残馬山 (残間山)

残馬山は根本、三境、座間峠の縦走路にある山頂である。
縦走時には通過するだけなので、是非その前に直接登って見たかった。
前々から地形図を眺めていると、梅田の北沢から破線が675mのすぐ上あたりまで伸びている。
作業道か何かかと思われるが、その続きがない。
その後は残馬山まで稜線歩きが出来れば頂上まで行けそうである。
帰りは適当な所を沢に下れば立派な林道が地図に記載されているので何とかなるであろう。
ガクラクボのあたりは急峻な箇所が有りそうなので今回はザイル、エイト環、スワミーベルトと言った
降下装備も忘れずに持って行くので何とかなるだろう。

地図

【登った日】 平成20年7月12日
【天  候】   晴れ
【山の名前】 残馬山(残間山) 1107m
【時  間】   9:30〜17:00
【同行者】  単独
【コース】      梅田柏久保〜北沢山〜残馬山〜北沢山〜沢〜寄日峠の近く〜柏久保

県道から野外活動センターへ入ってすぐの所に駐車し、県道を数十メートル北上する。


源蔵橋を渡って柏久保の人家脇から歩き始める。

予想通り作業道の様である。

これがしばらく続く。

作業道ばかりではつまらないので斜面に取りついてみる。

そこそこ急ではある。

そうこうしている内に又作業道に出てしまった。

と言うより、踏み跡が突然作業道で切り取られたような形だ。

しばらく行くと地図の通り、作業道は消滅する。

標高750mを越えたあたりからは緩やかな登りとなり、道も有るような無いような平坦な山歩きとなります。

とても歩きやすい。

途中で猪と遭遇。

豚の仲間とは思われないようなスピードで走り去っていった。

残馬山への道標発見。

830mの北沢山のピークを過ぎたあたりである。

ここで休憩。

本日1個目のパンを食する。

今日は昼食は特に用意せず、水2.5リットルとメロンパンを3個、行動食として持参した。

別に意味はなく、それほどの距離ではないのでこんなもんで良かろうと思っただけのことである。

途中の稜線上で視界が開けた。

縦走路の稜線が見える。

進行方向左斜面が伐採地となっている。

椀名条山周回の時と同様の風景である。

所々、岩が顔を出すようになる。
と思っていたら、段々稜線が岩の道になってきた。
又右方向の視界が開けた。

正面やや左のあの山あたりが三境山かな?

今日は蚊や蝿の様な虫も多いが、やけにトンボが多かった。

この様なトンボが回りを何十匹も飛び回るのである。

蚊や虻とは異なり特に害は無いのだが、うっとうしい。

このあたりは結構な薮こぎの為、目や顔に枝などがあたり、苦労する。

頂上まで500m位の所であろうか、木にテープが巻き付けてあり、何か書いてある。

「ガクラクボへはこの斜面を降りる」と言うようなことが書いてある。

しかし斜面を見ると全くの薮である。

降りていく気持ちは全く起きない。

ちなみにここへ来る前の左斜面は、伐採地を除いて結構急斜面で有った。(とても降りられない)

地形図上でもそうなのだが、少し緩やかになるのがこのあたりで有ることは確かである。

帰りはこの辺で緩やかな斜面を沢に降りようと思っていたが、こんな薮こぎはしたくないので、この時点で同じ道で帰ることに決定。

遂に行く手に岩が立ちはだかる。

左に巻きます。

この大きな岩の下はくぼみがあり、雨宿りが出来そうでした。

この大岩を過ぎて少し斜面を登ると・・・・。

残馬山山頂に到着です。

三角点の側に今にも朽ちそうな山名板が落ちています。

山頂の様子です。東方面を見る。

結構広く、穏やかな山頂です。(どんな風のこと?)

木々がある為展望は有りません。

もう一つ朽ちかけた山名板を発見しました。

こちらの方が文字がはっきりしています。

どちらにしても地面に放置状態ですから長いことはなさそうです。

座間峠方面を示す道標です。

これは金属製ですので当分持ちそうです。

この頂上は三境山、座間峠、今回ルートの3分岐となりますので、縦走時に間違えて梅田に降りてしまわないように、この道標は大切です。

でも普通は三叉路にくれば地図とコンパスで確認するので間違う事は少ない筈ですが。

ちなみに三境山方面を指し示す道標は有りませんでした。

さて、残りのパンを食べ元気をつけて下山です。

ここであまりにも小虫がうるさいので新兵器の網をかぶってみます。

これが中々良い。

普段あまり人が通らないと思われる本ルートのこの季節は、葉や枝が生い茂り、薮状態になりますので結構やっかいです。

ところが虫除けの網が結構役に立ちます。

薮では引っかかるかと思いましたが、化学繊維素材の為かそれほどでもなく、かえって顔と目の保護の為に有用です。

新しい発見でした。

よって帰りはずっと網をかぶったまま。

高度を下げて薮状態から脱して、歩きやすい平坦地に戻りました。
ここで休憩ついでに写真を撮る。

怪しげな黒い防虫網をかぶった様子です。

右足(膝)が痛みだしました。

伐採地まで戻りました。

こちらの方角から見える斜面にはまだ伐採した木がそのままの状態で残っています。

今日初めて会ったと言うよりも遠くから見えた、木材搬出作業中の方2名です。

ズームで撮ってみました。

実際には大声を出しても聞こえないと思われる位の距離です。

炎天下の作業、ご苦労様です。

この斜面は下りも少々怖かったのですが、登りも結構注意を要しました。

右斜面は伐採地、左側は両サイドが岩のガケになっています。

滑らないように慎重に登ります。

落っこちると骨折程度ではすまないかも知れません。

 

ここまでは来たとおりに戻ってきたのですが、ルートが大きく東に向かうあたりで、又林道がらみの道を歩きたくないと考え、寄日峠を目指して南進することにしました。

うまい具合に踏み跡も有ります。

下りで例の膝痛がひどくなりはじめました。

どうも今日は右足の調子が悪い。

いつも左足ばかりをかばうからなのでしょか。

薄い踏み跡、やや薄い踏み跡、色々ですが、そもそも道なんて無いのだから、一直線に降りてしまえ。

と言うわけでいつもの悪い癖が出てしましました。

最短距離と思われる斜面を薮こぎしながら下ります。

すごい薮です。

荊の様なものもったりして苦戦しますが、一度降りたら元には戻りたくないので何とかかき分けて進みます。

そんなこんなやっていると、沢の水音が聞こえます。

後は沢沿いに行けば大茂と北沢を結ぶ道に出るはずです。

沢は段々と太くなっていきます。

すると先に舗装道が見えました。

このあたりが峠かな。

ところが出たところは丁度舗装が終了した場所で、その先は山道が続くようです。

寄日峠はまだ先のようです。

つまり予定地よりかなり東に出てしまったようですね。

林道寄日線と言う道路のようです。

後は県道を駐車場まで戻ります。

県道沿いの桐生川の流れです。

さすが梅雨時ですね。

水量が豊富です。

と言うことは根元の沢コースも水量がが多くて涼しそうですね。

駐車箇所に到着です。

道の反対側にはお地蔵さんが鎮座おわします。

本日の無事な山行を感謝して合掌。

本日の単独山行はこれにて終了。

 

 

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