根本山 沢コース(敗退)
今回は根本山沢コースへ挑戦します。
なんとおK3をつれて、というか半分だまくらかして(鎖場なんて言うけど補助的にロープの代わりに鎖があるだけなんだよ。なんて)連れ出しました。
しかしなんと沢は左にという思い込みの為にとんでも無いことになっちゃいました。
道半ばにて敗退です。
【登った日】 平成20年 4月 27日
【天 候】 晴れ
【山の名前】 根本山 沢コース から外れた名称不明の山(996m)
峰の平より西に約800mの位置
【時 間】 09:20〜18:00
【同行者】 おK3
【コース】
駐車場〜根本山沢コース入り口〜沢の分岐〜謎の滝〜996mの山頂〜根本沢〜根本山沢コース入り口〜駐車場
9時過ぎでは駐車場は満杯でした。
何とか1台分のスペースを見つけました。 おまけにバスまで来ている。 連休の根本山は大人気です。 しかしわれわれより年配の方が多い。 |
|
沢コースの登山口です。 最初のこの岩登りで断念する人もいるらしい。 これくらい楽々と登れないととても鎖場は無理です。 おK3は大丈夫かと心配しましたが難なくクリアー。 |
|
とりあえず最初の岩場を登ったところで沢を見下ろす。
実際は結構高度感がある。 落ちたら軽い打撲ですむ訳がない。
|
|
巻き道は結構スリリングです。
どうしても体が斜面側に傾いてしまいますね。 |
|
いよいよ沢歩きの始まりです。 | |
とおもったらすぐに高巻きの迂回路へ。
沢から結構な高さまで登ります。 |
|
ロープが渡してあるところもあったりします。 | |
あと3.5kmだそうです。
始まったばっかりですね。 |
|
左上:沢はこのような大きな岩がごろごろしています。 なるべく沢歩きをしたいので高巻きはなるべく使わない。 追い越された夫婦と思われる方々は高い高巻きをスタスタと歩いていきましたが、我らは我が道を行く。 上:ぬれた岩は滑るので慎重なハイトス 左:大きな岩をよじ登ろうとするおK3です。 大きな岩を何個かよじ登らなくてはなりません。 |
|
左上:沢を行きます。
上:あくまでも沢を。 左:おK3が最後の一またぎを躊躇しています。
|
|
さて、沢が2つに分かれます。 規模としてはほぼ同じくらいの沢です。 ここで思いこみの沢は左に。 でも左の沢は登れそうにありません。 しょうがないので左斜面を急登し回り込むことにしました。 完全にこの時点でミスコースです。 思いこみは怖いですね。 |
|
何とか斜面を登り切ったのですが、画像のように捕まるものが無いためおK3は大苦戦です。
ハイトスは以前に野峰でこれくらいの急登を経験していたので、沢コースもこの程度の事はあるんじゃないかと勝手に思いこんでいた。 ロープがあれば上から垂らしてあげられるのだが・・・。 声だけで励ます。 苦戦の末おK3も登り切る。
|
|
登りきったはいいが今度は又沢に向かって下る。
これがまた急斜面の下りで結構怖い。 でもこの辺は踏み跡が無いなぁ・・・・。 |
|
左上:沢に復帰しました。
上:さすがに水量が減ってきました。 左:倒木が多いですね。
|
|
沢コースは上級者向けなのであまり来る人が少ないのかなと勝手に思いこみながらかどうかは分からないが、流木を越えていくおK3である。 | |
ありゃありゃ。細い滝が現れました。
しかも右岸がほぼ絶壁です。 おかしいな、沢コースはこんな滝で行き止まるなんて情報はない。 そんなものは無かった。 左に登れないのなら右斜面に登ろう。 尾根に出てGPSを試して見よう。 |
|
とっかかりが少なすぎて登りにくくて困りますががんばります。
斜面を途中まで登ったがあまりに急で危険な為、断念することにした。 このとき滝を振り返ると、なんと下からみた時は1段だったが、何と3段の滝ではないか。 必死に木にしがみつきながら写真を撮る。 こんなに苦労したのだからこの景色だけはと。 降りる為に体をひねった時に、ザックに引っかけておいたトレッッキングポールが木の間に挟まりぐにゃりとおれてしまった。(泣)
|
|
いったん沢に戻って考えた。
沢に沿って戻ろうか。それともこんなに沢を進んだのだから、東へ行けば根本山へ向かうはず。 よし何とか左岸(沢の水の流れる方向に向かって左を左岸、右を右岸と言います。よって進行方向とは逆の言い方になる)の斜面を登ろう。 少し戻ると左岸の斜面に杉が植林されてるではないですか。 木さえあれば斜面が急でも登れます。 躊躇するおK3を大丈夫!大丈夫!と言葉巧みに斜面へとりつかせる。 |
|
しばらくの急登後、尾根にとりつき何とかピークへ上り詰める。 | |
頂上へたどり着いたはいいが、標識も無い、おまけにGPSは測定不能。(後で分かったことだが、携帯のGPS機能は衛星の電波の処理を携帯自身で行わずセンターへ送付し、かつ、各基地局の伝播状態より補正して位置を決定しているらしい。つまり今回のように携帯の電波がつながらない場所ではほとんど役に立たないのである。)
時刻も14:00を過ぎている。 こんな時こそ落ち着こうと言うことで腹ごしらえ。 未だに先ほどの沢を根本沢の本沢と思いこんでいるものだから、いくら磁石と地図をにらめっこしてもこのピークが高度から言っても峰の平としか考えられない。 結論、ともあれ東へ向かえば間違いがないはず。 |
|
この後はただひたすらに踏み跡のない斜面を降りていきます。
降りるのに必死でこれ以降は写真を撮る精神的余裕がありません。 何と途中に鹿の糞だけでなく熊の糞があるではありませんか。 「あっ・これなに!!熊の糞じゃないの。」 やっぱり見つかってしましました。 なだめながら斜面を泥だらけになりながら滑っていきます。 急斜面を降りるのにロープなしでは、尻を着いて両足と両手をブレーキにして少しずつ滑りながら斜面途中の木や切り株、岩の出っ張りを拠点に降りていきます。 途中でおK3が斜面でにっちもさっちも行かない状態に陥りましたが何とか救助に向かい事なきを得る。 |
|
その後やっと沢に降りられました。 無事降りられたのですが安心したため写真をとるのを忘れてしまいました。 あれ、この沢は踏み跡がある。目印もある。 地図を見てみると納得である。 私の思いこみによる完全なミスコースでした。 とにかく時間も遅いし疲れたし、戻ることにします。 ミスコースの沢分岐現場まで戻りました。 |
|
両方指してるハイキングコースの標識。 手前の岩の赤ペンキの矢印もどちらでもとれるし。 でももっと早く気付よ。ほんとに。 ここで地図とコンパスで確認すればこんな事にはならなかったのに。 と悔やまれることしきりです。 いやー、参った参った。 おK3はもう「イヤだ!」と言ってます。よほど怖かったらしい。
|
|
意気消沈の二人です。
帰りはもう林道に出てしましました。 しかしまあ二人とも尻は見事なまでに真っ黒です。 実は膝も腕もザックも帽子も皆泥だらけなのです。 今後の戒め?の為に後ろ姿の惨めな写真を取っておきました。 よしそのうち又単独で沢を攻めてみようと思いながらの下山です。 帰りの車のシートにビニールをかけて帰ったことは言うまでもありません。
|