江戸時代の物でまだしっかりとして見えますが、体重を掛けるのは自己責任ですね。今日は止めときましょ。
この鎖を伝って登ればすぐ上に見える神社までは最短距離なのですが。 今回は大きく捲くルートにしましょ。傾斜は幾分なだらかです。
後ろを振り返ると結構急ですね。 ロープが無いとこの環境ではちょっときついかもしれません。
何とか鐘撞堂までたどり着きました。
直前で雪の為滑りそうで怖いとのことで補助ロープを垂らしました。
根本山神社。サッと参拝して戻りましょう。
奥宮へ行くか、男坂を戻るか、はたまた女坂で降るか。
おK3の選択は女坂でした。鎖1本降るだけですむからだそうです。 滑らない用に慎重に。
雪の積もる女坂の梯子を雪を払いのけながらおりましょ。 雪が落ち葉と石を隠しているので慎重に歩かざるを得ない。
結構この場所が緊張します。

これで気温が下がって足下が凍るとアイゼンなしでは渡れませんね。

12時を過ぎておなかが空いて来たのですが、何とか日の当たる暖かい場所まで我慢です。

その前に宿題をかたづけなくては。

9年前の写真と見比べて特徴的な木の根元が決定打となり場所を特定できました。

後日訪問されるKさんご一行の為に目印となる丸太を立てておきましょう。

こうやっておけば倒れない限り目印として機能するでしょう。 9年前に撮った画像です。川の上に文字があったのでしょうか?
日向の岩で遅いランチタイム。ラ王と焼きおにぎり。 Kさんにいただいたお守り。御利益がありそうです。
降るに従って雪も無くなりトットとおりてきました、 ふじくま橋まで戻りました。
3つの目的の2つを達成出来たのでまぁまぁ満足です。
今日はさすがに誰にも会いませんでした。

不思議なのは沢ルートの半分くらいまでは雪の上に踏み跡は無かったのですが、6丁近辺から1人分の足跡が有り、男坂に続いていました。

ひょとしたら誰か先に歩いた人がいたのかもしれません。
誰にも会わなかったので、たぶん行者山に向かったのでしょうね。

帰りの道路上にこのような倒木が通せんぼ。

2人で除去しようとしましたが中々重たくて難儀しました。

困っているとこの木を伐採した本人が山から下りてきてチェーンソーであっと言う間に分断し、通れるようにしてくれました。

丁度走行中に落ちてきたらと思うととても怖いことですね。

男坂。
面白いです。
次回以降根本沢ルートを歩くのであれば男坂になりますね。
雪が無くなれば石祠の上流の水の無い滝にアタックしてみたい。
なぜならばその上が角力場へと続く尾根の突端あたりと思われますので。

さて、おK3の感想ですが、雪と氷が無ければ奥宮へと続く鎖場と同じくらいの難易度だと申しております。
今回は雪と氷の他に苔も滑る要因となっており少し怖かったらしい。
神社目前の斜面で大きな木をくぐる前段あたりで滑りそうで怖くなったそうで、要請により補助ロープの出番となりました。
Kさんにこの事を伝えたところ、そのあたりにロープを張る計画もあるとのことでした。

自分としては前々から男坂は半端では無いと云う認識でしたので、今回はスワミベルトと補助ロープ20mを用意し、確保要員として臨みましたが
Kさんから教わった高巻きルートを採用することでそれほど難易度は高くは感じませんでした。
おK3を確保したのは1箇所だけでした。
そもそも江戸時代はこちらのルートが表坂と言うことで本道だったのですから。

ただし、これからの季節は雪と氷と濡れた苔の岩場ですので難易度は格段にアップする為要注意です。
腕に覚えの有る熟達者に限ります。

春になれば男坂が人気ルートとなることでしょう。

男坂を整備してくださった根本山瑞雲倶楽部の皆様に御礼申し上げたいと思います。
有り難うございました。


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