○ 行者山 (根本山)

【登った日】 2017年 4月 24日(月)
【天  候】  晴
【山の名前】 行者山(1120m)
【時  間】    7:55〜15:05
【同行者】  Kさん
【コース】    ふじくま橋〜根本沢〜籠堂跡〜男坂不動明王〜根本山神社〜行者山〜角力場〜行者山〜南西尾根〜 ふじくま橋

根本山瑞雲倶楽部のKさんに江戸時代からの歴史遺産である根本山参詣路を案内いただいた。
根本山沢ルートなのであるが、同倶楽部にて道標の設置や倒木の整理、ロープの設置等整備が成されております。
主目的は同倶楽部にて作成された案内図の各座標が合っているかの確認です。
何度も訪れているルートではあるが、今回初めて目にする場所を案内していただいた。
1つが男坂の不動明王であり、もう一つが角力場である。
特に角力場は行者山から地形図の破線路を途中まで辿り急峻な尾根を降った所で修験道の起点を彷彿させる場所であった。
今回案内いただいたKさんは桐生山岳会のOBでもあり、40年来の知人なのですが、思い起こせば22歳の山初心者だった私を初っぱなから谷川に連れて行ったこの道でも大先輩である方です。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。((承認番号 平24情使、 第654号)」

三境林道の駐車場に駐車し出発です。 沢コースのロープも新しくされたようです。
Kさん、今日はよろしくお願いいたします。 ルートを間違えそうな場所には「このロープに沿って行ってくださいよ」の意味合いが込められています。以前直進して道迷いとなった事例があるそうです。
石組みの渡渉箇所にはアルミ梯子。
以前は橋が架けてあったそうですが、流されてしまい篤志家より提供されたアルミ梯子がコンクリで固定されていました。
倒木が邪魔をする場所はこのように切り込みを入れたそうです。
以前は木を抱くようにしてまたがって渡った覚えがありますね。
高巻きは滑落すると奈落の底へ。 最初の丁石。十四丁。座標を確認する。
二人のGPSの位置は若干違う様であるが誤差の範囲内であろう。
こうやって見ていると明るい沢なのですが。 キツトヤ沢の分岐。10年前はここで間違えたなぁ。
十三丁。 丁石の真上には岩場が。
対岸に滝。 岩を抱くように根を張る木。
十丁。 倒木に切れ込みを入れた時の切りくずがまだ真新しい。
九丁。 金穴沢、大割沢を過ごすと六丁。
小割沢の分岐過ぎると・・・。 五丁。
桐生山岳会より古いザイルを提供してもらったそうです。 この円柱は文字判読不明です。
木根畑沢を過ぎるとすぐに2基の石祠。 2丁。以前4丁の丁石も有ったが今は不明になっています。
この倒木は切り取り。 石段を登って・・・。
根本山神宮の石塔。 籠堂跡。
籠堂跡には男坂の鉄梯子が掘り出されて説明文と一緒に横たえてありました。腐食が進んでいました。 さて、男坂の不動の滝に案内してもらいましたよ。
籠堂跡からは数分の場所です。
不動の滝下の洞窟に鎮座しております。不動明王。
江戸時代はこの男坂が主経路だったそうです。
現在は神社直下の斜面が急峻すぎてクライマーの領域だそうです。
さぁ、女坂の鉄梯子を登って根本山神社へ。
この倒木の切除には手こずったそうです。
ちなみに5人で2台のチェーンソウを運び込んで作業したそうです。
根本山神社本社。まだ健在です。足下は今にも壊れそうですが。 初めて正面から拝観。Kさんが大丈夫だと云うので信じて。
Kさんも鎖場は鎖には手を触れないで登ります。クライマーさんです。 獅子岩の石塔の残骸。笠があったのでしょうね。
獅子岩からは日光白根が綺麗に見えました。 細工が立派な奥宮。
以前当HPでも峰の平としていたピークですが、諸文献より行者山とのことです。立派な山名板も設置されておりました。 さて、本日のメインイベント。角力場への下りです。
降りた後に振り返る。登山道などありませんので走行には要注意。
おまけに細っているし。 角力場に到着です。結構くだりました。石祠の笠だけが残っています。
何はともあれ記念撮影。 根本山神社の屋根が見えました。
角力場からはちょっと降りれば根本沢に下れますが、けっこう急峻です。

Kさんにロープを出しましょうかと打診しますが、20m程度のロープだと足りないし危険だから戻りましょうと。

それだけでは無くKさんは今日は行者山からの南西尾根を下ってみたいとの事。

南西尾根は自分はかれこれ7年ほどまでに一度歩いた事があるので案内しましょう・・とはいってもほとんど覚えていないのですが。

途中ポツリポツリとヤシオを眺めながらなだらかな尾根を降ります。

中々いい尾根ですね。

以前は末端まで降りずに途中でカヤデ沢に降り立ったのですが、今回は末端まで降りてしまった。

末端ではガケで根本沢に降りるにはロープを出さなくてはならない。

それよりもトラバースしてカヤデ沢におりましょうと云うことになった。

カヤデ沢へのトラバース。結構急な斜面ではありましたが。 それを楽しみながらカヤデ沢と根本沢の合流地点へ。
そのままふじくま橋へは行かず、いったん林道に這い上がります。
中尾根から林道に降り立ったあたりからふじくま橋への近道があるというのでそれを教わる為です。なるほどなるほど。
林道をぐるりと迂回する半分の時間で下れます。
沢ルートとの合流地点にはこのような道標が。
ふじくま橋に到着。 駐車場には我らの車が2台だけ。

今日は平日にもかかわらず出発時は8時前に車が4台も止まっていて4人組のパーティ、単独行の男性、そして我々と人気の根本山でした。

二人とも面白い歩きが出来て満足感に浸りながら、Kさんが準備してくださったよーく冷えたパイナップルとドリンクで小宴。

ごちそうさまでした。

Kさん、案内をいただき有り難うございました。

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