○ 羅臼岳

【登った日】 2013年 8月 6日(火)
【天  候】  晴後雨後晴
【山の名前】 羅臼岳(1661m)
【時  間】    05:20〜14:55
【同行者】  おK3
【コース】    ホテル地の涯〜木下小屋〜弥三吉水〜銀嶺水〜大沢入り口〜羅臼平〜羅臼岳〜羅臼平〜大沢入り口〜銀嶺水〜弥三吉水〜木下小屋〜ホテル地の涯

一昨日の雌阿寒岳にて地元の写真家の方に「ヒグマが良く出る場所ですよ。」と脅された?(アドバイスされた)山です。(笑)
羅臼岳へのルートは当初一番距離の短い知床峠からのルートを採るつもりでしっかり決めていたのである。
しかし記録を見るとやはりこのルートを採る登山者が絶対的に少ないらしく、ヒグマが怖い我が隊はなるべく多くの人が登るであろう岩尾別温泉ルートに変更したのである。(月の輪熊はバッタリしない限りむこうが逃げるが、ヒグマは個体によっては人を全く怖れないものもいるそうで怖いのである)

さすがに二日連続で雌阿寒、斜里と登った疲れもあって大の字に寝ることが出来るホテルに泊り充分に休養したつもりだが、寄る年波には勝てないようで蓄積疲労のせいか歩き出しがいまいちであった。
4時過ぎから熊鈴を鳴らしながらポツリポツリと登山者が出発して行く。
前日にホテルに頼んで朝食を幕の内に、又別途昼食用におにぎりを頼んでおいた。
4:30に受付で受け取って部屋に戻り朝食をいただく。
結局出発は5:20となった。
今回水場が豊富なので必要最低限のみ用意して歩き始めた。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。((承認番号 平24情使、 第654号)」

お世話になったホテル地の涯。 ホテル前の駐車場。
ホテルのすぐ上にある木下小屋。山屋さんならこちらの小屋に泊まるのであろうが軟弱な我らは日和ってしまった。 登山口の祠にお参りして出発である。
樹林帯のジグザグ道を登りきると・・。 オホーツク展望台に着く。
そこから眺めたオホーツクの海。オホーツクといえば友部正人である。? しばらく急登が続く。
650m岩峰の標柱。 しばらく樹林の尾根道を登る。
最初の水場である弥三吉水に到着。 冷たいおいしい水です。本日一日分の水をここで補給します。
水を補給し少し重たくなったザックを担いで少し行くと極楽平。 ここで一本。目指す羅臼岳の頂上が少しだけ見えました。
しばらくはなだらかな登りが続きます。 調子の出ないハイトスを後方においておK3が先導します。
高度の高い山の辺りには雲が出ているようです。悪い予感。 仙人坂。ここがまた急登が続く場所なのです。
急な坂を登り切ると・・・。 二つ目の水場の銀冷水。
普通の沢です。既に水はあるので一口すくって味見だけ。 おいしい水でした。この後はなだらかな斜面の登りとなります。
沢に出たと思ったら雪渓でした。 最初の雪渓は薄そうだったので少しだけ土の道を行きます。
雪渓はアイゼンなしでも大丈夫ですが軽アイゼンでも装着した方がより安全です。今回準備していませんでした。 おK3も慎重に一歩一歩確実に登ります。
場所によってはザラメ雪の下が凍っていた場所も有るので要注意です。
基本的に人様の踏み跡を辿って登ると滑ることも無く登れました。 雪渓上部の岩場には花が。エゾコザクラ。
ロープのガイドに従って登りましょ。 ガスが深く垂れ込めてきて、おまけに雨が降り出したようです。
キバナシャクナゲ? ジムカデとエゾツツジ。
ついに雨具装着となりました。 楽しみにしていた羅臼平ですが、真っ白けの白助です。
ヒグマ対策のフードロッカー。しかしこのテン場に幕営は勇気が要る。 晴れていれば雄大な羅臼岳を見据えながらの羅臼平なのだが。
岩清水分岐。
羅臼温泉方面からのルートの分岐ですね。
岩清水。おいてあったカップで飲んでみたが雨水の垂れてきたものか岩清水なのか判別不能。
ここから頂上への岩場が始まります。 雨に濡れているので慎重に。
上を見上げるも相変わらずのガスです。 ようやく頂上が見えました。
この岩場で多くの下山者とすれ違うが皆さん快く進路を譲ってくださる。 横殴りの雨の中羅臼岳頂上に立ちました。
ハイトスは雨具を上着だけにしたのでズボンは結構濡れてしまっております・・・今更着てもしょうが無い。
晴れていれば昨日の斜里や一昨日の雌阿寒岳、知床の山々、国後、択捉なども眺めることが出来たのであるがこればかりはしょうが無い。
頂上でゆっくりと出来る状況ではないのでそそくさと下山に掛かりましょ。
おK3も真剣な表情です。雰囲気として剱の小型版の様な岩場でした。
風と雨を避けることの出来る大岩の影で昼食を摂る。
食事中に単独行の男性が二人登っていきました。お気を付けてである。
ガスが晴れる様子は無いのでとっとと降ります。 雪渓の始まる岩場は一箇所要注意箇所が有ります。
アイゼンなしなので雪渓の下りはゆっくりと。 雪渓より上はガスガスなのに下に降るにつれてこんな天気。
雨の降った形跡も無い。オホーツクを眺める。 下りは長く感じましたが、無事熊にも会わずに下山出来たことを喜ぶ。
ホテル地の涯に到着してホットする。

今回は本当に疲れた。

日帰り温泉であるがホテルの風呂は宿泊者以外は15:00までなので利用はできない。

すぐ側に無料の露天風呂があるのだが混浴なのでおK3はイヤだという。

しょうが無いので知床か斜里の町で日帰り温泉を探す事にしましょ。

これにて一番ヒグマに遭遇する確率の高い羅臼岳登山が無事終了いたしました。

雪渓以降にやたら花が多い山だなぁと思ったら花の百名山だそうな。
なるほどね・・である。
しかし今回はキツく感じた。
それがそもそもこの山がきついからなのか、それとも天候のせいなのか、はたまた3日連続登山の3日目だからなのだろうか理由は定かでは無い。

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