○ 白平山宮

【登った日】 平成23年12月18日(日)
【天  候】 晴れ
【地域の名前】 残馬神社社域
【時  間】 10:35〜14:30
【同行者】  桐生みどりさん、あにねこさんKさんげきさかさん
【コース】  忍山林道終点〜ゴルジュ入口〜不動明王〜白平山宮〜石尊宮〜三階の滝〜残馬神社跡地〜ゴルジュ入口〜忍山林道終点

忍山川流域の一番奥まった場所まで忍山林道が通っている。
その終点から先は残馬峡と呼ばれる里山とは思え無い素晴らしい景観を持つ場所があるのだが、今回ここを出発点として山腹に白平山宮と石尊宮が祀られているという場所を桐生みどりさんに案内いただいた。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平22業使、第547号)」

忍山林道終点は平らな広々とした場所であった。 駐車位置から見た沢の様子。のっけから岩岩である。
沢の縁を慎重に歩いて橋を渡る。
危険箇所にはポールが差してあった。
何とも心許ないがあと数年は持ちそう?。今回いちばん重い自分が渡っても大丈夫であった。橋が朽ちても岩を降りて濡れずに渡れそうである。
ゴルジュ入り口である。 その奥向きは御覧の通り。戻りに調べてみましょ。
沢の出会いから東に進みます。大きな岩がゴロゴロしています。 岩と落ち葉の登山道。踏み跡?・・・有る筈がありません。
正面にはそびえ立つ岩塊。これを右に見て北上します。 岩と落ち葉は変わりません。
またもや切り立った岩場で皆さん撮影大会。
何を撮っているのかというと・・・。
お不動様が。切り立った岩の小さな窪みにおわします。あんな所にどうやって安置したのでしょう。下からも上からも行き着くのはおおごとです。
さて、岩肌には新旧の梯子が見えています。梯子までの岩のトラバースルートには古い鎖が渡してあります。 リードは桐生みどりさん。続いて自分が。
ここでは念のためザイルを渡し万一に備えます。
渡りきった上から下を見るとそこそこ高度感も有ります。 Kさんは念のためハーネス着用。げきさかさんはスイスイと。
この丸い岩はつかみところが無くどうやって越えるか躊躇するハイトス。
げきさかさんと桐生みどりさんに見守られている。
黄色テープに導かれこの急登をこなすことになりました。
岩と土と落ち葉で登りにくいことこの上なし。
上からお助けロープに助けられながら登るKさん。自分も4つ足でなんとか登りました。あにねこさんは同じ場所を両足だけで登って来ますよ。 登り付いた小ピークには大きな岩が。
この上に何か有りそうだと探すが何も見つからない。
少し北上すると白平山宮にご対面。ありゃありゃ・・・なんて事でしょう。
3.11の地震でしょうか屋根が落ちています。
5人で何とか持ち上げて屋根を設置する。足場が悪くて結構大変。
やれやれ・・これでそこそこの地震がこない限りしばらく大丈夫でしょう。
すぐ近くにも石祠の台座のみ残っています。下を見ると本体や屋根らしきものが見えますが、この斜面を引き上げるのは至難の業です。 稜線をそのまま北に向かうと左右とも捲けない大岩が出てきます。
ここはザイルを使い慎重に降ります。
次は石尊宮の探索に。一旦隣の尾根に移るので下って・・・。 又登ります。
すると石尊宮にご対面。この石祠は2本の檜に挟まれて中々雰囲気の良い場所に安置されております。ここでお昼にします。Kさんからの差し入れが色々有りまして又してもお腹いっぱいとなります。 楽しいランチタイムを終え帰路につきます。
最初は登った急斜面を下ります。
こういう場所は秘技幹抱きつきを駆使します。
三階の滝。この季節だからでしょうか枯れていました。
大きさの目安にモデルを頼むとお二人が快く引き受けてくれました。
問題のハシゴの岩場まで戻りました。
まづは自分が最初に下ります。
下りは上から一人一人確保しながら安全を期します。 あにねこさん。最後の桐生みどりさんはザイルを回収するのでセルフ。
すぐそばに残馬神社奥宮の跡地が有るというので寄って見ます。 石組みと錆びたトタンの残りが見受けられました。
見印となるであろう大岩を目に焼き付けて下山です。
里山とは思えない中々豪快な岩場でした。
ゴルジュまで戻りました。水はそれほど多く有りませんので濡れずに行けそうです。あにねこさんが以前歩かれた時もそれほど水量は多くは無かったそうです。沢を詰めて稜線に出て右に行くと残馬山だそうです。
このゴルジュ入り口にははっきりとそれと判る石組みがあります。
ここが神楽殿があった場所かもしれません。
車まで戻りました。
歩いた距離はすごく少ないのですが、急登や岩場の歩き、緊張する場所が有りましたので内容の濃い面白い山神宮巡りでした。

昔の人はこのような険しい場所まで石祠を運び、お祀りしていたのかと思うとその信仰心に感嘆するばかりです。
今回この山域を歩いて驚くのはテープも散見できたのでたまには歩く人もいるのだということです。感心しました。
自分などは教えてもらわない限りゴルジュを遡行する事はあっても今回のルートを歩くことはまず無いでしょう。
桐生みどりさんに案内していただかないととても行けない場所でした。
この場で重ねて御礼申し上げます。有難うございました。

今回も例に漏れずあにねこさんから何枚も画像を拝借しております。有難うございます。

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