前仙人ヶ岳

【登った日】  平成20年9月6日(土)
【天  候】   曇り
【山の名前】 前仙人ヶ岳(647.4m) 仙人ヶ岳(662.9m) 小友沢の頭(528.4)  
【時  間】  11:20〜16:30
【同行者】   単独
【コース】      山神宮手前駐車場〜前仙人ヶ岳〜仙人ヶ岳〜県境尾根分岐〜小友沢の頭〜山神宮手前駐車場

菱に岩場の小尾根が有るという。
オッサンの山旅仙人ヶ岳を参考に前仙人への面白そうなルートをたどってみました。

4〜5時間程の行程なので・・と思っていたら出発が遅くなってしまった。

本日の目玉は取付口である山神宮からの岩尾根登りである。
前仙人からは気が向けば仙人ヶ岳へ、県境尾根分岐を白葉峠方面へくだり、小友沢の頭から駐車位置へと戻るルートとする。
小友沢の頭から駐車位置へと戻るルートは山の町桐生小友沢の頭を参考にした。

ちなみに小友沢の頭は今まで2度ほどチャレンジして未だ到達していない。

山神宮の手前に駐車スペースがあったのでそこへ駐車することにする。
山神宮鳥居である。石段を登ると・・ 本日の無事をお祈りする。さて山神宮の左側の作業道登るとあったが、左は行けないので右側を登ることにする。
初っ端から岩登りである。

登るルートをあれこれ試しながら模索する。

何とか取り付いたが、岩が脆く、かつ浮いているのでうかつにつかめない。

この画像は最初の斜面を登った後のもので、初っ端の登りはそんな余裕は一切なしの状態であった。

正直な感想:「エーッ、こんな所を登るの?」

最初の10分で両腕が土にまみれます。

両手両足を駆使して登ります。

途中まで登って、引き返そうかと思ったが、引き返すのはもっと怖いので登るしか無いのであった。

菱の里山でこんな場所があるなんてビックリです。

少々危険ですが、無理をしなければ結構楽しめます。

しかし息が上がってきました。

普段の山歩きは最初の内にヒートアップすることは無いのですが、今回は最初からガンガン行くしか有りません。

おかげでペースが乱れます。

左方に大きな岩肌が現れました。

あんな絶壁は登れるわけが無い。

見て通り過ぎるだけで良いのです。

岩の絶壁を左に見ながら先を急ぎます。

岩尾根に石灯篭が。

うーん、信仰の山ですね。

その昔はこのルートも良く登られていたのでしょう。

 

少し行くと石祠が岩の上に鎮座まします。

このルートに灯篭や祠が有ることが不思議です。

 

やれやれ、やっと普通の尾根道になった。

と思ったらちょっとだけでした。

秋なのですね。今日はやたらとキノコが目立ちました。これは大きくて、直径15cmもありました。 何か怪しげな色です。形が綺麗ですね。
屋根のない壊れた石祠です。 側面には「甲斐国 金峯山神主 内藤摂津守 御分地」 と読めます。
作業道に到達しました。

展望台でしょうか?

あいにく今日は曇り空で視界がひらけてい無いので展望はありません。

岩登りが終了して、物足りないような、ホッとしたような・・です。

これからは踏み跡のある山道をたどり前仙人へと向かいます。

前仙人ヶ岳への踏み跡のしっかりとした尾根道です。 程なく前仙人ヶ岳頂上に到着です。本日の第1目的を達成しました。
とにかくキノコが目立つ。

左のなんぞは危なそうなキノコである。

さっぱりキノコには造詣がありませんので、色や形を愛でるのみです。

県境尾根の分岐(白葉峠方面)まで来ましたが、せっかくここまで来たので仙人ヶ岳に寄っていくことにしました。

あくまで今日の主目的は前仙人だったので、どちらでも良かったのですが、足利市の最高峰にご挨拶を。

そんな訳で仙人ヶ岳へ向かいます。

仙人ヶ岳に来ると一人くらいには会うかと思いましたが、誰もいません。
広い頂上を独占です。
菱町2丁目の仙人ヶ岳の案内板です。頂上は足利と桐生の堺でも有ります。
頂上から来た道を戻り、県境尾根を白葉峠方向に南下します。
歩きやすい濃い踏み跡の県境尾根です。
荒倉山山頂の指導標が。このピークは荒倉沢の頭との記載が多かったが??である。沢のピークと見るか単なる山頂と見るかの違いか。
鷹ノ巣沢に到着。??何で沢が山名?「の頭」「山」を忘れたのかしら。 親切に直進しないように荷造り紐が張られています。右折します。
でも道標とどっちがいいのだろうと。
白葉峠への分岐まで来ました。南下すると白葉峠へ。
ここは道標と45度の方向違いの西北西に進みます。
同じ場所のもう一つの一色展望台への道標ですが、これはハイトスがさしかえたものです。何と全く別の場所を指してました。間違える人も居ないと思いますが、やはり道標は正しくないと混乱します。
白いゴルフボール状のキノコです。

丁度太いティでアップしたような綺麗なキノコです。

このキノコはよく見かけますね。

小友沢の頭に到着です。三角点はあったのですが、楚巒山楽会代表幹事さんに教えていただいた秀逸の山名板が見あたりません。楽しみにしていたのに残念です。どこかに隠れているのかな? 小友沢の頭全体の雰囲気です。
後ろ髪を引かれる思いで下山位置へ向かいます。
小友沢の頭から下った先の小さなコブに唐沢口下山、山の神様と読める道標の残骸が裏向けで落ちてました。

表にして木の根元にたててみました。

降り口はこのあたりらしい。

ここが噂の下山口?

早速、急な斜面です。右手に植林地を見ながら降ります。 どんどん降ります。結構急です。こりゃまずったかな?。戻る?
でも赤テープがあったりしますので少し安心。でもこの先の尾根の先端で立ち往生です。直進は不可能。左右共に急峻な斜面。どちらかと言うと緩やかな左の雑木林斜面を木々に掴まりながら降ります。 下草が多いので踏み跡が有るような無いような。段々と沢の音が大きくなるにつれて斜面の緩くなります。
と思っていたら道路が見えるでは有りませんか、そして何と駐車中の車も見えます。丁度良いところに降りてきました。
小さな沢を一またぎで舗装道に出ます。その前に冷たい沢の水でタオルを濡らし、顔と首の汗をぬぐいます。
あーぁ気持ちいい。生き返ります。今日は500mlのボトル2本のみだったのでギリギリでした。早くかえって水分補給しなくては。
道路に出て、おやっ?コンクリート舗装の道が有るぞ。
画像右上が駐車位置である。この道を見逃したらしい。
オッサンの山旅ではここを少し行き、右手の斜面に取り付くと行くことであったが、見逃したために山神宮の右側斜面から登ってしまった。

この尾根の名称であるが、唐沢尾根というらしい。山の町桐生唐沢山(唐沢尾根)参照。

満足した1日でした。

しかし唐沢尾根には苦戦しました。

あまりと言うかほとんど人が通らないと思われるため、薮がひどい。

岩混じり斜面の薮こぎは大変です。この季節はあまりお勧めできません。

それと唐沢口の下山道ですが、ここも止めた方がいいと思います。

ハイトスは以前座間峠途中で間違えて急斜面の降下を余儀なくされた事が有りますが、その時に近い難儀な場所です。

ただし、テープの印が有るのは笑えますし、安心感が有ります。

しかしながらこのコース、気に入ってしまいました。

薮が少し収まった頃に又来ることにしよう。

 

戻る